大事なのは「映え」だけじゃない!400人に聞いた「旅行・おでかけ」で今、本当に大事にしてること。

外出制限も緩和され、徐々にお出かけする機会が多くなりそうな今年の夏。みなさんはどのようにして楽しみますか?SNSを見てみると、キラキラとした写真がいっぱいで、すでにワクワクしてきますよね。


 そこで、株式会社SHIBUYA109エンタテインメントが15歳~24歳のZ世代男女400人を対象に行った、旅行・おでかけに関する調査の結果を紹介します! 

【1】約3割は「食べ歩き」に!Z世代は何にお金をかける? 

Q.あなたがお金をかけていることを教えてください。(複数回答) 

2019年:n=600(男性:300/女性:300)  2022年:n=400(男性:200/女性:200) 

全体の回答として最も多かったのは「食べ歩き(32.8%)」。2019年の調査では、「旅行(21.8%)」が1位だったのに対して「食べ歩き」は11.7%という結果でした。カフェ巡りをはじめとする食べ歩きが、以前よりもお金をかける人が増えたようです。 


 Q.あなたがお金をかけていることを教えてください。(複数回答) 

2019年:n=600(男性:300/女性:300)  2022年:n=400(男性:200/女性:200 )

また、男女別で比較してみると、2019年に「旅行」がランクインしていた部分は、2022年だと「食べ歩き」に男女ともに置き換わっています。 
さらに、最初の図で一人あたりの選択数をみると、2019年の調査では2.7個だったのに対して、今回の調査ではなんと一人あたりの選択数は4.6個!コロナウイルス流行の影響もあってか、お金をかける物の数や費やす金額が増加していることがわかります。 
 
昨年と比較した旅行やおでかけに対する意識の変化として、あなたにあてはまるものを教えてください。

次に、寄せられたおでかけのモチベーションに関する回答結果をみると、「あがった」と答えた人はなんと56.3%。外出規制があった分、その緩和がおでかけへのモチベーションの高めていることが感じられますね。

Q. あなたが今後行きたい旅行先を教えてください。

ですが、「今後生きたい旅行先」について聞いてみると、「近場の国内(76.0%)」が、「遠方の国内(57.5%)」やその他海外を上回る結果になっており、2019年の調査結果とランキングが逆転!「あなたにとって旅行とは?」というイタビューによると、「非日常」であるという回答と共に、「宿泊すること」「ホテルに泊まること」が旅行だという回答も寄せられています。

実際、「ホカンス(韓国発祥の『ホテル』で『バカンス』を楽しむ過ごし方)」や「ステイケーション(近場のホテルでの滞在を楽しむこと)」など、コロナ禍において、近場で非日常を楽しむ旅行スタイルが人気になっており、旅行が日常生活の延長にあるものに変化したことがわかります。  

【2】サイトだけじゃない!最新のおでかけ情報収集法。 

次に、旅行やおでかけの情報収集について聞きました。旅行に関する情報について「知るきっかけになる」「検討するときに利用する」メディアを聞いてみると、知るきっかけになるメディアは、TOP3が「Instagram(72.5%)」「動画配信サービス(53.8%)」「Twitter(46.5%)」、検討するためのメディアは「Instagram(52.5%)」「Google等の検索エンジン(37.3%)」「動画配信サービス(28.5%)」という結果になりました。 

Q.あなたが親しい友達と旅行やおでかけに行く際に参考にしている情報を教えてください。 知るきっかけ、検討するための情報をそれぞれ教えてください。 (複数回答)

情報収集をするタイミングとして「普段から流れてくる情報をストックしておく」「情報が必要になったときに検索したりする」という声がありました。さらに、「旅行当日もInstagramの検索結果に出てきた投稿を見て、その場所での写真の撮り方の参考にする」といった発言もありました。場所を捜すだけではなく、「どんな写真が撮影できるかを確認する」「撮影の際の構図を確認する」といったように、旅行やおでかけ先での体験について投稿したときの「映え」まで意識しながら情報を集めているようですね。  

【3】体験で重視するのは「世界観」! 

旅行やおでかけの相手を選ぶときに、「行く場所の世界観や雰囲気と合う人であることを重視する」という回答を7割以上の人が回答する結果となりました。 

Q.旅行やおでかけをする相手を選ぶ際、あなたにあてはまるものを教えてください。

また出かける相手だけでなく、ファッションに関しても、行く場所にファッションのテイストを合わせることを気にしているという人が31.3%で最多になっています。 

Q. 親しい友達と旅行やおでかけをする際のファッションに関して、以下の中からこだわったことがあるものを教えてください。

例えば、「普段はクール系の服だけど、量産系の服装の子と遊ぶ時は、可愛らしいものを選んで相手に寄せる」「Instagramで写真を見ていて背景と服装の雰囲気が合っていると『映えている』写真だと思う」など、遊ぶ相手や行く場所それぞれで雰囲気の統一感を気にする声も多いです。確かに、推しの色や物語の世界観に合わせたファッションで、友達とアイドルや漫画のイベントに参加している人も見かけます。 

旅行やおでかけ時の写真撮影でのこだわりを聞いてみると、「とりあえずたくさんの枚数を撮る(36.5%)」という回答のほか、「空間の世界観が伝わるように引きで撮る(25.0%)」「自分の雰囲気を盛る(23.3%)」がTOP3にランクイン。撮影するときも世界観や雰囲気が重視しているようです。

Q.親しい友達との旅行やおでかけで写真を撮影する際、あなたがこだわりたいことを教えてください。

さらに、撮影時に大事にすることへの回答からは、「顔<雰囲気」「物・人だけ<背景・空間なども含める」「自撮り<他撮り」という価値観が見えてきます。 

Q.あなたが写真や動画撮影において、よりこだわっているものを教えてください。

また、インタビューでは「投稿する写真の系統を揃えることを重視しているので、系統を揃えるために違う系統の写真は全てアーカイブ(非表示)にした」という発言もあり、SNS上での自分が持つ世界観の演出にもこだわりを持つ人が多いようです。 

これらの結果を整理すると、Z世代の「映え」はそれぞれが表現したい「世界観」が演出できることが重要であり、「映えの細分化・多様化」が進んでいることがわかります。 

 【4】楽しむのは過程から!約6割が「マイメン」で遊ぶことが増えた 

コロナ禍により、挨拶をする程度の関係の友人「よっ友」が消滅しているという結果が明らかになり、「本当に仲が良い人とだけ遊ぶことが増えた」と回答した人が58.8%と、交友関係の拡大に関して慎重さが見られます。本当に近い友達との交流が増えたということも、写真や動画を撮影する過程も思い出として大事にすることに繋がりますね。 

Q.昨年と比較した旅行やおでかけに対する意識の変化として、あなたにあてはまるものを教えてください。

今後一緒におでかけに行きたい相手も「家族(41.5%)」や「恋人・パートナー(36.0%)、「仲が良い友達(4人以上の大人数)(32.3%)」を抜いて「仲が良い友達(1~3人程度の少人数)」が79.3%と圧倒的に多いです。

 Q.今後旅行やおでかけに一緒に行きたい相手を教えてください。

また、親しい人とのおでかけの行き先を決めるときも、「友達との思い出を残せそう(53.5%)」「友達との仲が深まりそう(40.0%)」など、一緒に体験をすることで、交友関係が更に深まることを重要視している様子が見えます。

Q.親しい人との旅行やおでかけの行先を決める際、あなたのこだわりやこだわりたいことを教えてください。

そして、写真を撮影する目的として、「後日思い出を残すために(73.5%)」「撮影する過程が楽しいから(39.5%)」などが挙がりました。

Q.親しい友達と旅行やおでかけをする際、あなたが友達と写真や動画を撮影する理由を教えてください。

 「いいね数」など、不特定多数からの評価よりも、より親しい友達である「マイメン」と楽しんだ思い出として残すことを大事にしている傾向があります。 
グループインタビューでも、「踊る動画を撮っている中で、失敗する時も含めて楽しい」「一緒に変顔して撮っている間に、友達の新しい一面が知れて仲良くなれる」という声が挙がるなど、その過程で生まれる交流を楽しんでいます。  

【5】思い出あっての「映え」 

「“映え”にばかり気を取られている」 なんていわれることもありますが、実はその過程のほうが重視されている現状。ある意味、投稿される写真というのはその過程を含めた思い出を凝縮したものになっています。

ただ写真や動画を撮ってあげているのではないからこそ、写真に惹かれて、同じような思い出を作りたくてSNSあら情報を集めているのではないのでしょうか。これからの夏、おでかけの参考にしてみてください!(岡美咲)

情報提供元/株式会社SHIBUYA109エンタテイメント