結婚式ご祝儀、皆はいくら包んだ? 出席者300名に聞いてみました!
新型コロナウイルスの影響で延期や中止が相次いだ結婚式。コロナ禍も3年目に突入し、ワクチンの接種が進んだり緊急事態宣言が解除されたこともあり、今ならではの趣向を凝らした結婚式を行うカップルが増えてきています。参列する側も新郎新婦を思い切り祝福したい! と思いつつ、そんな時に出てくる悩み事のひとつといえば「ご祝儀」ですよね。
相場をネットで調べてみるとだいたいの一般的な金額は分かるものの「実際のところ皆はいくら包んでるの?」となんて疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。額が小さすぎると失礼にあたりますし、大きすぎても気を遣わせてしまいます。加えて、自分の年齢や新郎新婦との関係など、出席する結婚式のケースは人それぞれ…。
そこで今回ウェブスターマーケティング株式会社が結婚式に参列したことのある男女300人を対象に行った調査を元に「結婚式で実際に包んだご祝儀の金額」についてご紹介します!
友人の結婚式のご祝儀相場は?
最初に参列する機会が多い友人の結婚式について聞いてみたところ、各年代ともに大きな差はなく、どの年代も「3万円を包んだ」という意見が最も多い結果になりました。
最も多かった「3万円」を包んだ人の意見
- 友達には祝儀は3万というのが一般常識だと思っていたので、友人達と相談し3万円にしました。(25歳~29歳/女性/3万円)
- 友人へのご祝儀は一律3万円と決めています。(30代/女性/3万円)
「3万円」より少なく包んだ人の意見
- 相手からこれだけでいいよと言われたので。(10代後半~24歳/男性/1万円)
- あまり親しくない友人だったのでこのくらいが相場だと思ったし懐事情的にもこれくらいしか包めなかった。(25歳~29歳/女性/1万円)
「3万円」より多く包んだ人の意見
- 幼稚園時代からの親友がやっと結婚できたので、ここは男気を見せてやろうと多めに包もうと思いました。
(40代/男性/5万円) - 昔からの親友の結婚式なのでもう少し多めに包もうかとも思ったが、かえって相手の負担になるかもしれないと考えて5万円に決めた。(25歳~29歳/男性/5万円)
10代後半~24歳の若い年代には3万円以上のご祝儀を包んだ人はおらず、相場通りの金額を包む人が大半のようです。結婚ラッシュの年齢になると毎週結婚式があり金欠…なんていう話もよく聞きますよね。学生の場合は、相手側から少なめの金額を提示されることも。また、自分の結婚式がまだという人は、多く包むと相手も多く包まなければならなくなることからそれ以上は包みにくいという場合もありそうです。
年齢層が上がるにつれて「長い付き合いの親友だから特別に」といった意見から、多めに包む人も増える傾向がみられました。長年の友人への気持ちはもちろん、金銭的にも余裕ができている人も多いことから、相手のお返しの負担も考えてちょっと多いぐらいならOKと考えている人が多いのかもしれませんね。
職場の結婚式のご祝儀相場は?
職場関係の結婚式に参列した人のご祝儀額は、友人の結婚式のご祝儀額よりもバラつきが少なく、周りと相談して足並みをそろえる意見が多く見受けられました。なお、同僚・上司・部下の違いでも特段の金額差はないようです。
最も多かった「3万円」を包んだ人の意見
- 会社の他の出席者と話し合い、同じ金額にした。(25歳~29歳/男性/3万円 部下の結婚式に参列)
- 上司の結婚式ということもあり一緒に出席する人たちにいくら包むのかを確認し、我々同期は一律で3万円としました。(30代/女性/3万円 上司の結婚式に参列)
「3万円」より少なく包んだ人の意見
- 職場のみんなとお金を出しあって、新婦の欲しい物を結婚式の前にプレゼントしていた為。(10代後半~24歳/男性/1万円 上司の結婚式に参列)
- 引き出物なしの披露宴で、新郎新婦よりご祝儀辞退の話だったが、それはあんまりだと思い、参列者と相談して1万円にした。(10代後半~24歳/男性/1万円 上司の結婚式に参列)
「3万円」より多く包んだ人の意見
- 同じプロジェクトのメンバーで特段親密にしていたため。(40代/男性/5万円 部下の結婚式に参列)
- 私が直属の上司であり、職場で招待された他の参列者にも確認のうえ少し多めに包みました。(40代/男性/5万円 部下の結婚式に参列)
職場関係の結婚式に参列する場合は、上下関係で金額を考えるのではなく、過去に行われた職場での結婚式や、他の参列者が包む金額と差を出さないようにする意見が一般的なようです。
親族の結婚式のご祝儀相場は?
親族の結婚式のご祝儀は、友人や職場の結婚式と比べて金額に最もバラつきが出ました。理由としては、親族の結婚式には「家族」や「夫婦」で一緒に出席して連名でご祝儀を渡す傾向がとても多い事と、兄妹など肉親に対しては多めに包む傾向が多い点があげられます。
最も多い意見であった「連名」でのご祝儀は1人あたりに平均すると2万9800円という結果になり、23%と2番目に多かった「3万円」と合わせると、全体で56%を占める割合となりました。
最も多かった「連名」で包んだ人の意見
- 母、兄、私の家族3人で参列。まとめて家族3人分のため、多めに包みました。(10代後半~24歳/男性/10万円 いとこの結婚式に参列)
- 自分の結婚式の時に姉が5万円包んでくれたので、一緒に参列した夫の分を加えて7万円を包もうと思った。(30代/女性/7万円 姉の結婚式に参列)
次に多かった「3万円」を包んだ人の意見
- 正直、ご祝儀の相場がよくわからなかったので、家族に聞いて、その金額を包みました。(25歳~29歳/男性/3万円 いとこの結婚式に参列)
- 私が頂いた同じ額を包みました。(30代/女性/3万円 いとこの結婚式に参列)
「その他」の金額を包んだ人の意見
- 昔からお世話になっていたので、一般的な額より少し高めにした。(30代/女性/5万円 いとこの結婚式に参列)
- 幼少期から可愛いがってた従兄弟なので末広がりの意味も含めて8万円にしました。(30代/男性/8万円 いとこの結婚式に参列)
親族でもいとこなどの親戚の場合は特に、それぞれ住んでいる場所や年齢、親同士の関係性などによって親密さも違いますよね。自分が先にもらっていた場合はその金額に合わせるのが一般的ですが、そうでない場合はそれぞれの関係性を考慮したり一緒に行く人と相談して決めるのが良いかもしれませんね。
そもそも3万円が相場なのはどうして?
ご祝儀金額の相場はやはり「3万円」という意見が多いようです。また、3万円より多めに渡した人の意見も「特別仲良しだったので色を付けた」といった意味合いのものや、少なめにした人の意見も「あまり近しい間柄では無かったので少なめにした」といった「3万円という金額を基準にした意見」がほとんどでした。
これらの一般的な「3万円」という金額は、具体的には、結婚式で出される料理と引き出物があわせて大体2万円~2万5千円。それを負担した新郎新婦にお祝いの気持ちを乗せて3万円。とする慣習が理由となっているようです。
加えて、友人や職場の結婚式では、何か特別な意味がない限りは「周りの参列者となるべく金額を揃える」といった風習があり、もともと多数派意見の3万円に合わせるかたちで「3万円」を選ぶ人の割合がさらに増えるようです。
連名の場合のご祝儀相場はどれくらい?
夫婦や家族で招待された結婚式の場合は、出席する人数分の連名で、まとめてご祝儀を包むことが一般的。家族で出席する場合は、中学生以上の子どもは大人と同じ料理が出されることが多いため、大人一人と同じ扱いの金額に。小学生未満の子どもは一人5千円から1万円前後で考える意見が多く見られました。
なお、引き出物は家族で出席しても一人一人個別に配られず、一家族分で受け取ることが多いので、ひとりで出席する際の「3万円」という基準よりもやや少なめに渡しても大丈夫。といった意見もあり、1人あたり平均2万8480円が平均額になりました。参考として、夫婦2人で出席する場合のご祝儀は「2人の連名で5万円」が最も多いようです。
偶数はあまり好まれない? 避けた方が無難な金額は?
結婚式のご祝儀では「偶数は割り切れるから別れを意味する」といった理由から、特に2万円は避けるべき。と考える人が多く、奇数の3万円が定着したという説もあるようです。ただ、最近では「ペア」を意味するので2万円はOK。という風潮もあるようで、実際、アンケートでも300人中10人が2万円を包んでいるということがわかりました。
どちらを選ぶべきか迷ってしまいますが、親しい友人の場合迷った時には「3万円」を包んでおくのが無難かもしれません。お祝いの気持ちはあるけれど遠方で交通費が出なかったりどうしても金欠…という時には、招待を受けた段階で本人に相談してしまうのもアリかもしれませんね。
ちなみに、6や9は不吉と考える人が多く、特に9は「結婚生活で苦労する」といった縁起にまつわる慣習があるようで、多く包みたいと思った時にもこのこの金額は避けて包むのがオススメです。
欠席する場合のご祝儀の相場は?
欠席する場合のご祝儀の相場は、「出席した場合に渡す金額の半額程度、もしくは1万円を包むのが良い」とされています。
これも基本的には「平均的なご祝儀である3万円」が基準になっていて、「欠席するから結婚式の食事と引き出物は不要です。欠席のお詫びとお祝いの気持ちとして、それらを差し引いた分のご祝儀を受け取ってください。」という考えです。関係性にもよりますが、1万円とちょっとしたプレゼントがあると良いかもしれませんね。
お祝いの気持ちと一緒に、楽しい結婚式を過ごして!
「友人の結婚式」「職場の結婚式」「親族の結婚式」ともに、最も選ばれていたご祝儀の金額は「3万円」ということがわかりました。結婚式で食事や引出物にかかる費用を考えると、会費制や新郎新婦側からの申し出がない場合一般的な相場である「3万円」を選ぶ人が多いようですね。
コロナ禍で結婚から結婚式まで時間があり事前に何かお祝いをしていたり、どうするべきか迷った時には一緒に参列する人に金額を相談してみるのがオススメ。また、何よりも大切なのは相場よりも「お祝いの気持ち」。関係性に合わせて自分にも相手にも負担にならない金額を選べると良いですね。
情報提供元/ウェブスターマーケティング株式会社