あなたの最適な仕事は?自分にとっての天職を見つけ出すための心理メソッド

天職を見つけ出すための心理メソッド

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自分の能力を仕事で発揮することができれば、きっと毎日が楽しいでしょうね。でも、実際は今の仕事が果たして自分にとってベストなものなのか、分からないというのが実状かもしれません。自分に最適な仕事“天職”と出会うには、どのようなことを意識しておくとよいのでしょう!? そこで今回は、「自分にとっての天職を見つけ出すための心理メソッド」をご紹介いたします。

■「天職」と「適職」を分けて考える

自分にとって最適な仕事とは何か、ということを考える前に“天職”の定義を考えてみましょう。これは自分の能力や才能に合致しているという“適職”とは少し異なり、自分が楽しみながらやれる、働くことに疲れや苦労を感じにくいというところに特徴があります。つまり“天職”は、得意というよりも好んで継続できる職業であり、興味・関心という自分の性向に合致した仕事だと定義づけることができるのです。

■快適領域から遊離することで見つかる可能性が

“快適領域”とは、ストレスや不安がなく、限りなく落ち着いた精神状態で居られる場所のことをいいます。安定や安心感は確かに大切なものです。しかし、そこに甘んじてしまうと発見や気づきの機会を見失ってしまう可能性もあります。自分にとって何が天職なのかを知るには、あえて快適領域から遊離してみることが大切です。一見安定が無いように見えて、実は「好きこそものの上手なれ」で、苦労なく収入を稼ぎだせる仕事が見つかるかもしれません。

■楽しさと強みと他者への貢献度の3点から探る

天職といえるためには、3つの条件がそろうことが大切だと考えます。それは、楽しさや好みに加えて、強み(才能や資質)も重要な要素です。楽しいから上手になる、上手になるから楽しく進められるという好循環をつくることができるのは、仕事へのモチベーションに欠かせないもの。そして最後に、他者への貢献度もポイントです。周囲を喜ばせ感謝されることで、さらに深いところの満足感が刺激され、心から「この仕事は社会のためになる」という充足感を得られるはずです。

■マズローの欲求5段階説から仕事を考える

心理学者マズローの“欲求5段階説”はピラミッド状の構造になっており、最も底辺にあるのが「生理的欲求」。そして、そこから「安全欲求」、「社会的欲求」、「承認欲求」があり、再頂点に「自己実現欲求」という自分の理想的成長や実現が位置します。ここで天職を見つけることの意義は何かというと、「仕事で自分らしく活躍する・輝く」という自己実現に結びつくものです。天職を見つけるというのは、なりたい自分になるということと密接ともいえるのです。そのため、自分らしい仕事は何なのかと逆算して考えると、意外とすぐにみつかるかもしれません。

おわりに

天職を見つける方法としてみると、大きく分けて2つが考えられます。ひとつは、自分の天性の能力や才能、性格的な資質から、そこにピッタリハマる仕事を探し出すというやり方。そしてもうひとつは、ある仕事に取り組んでいるうちに自分の能力が開花したり、才能が目覚めることによって、天職へと昇華させていくという方法。ただし、前提としていずれも好きな分野であることが大切です。そのため、自分の興味関心の範囲の中から見つけ出すことをお勧めします。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。