先輩たちに学べ!「面接の失敗」あるあるエピソード

就職・転職の面接の場は、どうしてあんなにも緊張感が漂っているのでしょう。「思っていることを全然上手に伝えきれなかった…」と後悔してしまった経験がある人は少なくないはずです。

そこで、先輩たちの失敗に学ぶべく「面接で失敗してしまったエピソード」をご紹介。人事のトータルソリューションを提供する株式会社ベクトルが、面接を受けたことがある男女500人に調査した結果をご紹介します。

 

Q. 面接で後悔したこと、失敗したことはありますか?

 

まず、「面接で失敗した、後悔した」経験の有無を聞くと、6割が「ある」と回答。失敗したことがない人のほうが少ないと思うと、多少「やっちゃった…」と思っても「みんな通ってきた道だ!」と強く生きられそうですね。では、実際どんな失敗をしてしまったのか、詳しく聞いてみました。

【緊張しすぎて失敗してしまった】

・緊張しすぎて、いつもしないのに唇を何度も噛んだり、手元がソワソワしてしまった。

・話す内容を丸覚えして挑み、当日頭が真っ白になって会話できなくなりました。

・久々の面接で、何度も頭でシミュレーションしたつもりが焦ってうまく話せなかった。やっぱり声に出して練習した方が良かった。

・緊張して言わなくて良いことを言ってしまった。そこを指摘されて頭が真っ白になってしまった。

・緊張で一方的にベラベラ早口でしゃべってしまった。

・緊張しすぎて声が裏返ってしまったことがある。

・面接で「支店見学しましたか」と質問されて、見学をしたにも関わらず、見学した時に担当してくれた担当者の名前を聞かれて緊張で思い出せず、支店見学をしていないような印象を与えてしまいました。きちんと担当者の名前を覚えるか、名刺を持参しておけばよかったと思いました。

何より多かったのは「緊張」が原因となるもの。緊張して頭が真っ白になると、普段なら問題なく答えられるような内容もなぜかうまく答えられない…ということ、ありますよね。面接は「選ぶ・選ばれる」の上下関係があるのではなく、面接をする人・受ける人が互いに対等に話して選び合う場。かたくなりすぎず、一緒に働くかもしれない人とお話をしにいくような感覚で臨むと、少しは緊張もほぐれるかもしれません。

 

【臨機応変な対応ができなかった】

・もっとうまい返しがあったのでは、と毎回後悔する。

・準備していたことを上手く話せなかった。

・集団面接だった時に自己PRする時に他の人と内容が重複していたので順番が回ってくるまでに考え直したが、逆にあたふたしてしまい、他の人と多少かぶってても最初に考えてきた通りに言えばよかったと思いました。

後から「やっぱりああすればよかった!」とひとり反省会をして後悔してしまうパターン。つい落ち込んでしまいますが「次回はこの反省を生かそう」と、次のプラスへ繋げていけばいい学びの機会です。

【時間に余裕を持って行動すればよかった】

・夏場の面接で、面接場所に行くのに迷い、時間には間に合ったがうろうろしたため汗が止まらず、面接中に机に汗だまりを作ってしまった。面接官が引いていた…。

・最終のweb面接時に、時間ギリギリで入ってしまい心の準備ができておらず慌てて回答してしまった。2次面接までは面接官も好意的な印象だったので気を抜いてしまい、結果不合格になった。

・面接時間に遅刻したこと。

たった5分、いや2分でも心の余裕は変わってくるもの。オンライン面接のURLにうまく繋がらなかった、電車が遅延した、信号が赤ばっかりだった…など、何かとアクシデントは起きがち。「ぎりぎりでもいいだろう」ではなく、余裕に余裕をもって行動を心がけましょう。

【もっと面接のために準備しておくべきだった】

・今気になるニュースはと聞かれ、掘り下げられなかったので、もっと普段からニュースを見たり聞いたりしたら自分で考えることを習慣づけておけばよかった。

・初めて行く土地で電車の線路を間違えて遅刻した。

・販売店勤務の募集だったのに、販売店に下見に行かなかったことが失敗でした。

・簡単なテストの答えがわからなかったとき、学生時代にもっと勉強しておけばよかったと後悔しました。

面接ではその人のことをあらゆる角度から知るためにあらゆる質問が飛んできます。すべてを準備しきることはなかなか難しいものの、最低限聞かれそうなことには事前準備を。

【マナーを守れなかった】

・つい盛り上がりすぎてタメ口になってしまったことがあります。

・ノックをせずに部屋に入ってしまった。

ガチガチにマナーをかためる必要はないものの、最低限の礼儀だけは緊張しても盛り上がっても忘れずに!

【その他いろいろ】

・その時は変な自信があり「受かるだろう」と思って面接に望みましたが、その自意識過剰なところを読み取られたのか面接に落ちました。どんなときでも控えめな態度で頑張るという意識を持って取り組まないとダメだなという事を学びました。

・履歴書を入れた封筒をガッツリ糊付けをしてしまって、面接官に開ける苦労をさせてしまった。

・自己紹介をするように言われたとき、仕事と全く関係ない趣味の話をしてしまい、それに対して面接官のリアクションが何もなかったことがあった。

・体験談を話すときに感情移入しすぎて泣いてしまったこと。

・集団面接でほかの人が回答中に集中力を切らしてしまい、無意識に視線を自分の手に落として手遊びしてしまった。

・一気に2つ質問されて、2つ目の質問をど忘れしてしまった。

・希望していた部署とは違う部署を薦めていただいたのに、希望部署以外は考えてないと言い切ってしまったこと。

・相手に入社したいという熱意を伝えきれなかった。

・退職理由を聞かれて、前の会社の批判をしてしまった。

・自分の短所を聞かれ、本当に短所しか話さなかったこと。

 

どれも「あるある…」な失敗が並びました。面接の場で何かを聞かれたとき、場の緊張感も手伝って「沈黙を作ってはいけない!」と、普段の自分の考えとは少し違うことを勢いで話してしまうケースも多々ありますが、一度落ち着いて「少し考えさせてください」と時間をもらうのが有効なことも。あくまで対話の場だと認識して、普段思っていることをしっかりと伝えましょう。(石川智香子)

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