MCTオイルがダイエットに良いって聞いたけど…実は料理も美味しくなることが判明!

以前、1日1回、ティースプーン1杯のオイルを摂取するだけで、脂肪燃焼体質を目指せるという夢のようなお話をご紹介しましたが、なんとそのMCTオイル、実は料理に加えるだけでさらにコクや旨味がUPし、美味しくしてくれることが判明したんです!

そんな魔法のようなオイルの上手な使い方やレシピについてご紹介したいと思います。

MCTオイルを上手に使う5つのポイント

(1)食品や飲み物に混ぜて飲む!

一般的な油よりもさらっとしていて無味無臭なのが特徴なので、いつもの食事にプラスするだけでOK。

(2)開栓後も常温のまま暗所で保存が可能

一般的な食用油と比べると賞味期限が長く、酸化しにくい油です。

(3)かけるオイルとしての使用がおすすめ

MCTオイルは直接加熱すると気泡や煙が出るので、炒め油や揚げ油には向きません。

(4)一度に摂りすぎるとお腹がゆるくなることがあるので注意

過剰摂取はカロリーオーバーになるので注意。※目安:1食あたり2〜5g(ティースプーン1杯程度)

(5)ポリスチレン製の容器(カップラーメンなど)は、化学反応を起こして内部が変質し、お湯等がこぼれる可能性が

入れる場合は、中身を別容器に移し替えてから使ってください。

サラダ油のようなイメージで、加熱調理に使うことは向いていないようですが、無味無臭なので、調理済みの料理や飲み物にかけたり混ぜても違和感なく使えるのは汎用性が高くていいですね。

MCTオイルを混ぜるといつもの料理が美味しくなる!

また、味覚の受託分析や食べ物の相性研究により、味博士としてご活躍中の鈴木隆一先生がMCTオイルを飲み物や料理に加えた時の味覚変化を可視化した実験では、食材をより美味しくさせること判明しました!


コーヒー、野菜ジュース、味噌、白米のうち、何も加えていない状態、サラダ油を加えた時の2つと比べて、MCTオイルを加えたことにより、コクや旨味がアップして美味しいと感じる味に変化したそう。さらに、ヨーグルトの酸味や温野菜の苦みを低減させる効果も確認され、食べやすくなると言える結果に。

酸味や辛味のあるものは口当たりがマイルドになり、野菜ジュースや生野菜の苦味を和らげてくれるようなので、苦手な食材にかけることで、食べられるようになるかもしれませんね!

MCTオイルを使った簡単レシピ

脂肪燃焼効果を高めてくれるMCTオイルを摂るのにおすすめなタイミングは断然朝食(もちろん、ジムなどに行く運動前もおすすめ)。毎朝飲むコーヒーや牛乳、味噌汁はもちろん、ヨーグルトやサラダにかけると続けやすいですね。また、意外に思えるかもしれませんが、無味無臭なので納豆に混ぜるのもありだとか。炊き上がったご飯やチャーハンの仕上げとして混ぜると、お米がパサつきにくくなり、味だけじゃなく見た目も良くなるそう。

それでは、材料を混ぜるだけで作れる、朝食におすすめの簡単レシピもご紹介しましょう。

(1)鮭の混ぜごはん

■材料:1人分 ごはん…150g、鮭…50g(およそ1/2尾)、白ごま(いり)…小さじ1/2、塩…少々、大葉…2枚、MCTオイル…小さじ1
■作り方
1、鮭を焼き、身をほぐす。
2、大葉はせん切りにする。
3、ボウルにごはん、鮭と白ごま、塩、MCTオイル、1、2を入れよく和える。
4、器に盛り付け、お好みで仕上げの大葉のせん切りをトッピングする。
MCTオイルをプラスすることで、鮭に多いビタミンDの吸収率がUP!
※ビタミンDは骨や筋肉などの身体をつくるために欠かせない栄養素のため不足すると免疫などにも影響します。また、ご飯にツヤが出てパサつきを抑える効果も期待できます。

(2)キャロットラペ

■材料:1人分 にんじん…100g
<A> りんご酢…大さじ2、はちみつ…小さじ2、塩…少々、MCTオイル…小さじ1/2
■作り方
1、にんじんはせん切りにする
2、容器にAを入れてよく混ぜる、1を加える
運動不足によりダイエットやカラダの不調が気になりますが、MCTオイルをプラスすることで、にんじんに含まれるβ-カロテンなどの吸収率がUP!β-カロテンは眼精疲労や角膜の乾燥を予防します。 ※キャロットラペは前日から作ると味が染みて美味しくなります。
出典:MCTプラス・コンソーシアム、レシピ開発:川端理香

鮭の混ぜごはんは混ぜるだけだし、キャロットラペは朝食はもちろん、作り置きにしてお弁当のおかずやワインのお供にも♡


いかがでしたか?

MCTオイルは、脂質の中でもケトン体を産生しやすく脂肪を燃焼しやすい体質に導いてくれるオイル。脂肪燃焼しやすい体質は、体脂肪を減少させるだけでなく、運動のパフォーマンスを高めたり、疲労回復なども期待できるそう。
さらに、過去の研究から認知機能の改善や、低栄養改善効果もあることがわかっているので、脂肪を燃焼しやすい体づくりは、健康の基盤といっても過言ではなのかもしれませんね。ダイエットやボディメイクを意識している人は、毎日の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

鈴木隆一先生
AISSY株式会社 代表取締役社長 慶應義塾大学大学院 理工学研究科 特任講師
慶應義塾大学院理工学研究科修士課程修了後、AISSY株式会社を設立。 味覚センサー「レオ」を慶大と共同開発。味覚の受託分析や食べ物の相性研究を 実施している。著書は『ソッコーで人間をダメにするウマさ 悪魔の食べ合わせレシピ』 (講談社)、『味博士のぜったい太らない食べ方』(日本文芸社)、『日本人の 味覚は世界一』(廣済堂出版)など。

構成/鬼石有紀