突然ですが、「ゆるい職場」について、どう思いますか?
ここで指す「ゆるい職場」とは、仕事の負荷(業務内容/求められるスキル/業務量/上司や先輩からの期待や指導など)が少ない職場環境のこと。確かにラクそうではありますが、同時に成長もあまりなさそうなイメージです。
そこで今回は、株式会社UZUZが既卒・第二新卒として就職活動中の20代男女695名を対象に行った「ゆるい職場」にまつわる調査結果をご紹介します。
ゆるい職場で働きたい? 働きたくない?
「あなたは「ゆるい職場」で働きたいと思いますか?」と質問したところ、「働きたい(17.0%)」「どちらかといえば働きたい(41.2%)」を合わせた“働きたい派”が58.2%という結果に。一方、「どちらかといえば働きたい(37.1%)」「働きたくない(4.7%)」を合わせた“働きたくない派”は41.8%でした。
両者が大きく離れているというわけではありませんが、どちらかというと“ゆるい職場で働きたい”と考えている人が多いようですね。
なぜゆるい職場で働きたいor働きたくないと考えるのかそれぞれの選択肢を選んだ方に、その理由をお聞きしました。
「働きたい」「どちらかといえば働きたい」と回答した方
<仕事以外に大切なものがある>
「仕事よりもプライベートを大切にしたいから」
「趣味に没頭したいため」
「子育てとの両立が大前提にあるので、業務量が多すぎることで残業が増えるなどは対応が難しいため」
<働きやすさ重視!>
「やりがいではなく働きやすさを重視したいため」
「とにかく長く働くことを目標にしてるから」
「仕事はあくまでご飯を食べるためにするもの程度の熱量で生きていきたいから」
<心身の健康のため>
「人間関係、上司の発言の仕方を気にしがちなので、雰囲気が緩い方が自分のストレスは少ないから」
「日本の労働環境の悪さを考えれば「ゆるい」職場位のほうが心身の健康には良さそうだから」
「負荷が少なくしっかり自分や家族の時間が作れ、自分が壊れずに働いてお金を稼げるというのは悪くはないことだと思うから」
<自律できればむしろ良い環境>
「労働条件にもよるが、ある程度緩い環境でも、自分で目標を定めてキャリアを積み上げる努力ができると思うから」
「自身への負担が少ない分、空いた隙間時間に自身のスキルを磨く勉強等に費やす事が出来る時間が増えるかと思うため」
<ハードルが高すぎないほうが向いている>
「現状、自分のスキルで通用するかどうかが心配なため」
「正社員経験が少なく自分に自信がないため」
「今の職場で自信を無くしてしまった為」
<今の職場がつらいので…>
「現在働いている環境が酷な為」
「現職がハードなので少しゆとりが欲しい」
ざっと分けるとこのような回答が寄せられました。心身の健康を大切にして、プライベートも大切にしながらマイペースに働きたい…というのは、まさに令和スタイルな働き方のように思えます。必ずしも「仕事」だけが人生で一番大切にすべきことではありません。
では、一方で「ゆるい職場では働きたくない」と答えた方は、どのような理由なのでしょうか? 見ていきましょう
「どちらかといえば働きたくない」「働きたくない」と回答した方
<成長したい!>
「期待や指導がないのは成長に繋がりにくいと思うから」
「自分のスキルを伸ばし、年収も上げていきたいため」
「少しでも早く周りに追いつくため」
「キャリアを積んで手に職をつけたい。そのために成長しやすい環境で働きたい」
「スキル向上はしたい、指導が手厚いところが良い為」
「私自身スキルアップしていきたいと考えているから、求められるスキルが低いと必要とされていない気がしてモチベーションが下がるため」
「常に自分に少し負荷をかけて働き成長していきたい」
「今は全くの未経験なので、しっかりと教えて頂けるところ、また失敗などしたときはしっかりと叱ってくださるところがいいかなと思っています」
<ゆるい環境だと今後の自分が心配>
「20代という成長期に、ゆるい環境に浸かると40代以降が心配」
「ゆるい職場にいると、社会に取り残されてしまうという危機感を感じるため」
<ゆるいと充実感ややりがいを感じられない>
「仕事を振っていただけることが少ない、期待されていないのではないかと感じると自分は誰の役にも立てていないのではないかと存在意義も感じなくなり前向きに成長していけないため」
「前職が典型的な”ゆるい職場”で個人的にとても辛かった為」
「ゆるいことが一概に悪いとは言い切れませんが、やりがいを感じにくくなってしまいそうで自分には少し合わない気がすると感じます」
「現状その状態に近く、充実感が無いため」
最も多かったのは「ある程度の負荷を与えられて、成長していきたい」というもの。確かに、「ゆるい職場」だと、今は良かったとしても「5年後10年後、その自分で大丈夫…?」とちょっと不安になってしまいますよね。特に、定年まで同じ会社で働き続けるとは限らない現代、いつでも転職してどこでも生き残っていける力はつけておきたいものです。
とはいえ、仕事ばかりで自分の人生が楽しめなければ本末転倒。どのくらい仕事をするのがちょうどいいバランスかは、人によってまちまちです。自分にとってちょうどいいバランスが見つけられたら、それがいちばん。「自分はしっかり働きたいのか、それともゆるくいたいのか」「将来のことを考えると、何ができるようになっておくといいのか」などを考えながら、今後の働き方プランを一度考えてみるのも良さそうです。