「恋人の推し活」どこまで許せる?正直モヤモヤするボーダーラインはココでした

推し活してますか?

皆さん「推し活」してますか? 近年推し活をする人が急激に増えてきていますよね。好きな人物やキャラクターなどをさまざまな形で応援する「推し活」ですが、もし自分の好きな人が「推し活」を楽しんでいたらどう感じますか? 

ここでは、株式会社ネクストレベルが運営する「マッチングアプリ大学」が恋人や夫婦のどちらかが推し活をしている203名の男女を対象に行ったアンケート調査をもとに、「好きな人が推し活するのはありか?」を探っていきます。

好きな人の「推し活」あり?なし?

恋人(夫婦を含む)が推し活をしていることについて、実際どう感じているのか調査したところこのような結果になりました。

推し活について、「全然あり(自由にしていい)」、「条件付きであり」と意見は分かれるものの、合わせると92.1%の人が「あり」と回答し、9割を超える多数の人が好きな人の「推し活」に肯定的であることがわかりました。

それでは、「あり」「なし」の回答の理由を確認してみましょう!

推し活「あり」派の理由は?

自分も推し活をしているから。パートナーから紹介された推しを好きになった経験があるから。(27歳 男性 関係性:交際中)

交際しているとはいえ好きなものを制限するようなことはしたくないし、自分で責任が取れる範囲内で楽しむのは別に構わない。(37歳 男性 関係性:交際中)

何かにハマることができることは素晴らしいと考えるため。(23歳 男性 関係性:夫婦)

自分も推し活をしているので、気にならないです。むしろ、同じ推しなら最高です。(29歳 女性 関係性:夫婦)

趣味のある人の方が魅力的で楽しそうに生きてるから。(34歳 女性 関係性:夫婦)

芸能人と現実は最低限わかっていると思う、推しがいた方が一緒に楽しめたりストレス発散になると思います。(27歳 女性 関係性:交際中)

推し活を趣味のひとつと捉えている人が多くみられました。趣味などに熱中している人って輝いていますよね。だからこそ推し活を肯定している人は少なくないようです。また、自分も推し活をしているからこそ、好きな人の「推し活がしたい!」という気持ちがわかるという、推し活への理解がある人もいました。

推し活「なし」派の理由は?

推し活をやっている理由は、私に不満があるからではないかと想像してしまうから。(36歳 男性 関係性:交際中)

できれば自分のことだけをみてほしい。(18歳 男性 関係性:交際中)

やはり、嫉妬心が出てしまうと思います。(21歳 女性 関係性:交際中)

私自身、なにか特定のものを「推す」という経験がないので、共感ができない。(28歳 女性 関係性:交際中)

優先順位が推しになってしまいそうだから。(25歳 女性 関係性:夫婦)

「なし」派の理由としては、やはり推しに対する嫉妬や、自分の優先度が下がるかもしれないという不安が多くみられました。好きな人の推しと自分を比べて、劣等感を感じてしまう人までいるようです。

また、「推し」がいた経験がない人からは、好きな人が「推し活」をしたがることに共感ができず、受け入れられないという意見も上がりました。

好きな人の推し活、「条件付きであり」とは?

好きな人の推し活を「あり」だと思っている人が多いことがわかりましたが、その中には「条件付きであり」と答えている人がいました。割合としては回答全体の50.2%で過半数と、かなりかなり多くの人が「条件付きであり」と考えていることがわかります。

好きな人の推し活を全面的には肯定していないようですが、それでは「条件」とは具体的にどんなものなのでしょうか?

条件を聞いてみたところ、「推し活に使う金額による」と回答した人が最も多く、67.6%の回答が集まりました。やはり推し活にはお金がかかるイメージがありますよね。推し活にかける金額の許容範囲がどこまでなのか、パートナー同士の意識のすり合わせが重要になりそうです。

それでは回答が集まった「金額」「内容」「ジャンル」という3つの条件について詳しくみていこうと思います。

【好きな人の「推し活」いくらまで許せる?】69.6%が1万円までと回答

◎「推し活に使う金額による」と答えた人の声

生活費を削ってまでお金をかけていると金銭感覚に疑問を感じるからです。(1万円以内を希望 31歳 男性 関係性:交際中)

家計に影響が出ない程度であれば問題はないが、子供の将来などを考えるとお金を消費しての推し活は気になってしまう。(5千円以内を希望 30歳 男性 関係性:夫婦)

自分のお小遣い範囲内であれば特に問題ないです。(5万円以内を希望 35歳 男性 関係性:夫婦)

貢ぐのはおかしい。家庭に影響が出る。(0円を希望 39歳 男性 関係性:夫婦)

将来結婚を考えているので、家計に影響するような使い方や貯金ができないほどの金額を使ってほしくないため。(5万円以内を希望 26歳 女性 関係性:交際中)

お金を使い過ぎないのならある程度趣味としては許容できるので。(1万円以内を希望 36歳 女性 関係性:交際中)

恋人(夫婦を含む)が推し活で使う金額について、1万円以内と答えた方の割合は69.6%。その中でも「できれば0円」「5千円まで」「1万円まで」と意見が分かれていました。

夫婦の場合、「お小遣いの範囲内なら自由にしていい」という意見が多くありましたが、一方で「子供の将来を考えるとできればお金を使って欲しくない」という意見も。パートナーとの将来を先々まで考えているからこそ、金額には敏感になってしまうようです。

【好きな人の「推し活」どこまであり?】ボーダーラインは「推しに会いに行く」

◎「推し活の内容による」と答えた人の声

推す相手に対して実際に接近するようなアプローチは許せませんが、映像をチェックしたり、配信を見たりする程度なら問題ないです。推しを眺めることやグッズを買うくらいなら趣味の範囲だと思うからです。(37歳 男性 関係性:交際中)

貢ぐや推しと同じものを買うは、ちょっと違うと感じた。(21歳 男性 関係性:交際中)

ある程度は自由で構いませんが、推しにプレゼントを贈る行為は自分が楽しむ範囲を超えている感じがして少し気持ち悪いと感じるからです。(38歳 女性 関係性:夫婦)

推しにのめり込み過ぎて、自分とのコミニュケーションが取れないのレベルであればやめて欲しい。(27歳 女性 関係性:夫婦)

推し活の内容に条件があるとき、どこまでなら「あり」なのか聞いてみました。

いくつかの推し活の内容の中で、「なし」という回答が「あり」という回答を上回っていたのが、「特別な日を祝う」「推しに染まる」「プレゼントをする」など、恋人同士でも行うような、距離感の近い内容でした。

そんな中、「あり」と「なし」の意見が約半数ずつ集まったのが「推しに会いに行く」。肯定派の人も多い一方で、推しに会いに行くと推しを身近に感じられるため、推している対象にもよりますが、嫉妬や不安を感じてしまう人もいるようです。推し活の内容が条件になるとき、「推しに会いに行く」がボーダーラインになっていることがわかりました。

【好きな人の「推しジャンル」どれならあり?】近づける可能性が高いほどNGな傾向に

◎「推し対象者による」と答えた人の声

実際に頑張れば会える存在が推しだったら嫌だが、アイドルならOK。(21歳 男性 関係性:交際中)

すぐに会える、素人でも可能なSNSで有名な人などは、やめて欲しい。(35歳 男性 関係性:夫婦)

アイドルや声優なら誰でもいいみたいな感じじゃなくて、決まった対象で楽しむ範囲ならいいと思います。(31歳 女性 関係性:交際中)

スポーツ選手・キャラクター・動物は、リアリティーがないからいいのかもしれません。(36歳 女性 関係性:夫婦)

推し活の対象になるジャンルが条件の場合も聞いてみたところ、このような結果になりました。

最も多くの人が「あり」と答えたのが「動物」で、99%の人が許容範囲だと考えているようでした。

スポーツ選手・アニメ・俳優などのジャンルは「あり」と回答する人が多く、反対に店員・一般人などは、「なし」と回答する人が多くなりました。安易に近づける可能性が高く、恋愛に発展してしまう怖さからか、推しの対象が身近な存在になるにつれて否定的な意見が多くなりました。

二人とも納得できる推し活を

推し活は満喫したいですが、好きな人との時間も大切にしたいですよね。推し活に時間やお金を使いすぎて好きの人との仲がギスギスするのは避けたいところです。いちど推し活を好きな人に嫌がられてしまうと、その後の推し活もやりにくくなりますし、好きな人はもちろん推し活のためにもなりません。どこまでが許容範囲なのか、パートナーと話し合うことが大切になりそうですね。(石川智香子)

モデル/山口清香・吉冨千鶴(CanCam it girl) 撮影/石山貴史