【年末年始の謎】年越しそばを食べる理由、知ってる?
年末に食べるものの超定番と言えば、年越しそば!
各家庭によって「父が手打ちします」「カップ麺です」「うどんです」などさまざまな文化がありますが、Woman Insight編集部が20~30代女性60名に独自に調査したところ「食べる」「たぶん食べる」という方が約85%を占めました。
Q:年越しそば、食べますか?
食べる 38人
たぶん食べる 12人
食べない 7人
うどん 3人
ちなみに食べる時間は「31日の夕飯」「31日の夜食」派でまっぷたつ。「夜食」派は夕飯は別途いただいた上で、年越し頃に食べる、という方が多かったです。しかし「年を越したら」「元日の昼」「初詣に行ったら」などの「年明け」派もいらっしゃって、かなりバラバラです。
Q:年越しそば、いつ食べますか?
12/31の夕飯 26人
12/31の夜食 23人
年明け 5人
その他 4人
各家庭によってさまざまな文化はあれど、かなり私たちの年末年始ライフに密着している年越しそば。しかし「なぜ年越しそばを食べるか知っていますか?」と聞いてみると、「知っている」と答えた方は過半数にも満たない40%のみ。
年越しそばを食べる理由は?
というわけで、麺類のプロフェッショナル、一般社団法人日本麺類業団体連合会のご担当の方に「年越しそばを食べる理由」をうかがってみました。
年越しそばは江戸時代中期から定着した食習慣とされています。
古くから続く食習の由来ははっきりしないことが多いですが、年越しそばも例外ではなく、いくつかの説があります。
- そばは細く長く伸びることから、縁起がいいという説。寿命を延ばし、家運を伸ばしたいという願いが込められています。こちらが最も有名な説です。
- そばは切れやすい、ということから、一年の苦労や厄災をきれいさっぱり切り捨てようと食べる、という説。
- 元禄時代の書物『本朝食鑑』にも、そばは健康によい食べ物、といった意味のことが記されています。そこから、そばによって体内を清浄にして新年を迎える、という説。
- 金銀細工師は、飛び散った金銀の粉を集めるときにそば粉を使います。そこから、そばは「金を集める」という縁起で食べるようになった説。
- 鎌倉時代、博多の承天寺にて、年末を越せない町人に「世直しそば」と称してそば餅を振舞うと、その翌年から町人たちに運が向いてきたので、それ以来おおみそかにそばを食べる習慣ができたという説。
他にも諸説ありますが、どれもそばの縁起にまつわる説です。
……とのこと。これまで何も知らずになんとなーく食べておりましたが、いくつもの深い意味が込められていたのですね!
【まとめ】
年越しそばを食べる意味を知って食べると、より縁起がよさそうです。それでは31日、美味しく縁起よく年越しそばをいただきましょう♪(後藤香織)
参照:麺類雑学辞典 http://www.nichimen.or.jp/zatsugaku/……
(社)日本麺類業団体連合会『そば・うどん百味百題』柴田書店