やるべきことをスピーディーにこなすために!集中力を高める心理テク
どんなときでも、やるべき“オン”のシーズンとゆるめる“オフ”のシーズンがありますよね。でも、やるべきときに集中できないと、どんどんタスクがたまってしまい、てんてこまいになってしまう恐れが。どうすれば集中力を発揮できるのでしょう!? そこで今回は、「やるべきことをスピーディーにこなすために!集中力を高める心理テク」をご紹介いたします。
■達成後をイメージして取り組む
緊張するとそれがプレッシャーとなり、あまり良い結果にならないと考える人もいるかもしれません。しかし、それは不慣れなことをする場合であり、慣れていることをするときは、適度な緊張感は最高のパフォーマンスを生んでくれるのです。これを“ヤーキッズ・ドッドソンの法則”と呼びます。そのため、達成した時のことをイメージすることで、自分に適度な緊張感を与えることが大切なのです。
■自分のリズムやジンクスを見つける
スポーツ中継を見ていると、野球選手が試合中にガムを噛んでいる様子を見ることがあります。マナーからするとどうかと思う人もいるかもしれませんが、実はこの行為は精神を安定させるために大きな役割を持っているのです。そのため、近年の“スポーツ心理学”では、むしろ大事なシーンほど推奨されています。ガムに限らず、自分なりの方法やジンクスで精神を安定させる方法・リズムを日頃から見つけておけば、いざという時に集中力を一気に高められるはず。
■アメとムチよろしく“ご褒美”を用意する
人は誘惑や困難に弱い生き物。そんな中で目標達成に向かっていくには、強い意志の力が必要と思われるかもしれません。しかし、その逆で欲求や煩悩は上手く使えば武器にもなるのです。そこで必要になってくるのがご褒美。何でも構わないので、目標を達成したらこのご褒美が待っているという仕組みをつくっておきましょう。これを“報酬の自己暗示”と言い、自分のパフォーマンスを高める心理効果があるのです。
■やるべきタスクはなるべく口に出す
ネガティブな言葉を口にしていると、自分で言ったその言葉がきっかけでますます悪循環に陥るような結果になってしまうことってありますよね。逆に、嫌いなものでも好きだと言っているうちに本当に好きになるのもよくあること。心理学ではこれを“公表効果”と言います。これを応用することで、目的やタスクの達成に役立てることが可能に。そのため、まずやるべきことを鏡の前などで口にしてみましょう。その一点に集中できるはず。
おわりに
人の集中力の限界は、実は15分だと言われています。ただしこの時間は、深い集中力を求められる場合の時間。他にも45分、90分の法則というものがあり、人間の成長度合いによって変わってくるとされます。45分は子供(18歳未満)が集中するうえでベストな時間であり、90分は大人(18歳~60歳)が集中することのできる時間のリミットなのだとか。いずれにせよ、やるべきこと・学ぶべきことがある場合は、15分単位で区切ると効率よくこなせるということなのでしょうね。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。