「どのくらい彼氏いないの?」と聞かれて…|「彼氏いない歴=年齢」ライターの日常12選
飲み会で、お泊りで、盛り上がる話の定番といえばやっぱり恋バナですよね♡ 片想いしている人の話から始まり、今カレの話、元カレの話、結婚の話などなど…。そんな盛り上がりを見せる居酒屋の隅で、ほんの少し居心地の悪さを感じているの女がひとり。私、ライター平岡(22)です。かくいうも私、未だに彼氏ができたことがないいわゆる「彼氏いない歴=年齢」の女。
彼氏ができたことがないとはいえ、恋愛の話は大好物! 恋愛のエッセイ的な記事を書きたいけれど何もない…と思っていましたが、ひとつだけあるじゃないかとひらめきました。ということで、今回は「彼氏いない歴=年齢」女の日常をお届け♪なお、あくまで平岡個人の経験であり、全ての人に共通する内容ではないことはあらかじめご了承ください。
①彼氏がいたことある前提で話を進められ、焦る
20歳を超えたあたりから感じるようになった変化がひとつ。それは、彼氏がいたことがある前提で話を進められること。恋愛経験があるように見られていることに悪い気はしないけれど、ぶっちゃけ内心は焦りまくりです。返事はごまかして乗り切るとして、やっぱりいたことがあるのが普通の年なのかしらと寂しくなっています。
②「どのくらいいないの?」と聞かれて困る
「彼氏いるの?」「いないよ~」の次にくる言葉といえば、そう、「どのくらいいないの?」の一言。何気ない一言なのかもしれないけれど、回答に困るのが正直なところ。「前世かな!」とさらっと答え、相手が理解しないうちに高速で次の話題へ移るのが定番です。嘘はついてません。
彼氏がいたことがないことをどうしても知られたくない場合は、少し考えるフリをした後「うーんどのくらいかなー忘れちゃった☆」と華麗にスルー。おかげで、考えるまでもないのにあたかも頭の中で記憶を巡らせているふりをするのがうまくなりました。今なら人狼ゲームで無双できるかもしれません。
③彼氏いそうな女になりたくて
昨年私が立てた目標は、「彼氏がいそうな女に見える」こと。こんなことしたらますます恋愛チャンスが遠のきそうですが、それ以上に非モテのイメージを払拭したかったのです。そうと決めたら、早速変身開始! 以前はすっぴんで出かけることもよくありましたが、CanCamやYouTubeなどを参考に、できる限りメイク&ヘアアレンジをして行くように。まつパや眉毛サロンにも通い始めました。また、服装もラフなものからワンピースなどキレイめなものに変更。それが功を奏したのか、「彼氏いたことないです」と言うと「嘘でしょ!? いそう」と言われることが増加。目指していた境地に到達できて嬉しい反面、気を使って言ってくれてるんだろうな…と申し訳ない気持ちにもなりました。どこまでもこじらせているようです。
④女子高出身?と聞かれる
「彼氏いたことない」と言うとたまに返ってくる「女子校?」という疑問文。女子校じゃないです。幼稚園から大学まで18年間、バリバリ共学です。それゆえ、男子との関わり方がわからないというわけでもないのです。だからこそ、生まれてこのかたお付き合いをしたことがないということに負い目を感じている次第。逆に共学だからこそ、友達ポジションの確立がうまくなっているのかもしれません。
⑤モテよりも場の盛り上がりを優先
大学時代、人生で一度だけ参加した合コン。「大学生っぽい~!!」と浮かれていましたが、 結果は惨敗。美人な友人に人気が集まるのは当然のこととはいえ、イコール年齢の私、合コンでも喋る。とにかく喋る。モテる女はあまりベラベラ喋らないだろうと頭では理解しつつ、モテよりも場の盛り上がりを優先させてしまいました。結果は置いておくとして、普段と同じポジションというのはやはり心地が良いものです。
⑥恋愛の優先順位が低い
就活中、友人と電話をしていたときのこと。今欲しいものは何かという話題になり、「1位内定、2位お金、3位彼氏!!」と即答したところ、「やっぱりその順番なんだね」と言われました。というのも、恋愛が一番にきている姿が想像できないとのこと。言われてみれば、これまでの人生で恋愛はいつも優先順位の下の方にありました。勉強や仕事優先! 好きかよくわからない人と会うなら勉強するか、バイトしてお金稼ぎたい! という考え方が、恋愛を遠ざけている模様です。
⑦恋愛への興味が学問へ昇華
恋愛に対する興味は人一倍あるのに、自分の日常に恋愛イベントが全く起きない。そんな生活を何年も続けているうちに、恋愛への興味が学問へ昇華しました。“浮気という現象の裏には何があるのか”、“デート代負担論争の終着点とは”など、恋愛に関するネタに対して、大学で学んだジェンダー論の視点からはどう推測できるか、はたまた心理学や生物学ではなどなど、様々な分野から恋愛を考察するように。大学時代に培った知識で頭を使えるのは嬉しいですが、やりすぎるとこじらせ街道まっしぐらな予感がしてやや心配です。
⑧好きな人=推し化
アイドルオタク歴が、今年で10年を突破しました。私の推しは握手会などを開催せず、会えるのは基本ドーム規模をはじめとしたコンサートのみ。遠くから眺めるのが精いっぱいで「同じ空間にいられたらラッキー、ファンサービスをもらえたら最高にハッピー!」なマインドで生きてきました。そんな生活に馴れたゆえか、現実世界で好きな人ができても推し化してしまいます。会えたらラッキーだし、話せた日にはそれだけで超幸せ! それ以上の関係になることは想像できず、憧れの対象として終わってしまうのでした。
⑨とにかく自分に自信がない
22年間彼氏なし、告白された経験もなしともなれば、さすがに自己肯定感も下がってくるもの。好きな人ができたとしても、「自分なんかがアプローチしても迷惑がられるんじゃないか」「裏でキモイとか言われるんじゃないか」と想像してしまいます。
また、恋愛はうまくいかない反面、盗撮や付きまといなどの被害に遭っていたこともあり、「自分に近づいてくる人はみんな体目的なのではないか」と勘繰るように。その結果、男の子からご飯に誘われても、心の前にアクリル板を5枚設置するのが常となりました。友達として仲良くなりたいと思ってくれていたら、本当に申し訳ないです(きっとほとんどが安全な動機の方だとはわかっていても…)。
⑩飲み会で話についていけない
サークルの同期10人で飲み会に行ったときのこと。酒のつまみになるのはやっぱり恋愛の話♡ ということで、飲み会は終始彼氏彼女の愚痴大会に。こんな世界もあるのか~と思いつつ、話についていけないのは正直寂しいもの。片思い相手の話であれば多少は共感できるのかもしれませんが、恋人への愚痴となると専門外です。席のはじっこでジョッキを片手に唐揚げをほおばるしかなく、恋愛経験は増えない一方で体重だけは順調に増加しそうです。
⑪初彼にこだわり強め
ここまで彼氏なしで来てしまったからこそ、初彼にはこだわり強め。周りの友人には「理想が高いんじゃない?」と言われますが、好きなタイプは“表情豊かな人”、絶対外せない条件は“激高しない人”と、我ながらに丁度良いラインを攻めているのではないかと思っています。むしろ、理想が高いのは自分自身の心に対して。とりあえず付き合ってみて、合わなければ別れればいいかとは到底考えられず、その人のことで頭がいっぱいになるレベルまで自分の気持ちが盛り上がらないと次のステップに進めないのです。自分の気持ちに対する期待が、恋愛へのハードルを上げている模様です。
⑫ぶっちゃけ今のままでも人生楽しい
ここまでつらつらと彼氏いない歴=年齢女の日常を綴ってまいりましたが、正直言って毎日楽しい! そして忙しい!! 学生時代は良い成績をキープしたいから勉強に割く時間は確保したかったし、働くのも楽しいからいっぱい働きたい。今週末は推しのライブのために遠征して、月末は友達と旅行して…と考えると、彼氏がいなくても毎日充実しまくっているのです。こういう背景もあり、私にとって恋愛は突発的イベント。恋愛したい欲が湧いてくるのは年に1度が2度のため、知らず知らずのうちに恋愛が遠のいているようです。ダイエットや美容と同じく、恋愛も一日にしてならずですね。
マッチングアプリや街コンなど、出会いの場が普及した現代。自分さえアクションを起こせば相手を見つけることは可能なのかもしれません。それをせずにいるということは、今の私にとって恋愛がそこまで重要でないか、恋愛への幻想を捨てきれずにいるせいなのでしょう。
あくまで本記事はライター平岡の個人的経験であり、同じく彼氏彼女がいたことがない方々が同じ状況とは限りません。恋愛に関する話題がタブーになって欲しいわけではなく、こんな人もいるんだなと酒のつまみにしていただけたら幸いです。恋愛経験皆無女は、今日もCanCam.jpで恋愛のいろはを学ぶことにします♪(平岡あおい)