平山美春はいかにしてセレブリティの道に?「進学…そして結婚。30代が人生の転機に」CanCam歴代モデル を直撃Vol.11 

30代、大学編入に結婚も。CanCam卒業後の転機

2021年に雑誌CanCamは創刊40周年を迎えました! それを記念して、CanCam.jpでは歴代のOGモデルを直撃。専属モデル時代から今日までの軌跡を振り返りつつ、今だから話せる撮影裏話や最近のプライベートの様子など、大人の女性として輝き続ける彼女たちのリアルなメッセージを配信中♡ これまでにも、女優として大活躍の高橋メアリージュンさんや、西山茉希さんの知られざる葛藤など、さまざまなお話を伺ってきました。

そんなOGモデル連載の第3弾は、SNSやファッション業界誌で目にするセレブリティな暮らしぶりが話題の平山美春さん。2006年関西の大学に進学後、モデル事務所のオーディションに合格し専属モデルデビュー。約7年にわたり、CanCamの美容やファッション企画のみならず、特技の英語やフランス語を生かし国内外への取材撮影でも活躍。

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専属モデル卒業後は、高校3年間を過ごしたフランス・パリに語学留学。帰国後は芸術系の大学に編入し、卒業後の2019年に結婚。今回は、大人の女性へと輝きを増し注目度が高まる平山さんに、20代後半から30歳にかけて感じていた葛藤や決断、そして「私の好き」を突き詰めていく人生プランについて伺いました。

CanCamの経験が、新しい挑戦の背中を押した

CanCam卒業後、大人の雑誌やTVでキャリアを積む一方、大きな決断をした平山さん。人生の最初のターニングポイントとなったCanCamモデルを経て、20代後半は新たな転機を迎えることに。フランスへの再留学や大学進学と、新たな夢に向かってチャレンジを続けた彼女は、30代を迎えて運命的な出会いも引き寄せる。

ーー卒業のタイミングはいつ決めたの?

「卒業は、27歳という年齢的なことを考えてそろそろかな?と自分で決めて相談しました。当時の編集長は『30歳までやってみれば?』と言ってくださって、少し迷いもありましたが、次のステップに進むタイミングのような気もして卒業の日を迎えました。その後のイメージは、周りに素敵にキャリアを重ねている先輩モデルさんがたくさんいらしたので、私もこのままモデルを続けていくのかな、とふわっとした感じで思っていました

↑海外での撮影やハイブランド特集など、当時から平山さんならではのエレガントな佇まいは唯一無二。落ち着いたムードとチャーミングな笑顔のギャップも魅力のひとつ♡

「CanCam」卒業後は、「Oggi」や「GINGER」など人気ファッション誌で活躍するも、20代後半にフランスへと旅立った平山さん。パリ留学のきっかけやそこで学んだこととは?

「CanCamを卒業したタイミングで、実はモデルの仕事をやり切ったような感覚もあって、旅を終えた感じというか…駆け抜けたあとの脱力感というか、ひと区切りついた気持ちがありました。テレビのお仕事をいただいたりもしましたが、自分の中ではそれもあまりしっくりこなくて…。もうすぐ30歳が見えてくるタイミングだったので、“本当は何がしたいのか?”自分と向き合って考える時間を持ちたくて、思いきってパリへ渡りました

ーー留学先にパリを選んだ理由は? 留学の目的は

パリを選んだのは、語学をもっと学びたい(高校3年間パリへ留学経験あり)という気持ちがあったから。あと高校生では体験できないことも多かったので、大人になった今、リフレッシュやリセットも兼ねてパリでアンテナを広げてみようと思ったんです。現地では語学学校に通いながら、興味のあったアート系のギャラリーでインターンを経験。リトグラフ工房で働く日本人スタッフのアシスタントをしながら、展示会などの手伝いをしていました」

ーー留学中の忘れられないエピソードは?

「約2年間の留学中には、アーティストやシェフなど現地で活躍する日本人からたくさんの刺激をもらいました。同世代の人がパリを舞台に頑張っていたり、感性が豊かな人からいろいろなことを教わったり、美しいアートや食文化に触れられた時間は宝物。パリでの出会いや経験を経て、自分の好きなものがより明確になった気がします」

パリではちょっとしたトラブルに見舞われたことも。ピンチに立たされ、手を差し伸べてくれた友人に甘えたとき、強がりだった自身の性格にも変化が。

ーー2度目のパリ留学で得たものは?

「当初は1か月間だけ泊まる場所を準備していて、その間に長期滞在する部屋を探す予定だったのですが…なかなか決まらないうちに退去日に。スーツケースを持って宿を出て、さぁどうしよう…と思っていたら、友達が『うちに来なよ!』と救いの手を差し伸べてくれたんです。留学前は、人に対して強がるところがあって素直になれない性格でしたが、このときばかりは余裕がなくて甘えることに。“人に頼るくらいなら自分でどうにかする!”そんなタイプだった私ですが、そのときの体験で助け合うことの大切さを感じました。私も誰かに救いの手が伸ばせる人でありたい、心に余裕が持てる人でありたい、と」

30歳でパリから帰国、日本で新たなチャレンジを

パリでの出会いやインターン経験を経て、建築への関心がさらに高まった平山さん。将来を見据えて、日本への帰国を決意。30歳で芸術大学へ編入した。

ーー帰国後の活動や、そのきっかけは?

「パリのリトグラフ工房でアーティストが制作する姿を見ているうちに、私も何かを創造する仕事に興味がわいて。もともとオブジェや建築が好きで作品や建造物を見る機会も多かったのですが、深く勉強してみたいと思うようになりました。その後、30歳目前で帰国し芸術系の大学に編入。モデルの仕事も少し再開しましたが、大学との両立が難しく勉強をメインにシフトしました。無事に2年後に卒業をして、建築士の資格も取得。好きなことを学べる毎日がとても充実していて、今後の仕事へのビジョンも広げていました」

32歳で大学を卒業し建築士の資格を取得した平山さん。そんな彼女を待っていた運命的な出会い、そして結婚。最愛のパートナーとの出会いは…突然だった。

「夫と出会うまで、実は結婚願望がまったくなくて。忙しい2年間の学生生活を終えて資格も取得できて…今後の仕事についても、どんなことをやってみようかワクワクしていて、一人で生活していくイメージもしていました。でも、卒業して間もなく主人と出会い、そこから私の人生の方向が180度変わったように思います。はじめは友人のように会っていたので、付き合うときには結婚を前提に、という気持ちがお互いに固まっていて、交際して3か月後にはプロポーズを受けました

CanCamを卒業後、モデルのキャリアがありながら単身パリへ旅立った平山さん。行動的で真っすぐな彼女らしい選択は、さらに輝く新しい未来につながっていた。

次回は、OG連載・平山美春さん編の最終回。実業家のご主人との馴れ初めや結婚生活について語っていただきます!

平山美春Profile/大阪府出身。1987年2月18日生まれ。2006年芸能事務「レプロエンターテインメント」のオーディションにて審査員特別賞を受賞し、専属モデルとして雑誌デビュー。2012年専属モデルを卒業後、「Oggi(小学館)」や「GINGER(幻冬舎)」などで活躍し、フランス・パリへ留学。帰国後は、大学へ進学し二級建築士の資格を取得、2019年に結婚。現在はご主人の仕事をサポートしている。
撮影/真板由起 取材/菅 博子 ※衣装はすべて本人私物です。編集部へのお問い合わせはご遠慮ください。