立体的な模様が映える♡「アランニット」って何のこと?【意外と知らないファッション用語】

よく聞く「アランニット」って何?

アランニット(アランセーター)をデジタル大辞泉で調べてみると…

アラン‐セーター【Aran sweater】
防水・防寒用のセーターの一種で、脱脂していない素朴な粗い糸を使い手編みで編んだもの。アイルランドの西にあるアラン諸島の名前にちなむ。

アランニットとはフィッシャーマンニットの一種で、アラン諸島で生まれたセーターのこと。漁に出る人を冷たい雨風から守るため脱脂していないウールを使用しているほか、太い糸をケーブル編みすることによってしっかりと厚みを出したニットは、無事や大漁を願って編まれた立体的な模様が特徴です。

美しい編模様が印象的なアランニット

船を引いたり収穫物を束ねる際に使う縄や命綱を表現した「ケーブル編み」や、大漁を願う「ダイヤ模様」、すくすくと伸びる姿を長寿と子供の成長に例えた「生命の木」など自然のモチーフとともに編み手の願いが込められた様々な模様が存在しており、その模様の組み合わせで家紋のようにそのニットを着ている人物がわかったと言われています。

素朴な風合いと美しい模様が魅力のアランニットは、見た目に美しいだけでなく防寒性にも優れているため秋冬のファッションアイテムとして人気のニットウェアです。