頭皮を洗うといいことづくし!髪の毛の正しい洗い方
髪の毛の洗い方ってついつい自己流になりがち。正しく洗えているか不安な方も多いはず。頭皮と顔は一枚の皮膚でつながっているからこそ、お肌と同じように丁寧にケアすることが大事。今回は、毛髪診断士の資格を持つ毛髪のプロが教える、正しい髪の毛の洗い方をご紹介します。
Contents
お話を伺ったのは…伊熊奈美さん
『頭皮がしみる、かゆいは危険信号! いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)
定価:¥1,540(税込)/小学館刊
髪を正しく洗うことが重要な理由
「髪の正しい洗い方は20代のうちに習得すべき!」
美の賢者ほど力を入れてケアしている「頭皮ケア」。ただ、頭皮ケアというと、難しく考えがちですが私たち20代がまず始めるべきは髪の土台を整えること。20代の若い世代こそ“髪の洗い方”を見直すべきだそう。
「20代の方は今やっていることにプラスαして色々やるよりかは、“正しい洗い方”を身につけることが実は最優先。摩擦レスなスキンケア法が主流になりつつありますが、髪を洗う時は自然とゴシゴシ摩擦しながら洗っていませんか? 汚れが落ちそうだしついついゴシゴシ洗ってしまう気持ちも分かりますが、美髪を育む頭皮ケアの観点でいうと力技で落とすのは絶対にNG。頭皮も肌であるという意識を忘れてはいけません。シャンプーの泡の力を借りたり、すすぎをいつも以上にしっかり行うなど、ひとつひとつの動作を丁寧にやっていくことが、まさに私が考える頭皮ケアです。20代の方は特にいつものルーティンを磨くということをやっておくと、この先年を重ねた時にケアがとっても楽になりますよ」(伊熊さん)
正しい髪の毛の洗い方
キレイな髪を育てるためには、まずは洗髪の見直しから。美髪のプロ・伊熊さん直伝の髪の洗い方をマスターしよう!
【準備】ブラシで髪を梳かす
お風呂に入る前に、必ず髪をブラシで梳かし絡まりを取っておきます。髪が長い人は、必ず毛先の方から先に梳かしましょう。いきなり根本からブラシを通すと、途中で髪が絡まって髪が傷んでしまうので注意!
①ぬるま湯でしっかり予洗いする
シャワーヘッドを手に持ち、髪をブロッキングしてかき分けながら地肌にシャワーを当てていきます。上からかけただけでは髪の表面しか濡れないので、多方向からシャワーを当てて頭皮をしっかりと濡らすをイメージで行います。
②シャンプーを少量のお湯でのばす
シャンプーを適量手の平に出し、お湯でのばして軽く泡立てて頭皮につけていきます。このとき、髪の毛には先につけないように注意。スキンケアでいう5点置きをシャンプーでも同様に行います。まずは、後頭部、生え際、側頭部、頭頂の5点に置きます。
③モヒカンゾーンからマッサージするように洗う
モヒカンゾーンと呼ばれる、中央の線に向かって洗っていきます。モヒカンゾーンに向かって、頭皮を持ち上げるようにギザギザと指を動かします。頭頂部で指が組んだら、そのまま毛先に向かってシューっと滑らせ、シャンプー泡を毛先までまんべんなく行き渡らせます。
生え際とセンターゾーンの“頭皮のTゾーン”は、どうしても脂っぽくなりがちなので、そこの部分は意識的にしっかりと洗いましょう。何度も言いますが、頭皮を洗う、ということをしっかり意識することが大事。洗った感じが足りなければ、ここでシャンプーブラシの出番。
【+αテク】シャンプーブラシで血行アップ
髪にシャンプー泡がついた状態に、ブラシを当てていきます。毛細血管が集まる頭頂部に血流を送りたいので、まず側頭部からスタート。シャンプーブラシを耳の上に当て、気持ちいいと感じる程度の圧をかけながらグルグルと押し当てます。前後させるのではなく、円を描くようなイメージで。たったこれだけでポカポカと温かくなってくるのを感じるはず。血流が上がってきたら後頭部→頭頂部とブラシを移動させて順番にマッサージしましょう。たった3分のマッサージで、重かった頭もスッキリ軽く!
④いつもの+1分するくらいのイメージで、念入りにすすぐ
予洗い同様、髪をめくりながら地肌をしっかりすすぎます。このときすすぎが十分に行えず、頭皮に泡が残ってしまうと、乾燥やフケの原因になることも。シャンプー後のすすぎがとにかく大事です。特にすすぎ残しが起こりやすいのが後頭部。後頭部は意識的にめくってすすぐを徹底しましょう。
⑤トリートメントは毛先のみにつける
トリートメント、またコンディショナーは頭皮にはつけず毛先を中心につけます。トリートメント効果を最大限発揮させるためには、シャンプー後しっかり水気をきって(タオルで軽く水気を軽く拭き取るのでもOK)目の荒いコームで全体に行き渡らせること。毛先を中心に全面的に伸ばして馴染ませます。アルミのシャワーキャップを被って湯船に浸かると、より浸透してしっとりなめらかな髪に。
⑥トリートメントを流すときは背中につけないように注意する
トリートメントはぬるっとした感触がなくなるまで、しっかり流しましょう。トリートメントをすすぐ時の注意点は背中につけないこと。背中にトリートメントが残るとニキビの原因に。すすぎ時は体を前に傾けた体勢をオススメします。
正しい髪の毛の乾かし方
髪を乾かす時も、髪の毛だけではなく頭皮にも意識を向けることが大事。お風呂上がりは着替えたり、スキンケアをしたりとなんだかんだやることも多くて、すぐに髪を乾かすことってなかなか難しいですよね。とはいえ、お風呂から上がったらせめて20分以内には乾かしましょう。髪や頭皮が濡れた状態で長時間放置すると、雑菌が繁殖し、ニオイやフケの原因に。最優先とまではいきませんが、できるだけ早く乾かすことも意識してみて。
①目の粗いコームで全体を梳かす
洗う前同様、ブラシで全体を梳かします。濡れていると絡まりやすいので、必ず下側から梳かしていきます。目の粗いコームや濡れている髪専用のウェットブラシが便利。ここで全体を梳かしたら、ヘアミルクやセラム、オイルなどを手に出して、毛先中心に馴染ませたら、その上からコームで梳かしさらに全体に馴染ませます。
②髪の長い人はブロッキングしてスタート
髪は内側から乾かすのが鉄則です。髪の長い人や毛量が多い人は、耳から上の髪をトップでまとめておき、上下でブロッキング。下側の内側から乾かします。手ぐしか目の荒いブラシをとおしながら温風を当てて。下側のブロックが乾いたら、上の髪を降ろし、ドライヤーをイラストのように頭上に持っていき、上から下に温風をあて、手ぐしをとおしながら乾かします。8割ほど乾いてきたら、ブラシを使って髪を広げ、軽くテンションをかけながら、まんべんなく風を当てていきます。最後に全体に冷風をかけながら、ブラシを通して完成です。
髪の乾かしすぎ=オーバードライに注意。また、ドライヤーによっては高温になるものもあり、一点を集中して当て続けていると乾燥の原因に。最近は温度調節機能が付いている最新ドライヤーが続々と出ているので、古いドライヤーを何年も使っている人は新調することも検討してみて。
頭皮ケアにおすすめなシャンプー
頭皮のことを第一に考えるなら、アミノ酸系を選ぶべし。アミノ酸系のシャンプーは保湿力が高く、頭皮を過剰に洗いすぎることがありません。髪も保湿できるし、頭皮も保湿できていいことづくめ!ここからは編集部おすすめのシャンプーをピックアップしてご紹介。
YOLU
睡眠中の髪の摩擦ダメージや乾燥に着目したナイトキャップ処方を採用。寝ている間に髪の毛をケアしながら、摩擦からもプロテクト。髪だけでなく頭皮にもうるおいを与え、しっとり艶やかな髪へ導きます。
YOLU
https://yolu.jp/
ケラスターゼ
「美しい髪は健康な頭皮から」という理念のもと、ケラスターゼから登場しているスペシフィックシリーズ。乾燥しがちな頭皮をやさしくいたわりながら、清潔で健やかな状態へ導きます。
ケラスターゼ
https://www.kerastase.jp/
オージュア
健やかな頭皮環境に導くオージュアのグロウシブ。地肌表面に存在する細菌群であるスカルプフローラに着目。日本でも古来からハーブとして親しまれてきたシソ科植物エキスが地肌を保湿し、生き生きと健やかな頭皮へ導きます。
ダイアン ビートゥルー
植物由来のオーガニックオイルと、ビ―ガンケラチンにこだわった豊かな泡で、地肌を優しく洗浄。スーパーフードのケールやキヌアが、うるおいを与えくせ毛やうねり髪を指通り良く、健康的でつややかな髪に導きます。
ダイアン ビートゥルー
https://diane-betrue.com/
ラ・カスタ
アミノ酸系洗浄成分がやさしく洗い上げ、オ ーガニック植物成分はじめハーブエキスが髪と頭皮をケア。やさしい洗い上がりながら、しっとりまとまりのある美しい髪に仕上げます。
ジョンマスターオーガニック
ザクロ果実発酵エキスが、頭皮の余分な皮脂や古い角質汚れをやさしく除去することで、頭皮のベタつきをケア。セロリ種子エキスや月見草油などの成分が水分を補給し、やわらかくうるおいのある頭皮に導きます。
ジョンマスターオーガニック
www.johnmasters.jp
エトヴォス
アミノ酸系洗浄成分により、頭皮と髪にやさしい弱酸性の低刺激処方。乾燥、フケ、かゆみや気になるニオイを抑え、頭皮環境を健やかに保ちます。ノンシリコン処方なのにきしまず、しっとりうるおうもっちり弾力泡が最大の魅力。
エトヴォス
etvos.com
ブラッシングに最適なおすすめブラシ
頭皮ケアの入門編として必ずゲットして欲しいのがブラシ。髪を梳かすだけではなく、頭皮をマッサージしたり、ヘアスタイリングと様々な使い方ができるので一つ持っておくと便利。ここからは編集部おすすめのブラシをピックアップしてご紹介。
シャンティ マぺぺ
長短2種のピンが最高の使い心地のマぺぺのブラシ。繊細な先玉付きで肌あたりがマイルド。何度もブラシを通したくなるようなクセになる使い心地です。
マぺぺ
https://www.chantilly.co.jp/brand/mapepe/
ラ・カスタ
“心地よさ”をテーマにした、ブランドを代表するロングセラーアイテムのブラシ。サロンのヘッドスパの効果をホームケアで実現することにこだわった特製ミックス毛を採用。頭皮にほどよい刺激を送り、髪もツヤさらに。
ジョンマスターオーガニック
マイナスイオンを放つトルマリン配合のイオン毛と、天然猪毛の混合でできたブラシ。やさしくブラッシングするだけでキューティクルを傷つけることなく整え、寝起きのもつれやすい髪もサラリと仕上げます。
ジョンマスターオーガニック
www.johnmasters.jp
頭皮をディープクレンズするスペシャルケアアイテム
頭皮ケアにおすすめなアミノ酸系シャンプーは、洗い上がりが優しいだけに十分な汚れが落ち切らない時も。そんな時は、週に2〜3度頭皮に使えるディープクレンズを取り入れるのがおすすめ。ここからは編集部おすすめのディープクレンズアイテムをピックアップしてご紹介。
ヴェレダ
1本でクレンジング、マッサージ、トリートメントに使える3 in1タイプのオーガニックスカルプクレンジング。2種のクレイ・竹炭、さらに4種の植物エキスによるクレンジングペーストが毛穴を詰まらせる皮脂や汚れを すっきりオフ。選び抜いた4種の植物エキスが頭皮のコンディションを整え健やかな頭皮環境へと導きます。
アヴェダ
シャンプー前のステップに使う、頭皮用クレンザー。頭皮の余分な皮脂や溜まった角質をやさしくしっかりと洗浄し、美しい毛髪の土台となる頭皮環境を整えます。このワンステップを取り入れると、その後のシャンプーの泡立ちもアップ!
THREE
頭皮にも使えるコンディショナー。リッチなクリーム状の質感が頭皮を柔らかく整え、 髪をなめらかに包んで補修。 紫外線やドライヤーの熱によるダメージ、髪の退色を最小限にして、毛先までしっとりとしたうるおいをもたらします。
THREE
https://www.threecosmetics.com/
プレディア
天然ミネラル泥を配合した、頭皮ケア、シャンプー、トリートメントの3つの機能を凝縮した、贅沢ヘッドスパクリーム。泡立たない濃厚クリームがなめらかにのび広がりながら密着し、頭皮や毛穴の汚れをすっきり落とします。マッサージすることでさらなる効果を発揮!
プレディア
predia.net