「やる気が出ない…」みんなの五月病、実際どんな感じか300人に聞いてみた

楽しい大型連休も終わり、仕事をこなす日々が帰ってきましたね。しかし、身体や心がまだお休みモードで、切り替えがうまくできずにいる人もいるはず。特に4月に入って職場を変えた人や、新入社員の人たちの中には、慣れない環境ということもあって、連休明けは気が重い…、なんて人も多いのではないでしょうか?

ここでは株式会社識学が、自身、または同僚・部下が五月病にかかったことがある20歳〜59歳の男女300人を対象に行ったアンケートを参考に、みんなの五月病がどんな感じだったのかをお伝えしていきます。

それでは、みんなに聞いた五月病に関する10の質問と、その回答をご紹介!

Q1. あなたは五月病になった際、どのような症状がありましたか。(複数回答可)

 

五月病になった際、どのような症状があったのか聞いたところ、最も多かった解答は「やる気が出ない」で、65.3%でした。次いで「憂うつ感」が54.0%、「不安感」が36.0%、「無力感」と「倦怠感」が35.3%と、上位5位を精神的な症状が占める結果となりました。

Q2.あなたが五月病になった際、仕事にどのような影響が出ましたか。(複数回答可)

五月病になった際、仕事に影響が出た、という人はなんと83.3%にのぼりました。最も多かった解答は「業務に集中できなくなった」で、55.3%の人が回答しています。身体と心に症状が出ていると、職場でのパフォーマンスも低下してしまいますよね。

ちなみに、自分だけでなく同僚や部下など、周囲が五月病になった人も多数。それによって「代行業務で労働時間が増えた」「引継ぎがうまくされず困った」「業過多により、別のスタッフが体調不良に」など、かなり大きい影響が出ています。

Q3.あなたが五月病になった際、どのように対処しましたか。

五月病になった際の対処を聞いたところ、「睡眠をとる」が26.0%、「休暇を取る」が25.3%、「運動をする」が14.7%と、心身ともにリラックスする時間を過ごしたり、運動でリフレッシュしたりする人が多いようでした。一方で何もせずに放っておく人も多いようで、なんと半数近い48.7%の人が「特に何もしなかった」と回答していました。

Q4.あなたは何が原因で五月病になったと思いますか。(複数回答可)

五月病の原因について聞いたところ、「社内・社外の人間関係」と、38.7%、約4割近くの人が回答しました。他の回答を見ても、人間関係が影響して五月病になった人が多くいることがわかります。また、「特定の原因はない」に注目すると32.0%の人が回答していて、原因がなくても五月病になる人もいるようです。もしかすると、新しい環境の変化によって、自分でも気がつかないうちに身体的・精神的に負担を感じているのかもしれませんね。

Q5.五月病がきっかけで会社を辞めたいと思ったことはありますか。

五月病がきっかけで会社を辞めたいと思ったことがあるか聞いたところ、60.0%の人が「ある」と回答。五月病と聞くとそこまで深刻ではない言葉の印象もありますが、実はかなり深刻。さらに回復するまでの期間も思っているより長く、もはや「五月」と気軽に言えない不調になっているようです。見ていきましょう。

Q6.五月病になってから回復するまでどのくらいかかりましたか。

五月病になってから回復するまでにかかった期間を聞いたところ、最も多い回答は「1か月未満」でしたが、「6か月以上」と回答した人もいて、24.7%と約4人に1人もいました。五月病がきっかけで不調が続いてしまっているのかもしれません。

Q7.自身や部下・同僚が五月病になった際、もっとも辛かったエピソードをお答えください。

〈自身が五月病になった人〉

  • 気分の浮き沈みが激しくイライラしてしまい、そんな自分に自己嫌悪してしまう(35歳男性)
  • 体調がすぐれず仕事ができなくなり、そういう状況をなかなか理解してもらえなかったことが辛かった(54歳男性)

〈同僚・部下が五月病になった人〉

  • 力及ばず退職させてしまった(49歳男性)
  • うつ状態になっても気合で仕事に来ていて、ミスをたくさんしていたのを見たときは辛かった(50歳男性)
  • 仕事が回らなくて、解消するために残業が過労死ラインを超えたこと(49歳男性)

精神的なものから、身体的なものまで、さまざまな苦しかった体験の回答がありました。五月病になった人も、その周りの人も、いろいろな面で大変な思いをすることがあると分かります。

Q8.あなたが五月病にならないために、ゴールデンウィークの連休明けの前後に意識的に行うことはなんですか。(複数回答可)

最も多かった回答は「規則正しい生活をする」で54.7%、次いで「連休明け直後はゆったり仕事をする」が33.3%でした。生活リズムや仕事のペースを自分で調整することで自分の体調をコントロールしている人が多いようです。また26.7%が「上司・部下・同僚と会話をする」と回答しています。ビジネスモードへの切り替えのためにも、気晴らしのためにも、周りの人と会話してみるのもいいかもしれませんね。

ゴールデンウィーク明けの仕事どうする?

いかがでしたでしょうか?いろんな五月病の症状や大変な体験、そうならないための対策がありました。五月病は他人事ではないのかも。ゴールデンウィークが明けたけど、本音を言えばもっと休んでいたい!でも働かないと…という人は、みんなの五月病の経験を参考にして、自分にできる対策をしてみては?(石川智香子)

情報提供元/株式会社識学