5年連続受験者増!明星大学の試み(2)素直で素敵な学生たち編

2010年の学部改編を機に、5年連続で受験者数を増やし続けているのが、東京・日野市にある明星大学。
「5年連続受験者数増」と簡単に言っても、日本に約800もの大学がある中、毎年受験者数を増やし続けるのは並大抵のことではありません。その人気のヒミツを、明星大学広報室の遠藤麻子さんにうかがいました。

前編はコチラ→ 5年連続受験者増!明星大学の試み(1)特徴的な授業・設備編

meisei5

Woman Insight編集部(以下、WI) 明星大学は2010年にぐっと受験者数を増やして以来、2013年までずっとその数を増やし続けていますが、どのような努力をされていらっしゃるのでしょうか?

明星大学広報・遠藤麻子さん(以下、遠藤) 「在学生・卒業生が誇りを持てる大学にすること」これが私たちの役目なんだと思っています。何をどう学び、いかに実力をつけて社会に出て活躍してもらうのか。大学は、基本に誠実に、責任を持って育成にあたる……これが大切だと思い、日々取り組んでいます。

 

WI WEBでもいろいろな取り組みをしているとうかがいましたが、WEBでの取り組みについて教えてください。

遠藤 女子学生の比率をもう少し増やしたいな……と考えて、女の子向けの「めいせい女子」というサイトを運営しています。そこにQ&Aコーナーを設けて、登録した高校生が「受験勉強はどのくらいしましたか?」など、自由に質問できるようにしています。その質問に、学生が個人として回答する仕組みなんです。

 

WI 直接質問できる機会を提供しているって、リアルな意見を知ることができていいですよね!

遠藤 ありがとうございます! しかも、そこのQ&Aコーナーでは明星大学の学生たちのいいところが垣間見えるんですよ。ひとつの質問に対して、ちょこっと短い文で返してもいいところを、受験生のことをしっかり考えて、とても丁寧に長文で回答している子がいたり。ひとつひとつは小さい接点かもしれません。でも、実際にどんな学生が通っていて、どんな受験生活を送っていた、ということが地方に住んでいても知ることができますし、これを見て「ああいう先輩になりたい」と受験を決めてくれる子もいます。

 

WI 素敵ですね! 他になにかWEBで取り組んでいることはありますか?

遠藤 同じく「めいせい女子」の中で、毎週女子学生のスナップを掲載しています。最初はこれから受験する高校生の子に「こんな学生がいるんだよ」って見てもらえたらいいなと思っていたのですが、ふたを開けてみたら、学生たちがすごく見ているんです! 食堂で撮らせて、と声をかけたら「あ、めいせい女子ね」って言ってもらえるようになりました。男の子も「僕も載りたい!」と言ってくるくらいです(笑)。自分や友達が載っているのを見ると嬉しいみたいですね。

 

WI それは個人のスナップなのですか?

遠藤 個人を撮ることもあれば、部活単位などで撮ることもあります。いずれにせよ、スポットが当たることがすごく嬉しいみたいです。最初は高校生のために作ったんですが、結果的に学生たちも喜んでくれたので、「あ、作ってよかったな」って思います。学生たちがほんとうにみんなかわいいので、「上司のためでもなく、自分のためでもなく、この子たちのためならいろいろなことをやってあげたい」と思って、仕事に取り組んでいます。

meisei6(この画像のように、「めいせい女子」のトップにかなり大きく掲載!)

WI WEBだけではなくリアルな明星大学を体験できるオープンキャンパスも、4月から11月まで計12回開催と、かなり力を入れてやってらっしゃいますよね。

遠藤 はい。受験を検討している方は、可能でしたら来てもらえると嬉しいですね。来た人は明星大学をきっと好きになってくれるはずです(笑)。

 

WI 明星大学のどのような点が「いいな」と思われているな、と感じますか?

遠藤 オープンキャンパスに来て明星大学に入学した学生に会ったときに「何が良かった?」って聞いたら、「マニュアルで決まった内容を話すんじゃなくて、学生が感じていること、思っていることを自分の言葉で一生懸命語ってくれた。そういう先輩がいるところに行きたいと思って来ました」と言われましたね。

 

WI それは素敵ですね!

遠藤 あとは、学生たちのあいさつもすごいんです。私たちがそうしなさいと教えたわけではないのですが、高校生や保護者の方が来ると「おはようございます! いらっしゃいませ!」と挨拶してご案内する。もし道に迷っている人がいたらさっと近寄っていって「ご案内します!」と自主的に動いてくれるんです。教師になりたい子が学生に多い、ということもあると思うのですが、人を誘導したり教えたりということが好きな子がたくさんいるんです。オープンキャンパスのときに小論文を持っていくと添削してくれた学生もいるとか。

 

WI お話を聞いていると学生さんが本当に素敵ですよね。

遠藤 とにかく素直ですれていなくて、かわいい。本気で、「誰かのために何かしたい」という子が多いんです。例えば「私は将来学校の先生になって子どもたちにこういうことを教えたい」と思っているような子たちですね。

 

WI まさに教育のたまものですね。

遠藤 教育もそうですが、大学の立地がここにあることもすごく大きいと思います。もっと都心の大学なら、駅のまわりにカラオケやら雀荘やらごはんを食べるところやら、いろいろある。でも、ここは駅と大学の間にファミマしかありません(笑)。それもあってか、授業が終わったら遊びに行くのではなく「あっ夕方はボランティアだから小学校に行かなきゃ!」という子たちなんです。

 

WI 最後に、これから明星大学が力を入れてやっていきたいことを教えてください。

遠藤 引き続き教育の中身を充実させること。あとは、もっともっと大学の名前を定着させていきたい。創立50周年にあたり、「教育の明星大学」というイメージを打ち出し、新聞や雑誌をはじめさまざまな媒体に広告を出しました(※この一連の広告は、第81回毎日広告デザイン賞を受賞しました)。それでも、就職試験を受けにいったとき「めいせいだいがく」と言っても、パッと漢字が思い浮かばない方もまだまだいらっしゃるのが現状です。学生や卒業生が、もっと自分の出身大学である明星大学に自信を持てるようにがんばっていきます。

 

個性的な授業や、周囲を豊かな自然に囲まれていること、世界に誇れる図書館蔵書と、その魅力はいろいろありますが、やはりお話を聞いていると明星大学の一番の魅力は「学生」! 素敵な学生たちが集まって、その素晴らしさを発信して、また良い学生が集まってくる……どんどん好循環を起こしているように見えます。そんな明星大学のさらなる進化、そしてさらなる受験者数の増加、期待大です。(後藤香織)

明星大学公式サイト www.meisei-u.ac.jp/

【あわせて読みたい】

※娘が寝た隙に勉強して大学合格!徳澤直子29歳の今を語る

※【いい話】堀江貴文さんが語る!「あなたを救ってくれるのは、お金じゃなくて信用」

※現役青学生モデル・久慈暁子さん「地元・岩手に元気を与えたい!」