WI 映画を観ていると、ふたりの空気感が本当に4年付き合ったんじゃないかな、というような雰囲気だったんですが、あの雰囲気ってどういうふうにつくられたんですか?
菊池 特に役づくりとかはなくって、(中島さんは)最初から一緒にいてすごく楽だったんです(笑)。気を使わなくていいというか……自分をさらけ出してもOKな人って感じで、言いたいことを言えたのでやりやすかったです。
中島 僕はクランクイン前は(4年目カップルを演じるにあたって)初めて手を繋いで……とかいろんなことを経ての感じを出せるか心配だったんですけど、菊池さんが食事に誘ってくれて、いろいろ話せたのでそういう不安がなくなって役に集中できたかなって思います。
WI 監督さんからはこうしてほしい、といった要望はあったんですか?
中島 監督からは特になくてあの場所であのセリフを言えば、自然とああいう雰囲気になったと思います。ただ「そんな速いボール投げないで」みたいなことは言われましたね。どういうふうにそのボールを投げるのか……それによってふたりの関係性が表現できたんじゃないかな。
菊池 脚本はセリフがすごく細かく書かれていて、そのセリフの掛け合いをしてると自然とそういう表情が出てきたので、すごく意識して役をつくり込んだりはしなかったです。けど、やっぱりああいうセリフが続くと、緑はどんどんふてくされていって……本当にひどい顔してるんです(笑)。スクリーンで観て、あんなひどい顔してたのかって自分でもびっくりしたくらいで! でも私はあれは愛を感じるんです。緑がああいう顔を真生に対してするのって、このふたりの関係性だからなのかなって。(劇中)あまりスキンシップがないのも4年目感出てますよね。唯一、緑が寝ている真生を抱きしめるシーンがあって……長く付き合って冷めたふたりでも、隣で寝息を立てている背中に安心していて。これが結婚なんだな……ってじんわりしました。
おふたりのお話を聞いていると、結婚は実はそんなに華やかなものでも特別なものでもないのかなぁ。なんて思いました。後編では、撮影中の裏話やおふたりのお気に入りのシーンのお話をお届けしたいと思います!
映画『グッド・ストライプス』は 5月30日より新宿武蔵野館ほか全国ロードショーです!(白鳥優香)
ストーリー
自由奔放な文化系女子の緑と、優柔不断なおぼっちゃまの真生。ふたりの交際も 4 年経ち、それぞれウンザリしていた。そんななか、緑の妊娠が発覚! お互い、別れることを考えていたのに……。
行きがかり上結婚することを決めるが、生まれも育ちも、こだわ りもまったく違うふたり。音楽、服装、インテリア……、一緒に住むにも揉めてばかり。
それでもなんとか結婚の準備を進めるうち、それまで知ることのなかった相手のルーツを 辿っていくことになり―― 。
『グッド・ストライプス』 http://good-stripes.com
5月30日(土)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
配給・宣伝:ファントム・フィルム
©2015「グッド・ストライプス」製作委員会
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