先日テレビで放送された映画。中学生女子が主人公で、片思い相手の男子が、きちんと将来の夢を持ち、それに向かって努力している一方で、自分のやりたいことを見つけられずにモヤモヤ悩んでいる姿に、当時の自分を見ているようですっごく共感しました。
将来なりたい職業どころか、どこの高校に進学するかにすら悩んでいた当時。そして、ドラマ『東京タラレバ娘』を見て、当たり前だと思っていた「結婚」すら難しい世の中になったと気づいた今。いつになったら計画的に安定した将来像を想像することができるのでしょうか……。
そんな現代を生きる、イマドキの女子中高生はどんな将来像を持っているのでしょうか? 超現実主義的に自分の将来を考えて、勉強やスポーツ、はたまた美容や女子力的なものを頑張ってる子が多そうですよね。ということで、調査してみました!
◆現役女子中高生は「将来の働き方」についてどう思ってる?
GMOメディア株式会社が2,930名の女子中学生・高校生に行った「女子中高生の将来の働き方に関する調査」では「学校卒業後に希望する働き方」は……、
■学校卒業後の働き方は?
特にない・わからない・まだ決めていない(40.6%)
働きたくない(0.8%)
何らかの就労イメージを持っている(58.6%)
という結果になりました。就労イメージを持っている人は、「会社員(正社員)(22.7%)」、「公務員(13.8%)」の順に多く、「その他(16.7%)」という回答では、「芸能関係」や「医療・保育・福祉関係」など、具体的な職業が挙がりました。
属性別(中学生/高校生)で見てみると、中学生の最多回答は「特にない・わからない・まだ決めていない(中学生:43.8%、高校生:32.6%)」、高校生の最多回答は「正社員(中学生:18.2%、高校生:33.8%)」でした。
このことから、高校進学後、自身の進路や将来、ひいては働き方について具体的に考えはじめる子が多いようです。高校の3年間は、進路決定においては、想像以上に重要な時期かもしれないですね!
続けて「結婚後に希望する働き方」を尋ねた結果は……、
■結婚後の働き方は?
専業主婦(26.5%)
わからない・想像できない(25.8%)
フルタイムで正社員として(16.1%)
パートタイムで(15.5%)
どうですか? 女性活躍推進を政府が掲げている一方で、女子中高生の希望は「専業主婦」という結果。
その後、出産後の働き方についても聞いてみると……、
■結婚し、子供が生まれた後に希望する働き方は?
専業主婦(39.6%)
わからない・想像できない(24.3%)
パートタイムで(16.6%)
フルタイムで正社員として(9.5%)
「専業主婦(39.6%)」が約4割にのぼり、また「フルタイムで正社員(9.5%)」よりも「パートタイム(16.6%)」が上回りました。
専業主婦もしくはパートタイムを希望すると答えた子にその理由を尋ねたところ、「家事や育児を優先したいから(53.2%)」が過半数を超えたほか、「会社勤めをしながら家事や育児をするのは大変そうだから(28.9%)」という回答も多く集まりました。
子供が生まれると、子育てに専念したり、子供のために自分の時間を使いたいと考える女子中高生が多いようです。
この結果に「自分の母親」は影響しているのか、母親の現在の就労形態を尋ね、「子供が生まれた後の希望の働き方」という回答とクロス集計してみると、自身の母親と同じ就労形態を選びやすい傾向にあることが判明しました!
■自分の母親と同じ就労形態を選ぶ理由は?
例えば、母が専業主婦の子は「専業主婦(55.6%)」が過半数に。また、母親がパートタイムの子は「パートタイムで働きたい(26.3%)」、同様に母親がフルタイムの子は「フルタイムで正社員として働きたい(17.6%)」と「自営で働きたい(8.2%)」が合わせて25.8%という結果に。
つまり、「専業主婦」が多かったのは、専業主婦を目指しているのではなく、一番近くの大人・母親像である自分の母親の人生をイメージした結果、専業主婦と回答した女子中高生が多かったということです!
確かに、彼女たちの親の中にはバブル世代の親もいますし、いくら男女雇用機会均等法が叫ばれていても、「寿退社」を選ぶ人も少なくなかったのかも。また、今と比べて夫の稼ぎが多く、妻が仕事を辞めても暮らしていけるほど豊かだった、ということも影響しているかもしれませんね。
調査の結果、女子中高生の将来像は「自分の母親がロールモデルとなっている」ことがわかりました。とは言え、自分の将来の旦那のことを、父親ぐらい誠実で稼いで見た目も良く……なんて考えていると、結婚が遅くなりそう。「専業主婦」って本当に絶滅危惧種なんだ、という事実に驚くことかと思います。
生まれてきた時代を恨んでも仕方がないので、家だけでなく社会でも活躍して多くの人に愛され、必要とされる人を目指したほうが良いかも。とりあえず今は、自分が結婚・子育てする頃にはもっと働き方の改革が進んでいることを希望して、一緒に自分磨きを頑張りましょうね! (かすみ まりな)
情報提供元:GMOメディア株式会社「プリキャンティーンズラボ」
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