それ、本当にオートロック?|内見&引越し準備で気を付けたいこと7選
残り2ヵ月弱で今年度も終了。4月からは新しい環境で生活をスタートさせるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。それに伴い、2月3月は全国的に引越しシーズン。内見や引越しは思った以上に気力や体力を使いますよね。
今回は、最近引越しをしたという女性に「内見や引越しの経験談」を取材してきました。お話をしてくれたのは、大学4年生のRさん。これまでは学生会館に住んでいたそうですが、就職に伴い都内の一般賃貸へ引越しをしました。Rさんの引越し体験談を参考に、内見時や引越し準備で気を付けたいポイントをご紹介します。
引越し準備はいつからはじめるべき?
物件探し、内見、業者選び、移動などなど、さまざまな工程が必要な引越し。一人暮らしビギナーにとっては、どのくらい前からスタートすればいいか戸惑ってしまいますよね。Rさんはいつ頃準備を始めたのでしょうか?
「1月下旬~3月の引越しを見据え、実際に動き始めたのは12月の半ばです。物件情報サイトに載っている不動産屋に連絡して内見を始めました。実は10月頃から少しずつ物件を見てはいたのですが、一般賃貸では基本的に契約をして2〜3週間後には契約が発生してしまうとのことで、早すぎてもできることはそんなにありませんでした。」(Rさん)
ちなみに、2月になると合格発表後の新入生で混み合うため、遅くとも1月中には決めようと思っていたそう。年末年始は不動産屋や管理会社も休みになるので、12月というのはいいタイミングと考えられそうです。
ここからは、Rさんの内見経験談をご紹介。意外に見落としがちなポイントや、現地に行かなければわからないことについて発見があったといいます。
実際にあった! 内見時の注意ポイント3選
①サイトに書いてある位置と違う…
まず初めに驚いたのは、物件の位置だったそう。
「物件検索サイトに載っていた地図では住宅に囲まれた位置にピンが刺さっていたのですが、実際に足を運んでみたら線路の真横でした。不動産屋が間違えたのだろうと思いますが、間取りが好みで期待していただけに残念でした」(Rさん)
物件の立地って大切ですよね。住宅が密集していないか、周りに大通りや線路はないかなどを基準に物件探しをしている人にとって、位置情報の違いは死活問題。不動産屋と連絡をとるときに、「物件の位置はこの地図通りで合っていますか?」と確認する、詳細な物件名を教えてもらい自分で検索するなどをすると、現地に行ってからがっかりすることが減りそうです。
②それ、本当にオートロック?
特に女性にとって、防犯面は注意したいポイントですよね。オートロックがあるのとないのとでは安心感が違うはず。人気条件のひとつであるオートロックですが、実は気を付けたいポイントがあるそうで…。
「オートロックというと、自動でドアが閉まるのをイメージしてたんです。ウイーンと横に開くドアだったり、重さで自動的にしまってくれるドアだったり。ただ、自分でしっかり閉めないと施錠されないオートロックもあって…。私が内見に行ったときは、住民の方が閉め忘れていたのか開けっ放しになってしました。さらに、胸あたりの高さしかないドアで、運動が苦手な私でも頑張れば飛び越えられそうでした」(Rさん)
小学館のデジタル大辞泉によると、オートロックの定義は「閉まると自動的に鍵がかかるドア」なので一応定義には当てはまっていますが、「閉める」という動作が自動なのか手動なのかで話は変わってきますよね。内見に行った際にはぜひチェックしたいところです。
③洗濯機が入らない!!
すでに一人暮らしをしている方は、今持っている家電が入るのかというのは重要なポイントですよね。これを機に新しく買うという選択肢もありますが、何かとお金がかかる引越しの際は、なるべくお金を使いたくないと考えている方も多いはず。Rさんもすでに使用している洗濯機があり、それを持って行く予定とのことですが、思わぬ落とし穴が。
「内見に行ったときにメジャーを忘れてしまって、審査結果を待っている間に後日改めて採寸に行ったんです。そしたら、なんとサイズが合わない…。防水パンには収まるので置けなくはないのですが、洗濯機置き場についている扉を閉めるのは難しそうです。開けたまま生活することになるかも」(Rさん)
扉つきの洗濯機置き場っておしゃれで引かれますよね。生活感が出ないのも嬉しいポイント。ただ、洗濯機の大きさによっては閉まらないということが起きるようです。内見時には忘れずにメジャーを持って行きましょう。
内見時にやっておきたい4つのことこと
ここからは、Rさんの経験談も踏まえつつ内見時にやっておきたいことを4つご紹介します。
①駅まで歩いてみる
基本中の基本ですが、毎日のことなので「まぁいいか」と飛ばさずに。「駅徒歩〇分」という記載がほとんどの物件にあるかと思いますが、実際歩くスピードというのは一人ひとり違うもの。また、防犯面を考えるのであれば、人通りがある道か、いざというとき助けを求められる場所はあるかなども確認しておきたいところです。道の起伏なども、実際に歩いてみることで体感できそうですね。
②電車に乗ってみる
「会社(or学校)まで30分だから余裕!」と思っていても、路線や区間によって混雑度合いは違いますよね。座って通える30分と、満員電車の30分には大きな差が。ちなみに筆者の友人は学生時代、通学時間で下宿先を決めたようですが、「命の危険を感じるレベルの満員電車が辛い」と在学中に引越しをしていました。この項目に関しては、物件を見始める前のエリアを絞る段階でも実践できそうです。
③コンセントの位置確認
意外に見落としがちなポイントが「コンセントの位置」。今回お話を伺ったRさんによると、「今住んでいる物件はコンセントが居間の入口にしかなく、延長コードを跨ぎながら生活しています」とのこと。足元に常に延長コードを感じながら生活するのはストレスですよね。コードを壁際に添わせて目隠しをするという対応も考えられますが、できればコンセントはいくつか欲しいところ。内見をした際には、どこにどの家具を置いてどんな動線ができるか、ということも考えてみると良さそうです。
④壁をノックして反響確認
騒音が気になる方はぜひチェックしておきたい「音の響き方」について。木造よりRC構造のほうが壁が厚く、音が響きにくい傾向にありますが、同じRC構造でも物件によって響き方が違うこともあるそう。そこで役立つのが、壁をノックしてみること。お隣の方に配慮しつつ行う必要がありますが、音の響き方を確認することができます。
部屋の間取りや眺めも大事ですが、その他にも物件を取り巻く環境は様々あります。意外と見落としがちなポイントを抑えて、ぜひ納得のいく物件探しに役立ててみてくださいね♪ (平田真碧)