GW旅行に♡絶景ローカル線ランキングTOP10発表

ぽかぽかと温かな気温になり、外に出やすい季節になってきました。「少し遠出してみようかな」と電車を利用する人も多いはず。そんなとき、せっかくならただ移動手段としてだけではなく、季節を感じる自然など楽しみたいですよね。

そこで、株式会社ウェイブダッシュが運営するみんなで作る地域応援サイト「生活ガイド.com」が、10代~80代の男女171名を対象に調査した「絶景ローカル線」ランキングTOP10を紹介します。

車窓からの眺めに圧巻!絶景ローカル線ランキング

今回は生活ガイド.com運営事務局が厳選した全国にある絶景ローカル線の中から、投票によりランキング化。早速、上位1位~4位をみてみましょう!

第4位(同点) JR小海線

4位は「JR小海線」山梨県の小渕沢駅と長野県の小諸駅を結ぶ全長78.9㎞の路線で、標高1,000m以上の野辺山高原を走ります。別名「八ヶ岳高原線」とも呼ばれ、車窓からは高原野菜畑、田園風景、千曲川の清流や雄大な南アルプスを見ることができ、眺めているだけでも飽きません。また、日本で一番標高の高い「野辺山駅」がある路線です。

第4位(同点) 大井川鐵道

同点で4位になったのは「大井川鐡道」でした。「大井川鐡道」は、金谷駅から井川駅まで大井川に沿って運行されている路線。日本で初めてSLの動態保存を始めた鉄道で、なんと今でもほぼ毎日SLが運行しています。大井川沿いの渓谷を縫うように走るSLは、見るだけでも旅情をかきたてられます。きかんしゃトーマスとのコラボも行っており、子どもと一緒に楽しめるのも魅力的です。

第2位(同点) JR釧網本線

2位は「JR釧網本線」。網走市にある網走駅と釧路市の東釧路駅と結ぶ路線です。北海道の3つの国立公園の大自然を巡り、車窓からみえる釧路湿原やオホーツク海の流氷を眺めることが出来るローカル列車で、冬限定で「流氷物語号」も運行しています。また途中の北浜駅の展望台からは、流氷や白化粧した知床連山を楽しむことができ、特に冬の北海道を大満喫できます。

第2位(同点) 三陸鉄道リアス線

2位になったのは、岩手県の三陸海岸沿いを走る「三陸鉄道リアス線」でした。車窓からみえる三陸のリアス海岸の風景は美しく、中でも大沢橋梁は絶景ポイントとしても有名です。また、土日にはプレミアムランチ列車が運行しており、景色と食事を同時に楽しむことができます。冬には名物のこたつ列車も運行しているので、家族や友人と、ぬくぬく温まりながら冬景色を楽しめる路線になっています。

1位 JR只見線

1位になったのは福島県の会津若松駅と新潟県の小出駅を結ぶ「JR只見線」です。只見川に沿って走る絶景列車で、全国でも屈指の秘境路線。雄大な山々の秋の紅葉と冬景色は人気が高く、心を鷲掴みにされる人も多いとか。特に只見川第1橋梁は、その高さも相まってスリルがあり、ドキドキと広大な景色の両方を堪能できます。

只見線管理事務所の担当者コメント

この度は「絶景ローカル線ランキング」で、只見線を第1位に選んでいただき、誠にありがとうございます。

只見線は、福島県の会津若松駅(会津若松市)と新潟県の小出駅(魚沼市)をつなぐ、JR東日本の路線です。1926年開業の会津若松駅を起点とした「会津線」と、1942年開業の小出駅を起点とした「只見線」、そしてダム建設の資材輸送鉄道がつながり、1971年に現在の只見線となりました。2023年は全線開通52年となります。

東日本大震災と原発事故のわずか4ヶ月後の2011年7月、新潟県と福島県会津地方は豪雨災害に見舞われ、只見線も鉄橋や土砂崩れに伴う線路の崩壊など、甚大な被害が発生しました。

JR東日本の懸命な復旧により、被災の翌年には大部分で運転が再開されましたが、3つの鉄橋が流出し大きな被害となった会津川口駅~只見駅間は、2022年9月までバスによる代行輸送が続きました。只見線を復旧したいという地元皆さんの強い思いが実を結び、上下分離方式(福島県が会津川口駅~只見駅間の鉄道設備を保有、JR東日本が列車を運行)という新たな形で、被災から約11年後の2022年10月1日、遂に全線での運転が再開となりました。

只見線は秘境ローカル線としても人気が高く、只見川や河畔の集落、雄大な山々がおりなす車窓からの絶景は、多くの方々に愛されています。

今やその魅力は国外にまで及び、中国のインターネット上では「世界で最もロマンチックな鉄道」と絶賛され、また、日本在住外国人が選んだ「アフターコロナに行きたい日本の観光地」の第2位に選出されるなど、国内外から注目を集めています。

只見線の中でも特に人気が高いのが、第1只見川橋梁です。大渓谷、鉄橋と列車、川面をどんなバランスで撮るか…カメラマンでなくてもチャレンジしたくなります。

会津川口駅から徒歩で約10分、国道252号沿いにある絶景スポット「奥会津ビューポイント(かねやまふれあい広場)」もオススメです。水面に迫る集落、川沿いを走る只見線が生み出す風景は、まさに日本の原風景を感じられる絶景です。特に夏の早朝や夕方に多く発生する川霧に沈む集落や、冬の雪景色の中を走る列車の風景は幻想的です。

色鮮やかに、大自然が衣替えする秋を満喫したら、しんしんと雪が降り積もり、白銀の世界に包まれる冬、待ちわびた季節を謳歌する花々が渓谷をパステルカラーに染める春、やわらかな新緑、畑も森も清々しい緑に染まる夏。只見線には四季折々の魅力があります。

2022年10月に11年ぶりに見られるようになった会津川口駅~只見駅間も目が離せません。新しく架け直された、第6只見川橋梁・第7只見川橋梁や、川に架かる橋としては珍しい対岸に渡らない第8只見川橋梁など、車窓からの見所がたくさんございます。

ぜひ、只見線に乗って、大自然の絶景を楽しんでみてはいかがでしょうか。只見線の観光情報やイベント等は「只見線ポータルサイト」をご覧ください。

ゆったりと車窓から見える絶景を

ランキングを見てみると、より自然を近くに感じることができる路線が人気のようです。紅葉に雪景色と、どの時期に訪れてもまた違った四季折々の景色が楽しめます。これからどんどん温かくなり、鮮やかな花が咲く季節にもなります。ぜひ今回の記事を参考に、移り行く車窓を眺めながら旅をしてみてはいかがでしょうか。(岡美咲)

情報提供元/株式会社ウェイブダッシュ