魅力アップのために!自分を簡単に変えるための行動心理テクニック

自分を簡単に変えるための行動心理テクニック

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魅力的な人格に憧れる人は多いものですよね。でも、自分自身を変えるのはかなりの努力を要するため、すぐにはなりたい自分になれないと考える人もいるかもしれません。また、年齢が上がっていくにつれてどんどん自分を変えるのは難しくなっていきます。でも、自分の特性を知れば、意外にも簡単に自分を変えられるのです。そこで今回は「自分を簡単に変えるための行動心理テクニック」をご紹介いたします。

■“自己成就効果”を活かしてなりたい自分になる

人は自分の発言通りの人格に寄っていくという特性があります。これを心理学においては“自己成就効果”といいます。そのため、「おもしろくない」「疲れた」といったネガティブな言葉を口に出していると、自分で言ったその言葉がきっかけで、ますます悪循環に陥るような行動を起こしてしまう結果に。逆に嫌いなものでも「好き」「楽しい」と口に出していると、本当に好きになってしまうように。ポジティブで能動的な言葉を使うよう意識すると、それに合わせて潜在意識も働いてくれるのです。そのため、なりたい自分のイメージに近づきたいなら、そのキャラクターに合わせた言葉遣いを意識するとよいのです。

■迷う時間を減らし即決することを心がける

人生に迷いはつきもの。でも、迷っている時間が長ければ長いほど、自分に自信が無くなっていくという心理実験結果が出ています。でも、実際の実力以上に、デキる人間になるための方法があります。そのひとつに「選択に対して1秒以内に“YES”と答える」というものがあります。1秒とは、ほんの一瞬ですが、何かを指示されたときに、考えていたのでは間に合いません。このような瞬間的な返答においては、ネガティブな考えを持つ余裕がないため、脳が肯定的な状態にスイッチを入れたまま自然と身体が動くことになります。そのため、自他ともに自信のあるイメージを自分に植え付けることができるのです。

■最初と最後だけ堂々と振る舞えば第一印象UPに

人は物ごとを第一印象で判断するもの。初対面から3分で、相手に与える印象がほぼ決まってしまいます。そのため、最初によくない印象を持たれてしまうと、それを後から書き換えるのはかなり難しいとされています。最初と最後の印象が、強くその後のあなたのイメージを規定するのです。そのため、自己イメージを変えて人に好印象を与えたければ、最初の3分間と最後の別れ際だけは、堂々と振る舞うようにしましょう。きっと、あなたのイメージがよくなり「自己肯定感」も高まるはずです。

■がんばった後には必ずご褒美の用意を

人の脳は、楽しいことが大好きで誘惑に弱いところがあります。そんな誘惑だらけの日々で目標に向かっていくには強い意志の力が必要かというと…… 実際はそうでもありません。実は誘惑は、動機づけやモチベーションにもなるのです。しかし“ご褒美”がなければ、何かをやろうと思ってもなかなか腰が重いもの。自分を動かすためには、どんなご褒美をどれだけ用意しておくかが重要です。自分の目の前にニンジンをぶら下げ、エサを追いかけることでいつの間にか頑張れてしまうはず。このように嗜好への傾向が強まっていく要因となる快適な効果のことを「報酬効果」と言います。

おわりに

自分を変えることよりもさらに難しいことは、実は他人を変えることだと言えます。確かに、他人の性格や行動を変えるのは不可能に近いものですよね。でも、自分自身のことなら、努力次第で何とか変えていけます。そして、自分が変われば、結果的に周囲の人たちも変わっていきます。そのため、自分を変えられるエネルギーのある人は、他人も自然と変えていけるのです。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。