「LINEの言い方がきつい」と言われがちな人が心がけるべき4つのポイント
LINEやメールなどをやっていて、何だか冷たいな、言い方がきつな、と思うことはありませんか? 会って話すと別に怒っているわけではなさそうだったりしますが、状況次第で自分も同じことをやってしまっているかもしれません。そこで今回は、文面がきつい印象になってしまわないようにするため、心がけるべき4つのポイントを見ていきましょう。
■相槌は「うん」よりも「いいね」「なるほど」を
LINEやメールなどで重要なのは、自分が話す内容ももちろんですが、意外と見落とされがちなのは、相手のメッセージに対する反応です。ノースキャロライナ大学のチェスター博士は、話し手の心理としてどのような相槌が好意的に感じるかを調べました。すると、「うん」「ふーん」といったものよりも、「なるほど」「すごいですね!」「おもしろい」といった変化に富んだ肯定的な相づちを返したほうが、好印象を持たれることがわかりました。
■メッセージ同士のリズム・文字数を同調させる
LINEやメールでやりとりをしている際に、最も違和感を感じるときとは何でしょう。おそらく、相手と自分とのリズムや文字数、頻度などに開きがあることだと思います。こういったコミュニケーションに差がある場合は、心理学においてはペーシングという技法を使うといいかもしれません。これは、リズムや文字数を相手に合わせることで、同調させるという方法です。あなたが相手とのやり取りにおいて、文字数や頻度、返すタイミングを似たようなものにすることで、グッと親しみやすくなるはずです。
■話に例えを取り入れると印象が柔らかくなる
仕事のメールなどで、相手にしっかりと伝えているはずなのにいまいち伝わっていなかったり、冷たい印象になっているのだとしたら、それは例えがないからかもしれません。正しい情報を伝えたからと言って、それが良いイメージになるかというとそうではありません。イリノイ州立大学の心理学者ジェームズ・マクロスキーは、例えを使いこなすことで、相手の理解が深まり親切な印象になると結論づけました。ちょっと説明が必要そうな話題のときは、率先して「例えば」と切り出してみましょう。
■絵文字を用いることで感情情報を付加できる
絵文字やスタンプは、メールやLINEを円滑にするための一番手軽なツール。メラビアンの法則に照らし合わせて考えると、送信される言葉や話の内容よりも伝えるときの絵文字の表情やスタンプのイメージの方が相手に対して強い影響力を持つと考えられます。よほど堅苦しいビジネス文章以外は、絵文字を取り入れてみてもいいのかもしれません。
メールやLINEは表情が見えず、語気も伝わらないため、なかなか本心を伝えることができない部分があります。だからこそ、相手に送る際にはどう受け止められるのかを考えて送らなくてはいけません。でも、心から伝えたいことがある場合なら、ときには歯に衣着せぬ言い方も必要かもしれません。要は、誰に何をどれくらい伝えたいかによって、表現は変わってくるということなのでしょうね。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。