WI 初日はやっぱりすごく緊張したのでは?
石井 舞台に出るまで……舞台袖で待っているときが、いちばん心臓がヤバかった! 体が上下するんじゃないかっていうぐらいバクバクしてました(笑)。でも、舞台に出たら、緊張も吹っ切れて「もうやるしかない!」って気持ちで。どの会場も大きくて、その大きさに尻込みすることはなくて……ステージが大きくても小さくても、やることは変わらないので、会場の大きさに気持ちが左右されることはありませんでしたね。
WI 舞台上で緊張しなかったのであれば、客席を眺めたりする余裕があったりも?
石井 私、客席は一切見ませんでした(笑)。視線は、客席のほうに向いていても、どこかに焦点を当てたりせずに、あえてピントをぼかすような感じにしてました(笑)。どこか一点を見てしまったら、現実世界に戻ってしまうというか、自分のなかでつくりこんでいる世界観が崩れてしまう感じがして……それに、しっかり見ないほうが緊張もしないですしね。
WI ブログやツイッターなどを拝見していたら、共演者の方、みなさんすごく仲が良さそうでしたね。
石井 すっごく仲良かったです! 私は、稽古のやり方すら知らなかったので、初日の稽古に行くだけでもすごく緊張してしまって……吐きそうになりながら(笑)。でも行ったら、みんなが気さくに話しかけてくれて、すぐに打ち解けられました。実は、初めての本読みのときに、演出家の方が「舞台は、みんなが仲良くやったほうが観客にも伝わるから、お互いに何か気になることがあったら、ガマンしないでみんなで解決していこう」って言ってくださって。その言葉に、すごく安心しましたね。