2017年1月15日(日)、映画『探偵は、今夜も憂鬱な夢を見る。』完成披露イベントが行われ、主演の廣瀬智紀さん、そして青木玄徳さんが登壇し、劇中なさがらの“バディ感”を見せつけ、会場に集まったファンを楽しませました。その模様を写真とともにお届けします!
本作は、廣瀬さん演じる風変わりな探偵・紅伊玲二(べにい れいじ)が、祖父から引き継いだ“紅伊探偵事務所”の2代目所長として、相棒である青木玄徳さん演じる藍彰二(あおい しょうじ)とともに、悩みを抱えた依頼人を救いながら、時に衝突し、協力し合いながら人として成長していく姿を描いた傑作バディ・ムービー。
父親が失踪しているという過去にトラウマを抱えつつ、祖父から引き継いだ探偵事務所で働く“紅伊玲二”を演じる、廣瀬智紀さん。
イベント始まり、上手の端に立っていたのですが、役柄について「そうですね、紅伊玲二という役は一風変わった役ですが……」と説明しながら、決められていたであろう立ち位置(中央)にソーッと戻る様子を司会の方に鋭く指摘され、開始数分で会場を沸かせてくれます。
そのまま自身の役どころを説明をするも、「心に弱さを持ちながら、探偵の仕事をプロとしてやりつつも……あの、なんていうんですかね……」と詰まってしまい、司会者の方から、「大丈夫ですよ。青木さんが助けてくれますから!」という言葉。
そんな廣瀬さんの様子を見て、青木さんから「(廣瀬さんは)自分で話しながら、自分の作った迷宮に迷い込む(笑)」と、助け舟……というより“状況説明”が……。
今回の完成披露イベントのトーク中、こんな感じで、マイペースな廣瀬さんを、相棒(役)の青木さんがフォローするという場面が何度もあり、そのたびに会場から拍手やら笑い声があがっていました。
廣瀬さんは“紅伊玲二”との相違点を聞かれると、「キザな部分かな。あとは、弱さを見せようとしなかったり……(自分は)弱さを見せちゃう子なんで……」という回答が(「見せちゃう“子”」を漏らさずツッコむ青木さん)。
話すたびに、司会者や青木さんに突っ込まれてしまうためか、ついには「僕の話はいいです……(笑)」と言う廣瀬さんに、青木さんからまたも「これはあなたの話ですよ(笑)」と言われてしまいました(本作の主演は廣瀬さんです)。
そんな青木さん演じる“藍彰二”は、玲二とは真逆の性格。
「台本を読んで“玲二”という役にすごく興味がわいていた。実際に玲二を演じる廣瀬さんに会い、その雰囲気がキャラクターの人間性と重なり合う部分があるなと思った。ミステリアスで何を考えているかわからない。でも、話すとものすごく天然というのが玲二っぽくて。僕が彰二を作る上でいちばん大事にしたのは、廣瀬さんとコミュニケーションをとって、作品に反映させられるキャラクターにできたらなと。だから、彰二の役を評価してもらえるとしたら、それは廣瀬さんの役作りがあったからこそ」(青木玄徳)
この話、実は、撮影現場に入ったときすでに、青木さんから廣瀬さんに伝えられていた話だったとか。廣瀬さんは、「僕を信じてそう言ってくれたからこそ、放っておけないなと思わせるアプローチの仕方ができた。もし僕が評価されることがあるのだとすれば、青木くんのおかげ」と。
演じていない場でも、廣瀬さんの相棒として最高のバディっぷりを発揮していた青木さん。そんな二人は意外にも今回の映画が初共演。でも舞台経験が多い二人なので、お互いの存在はもちろん、近い存在として認識していたようです。「一緒に仕事をしていて初共演という感じがしない」という青木さん。廣瀬さんも「最初の仕事がこんなに深く関われる役でよかった」と、まさに相思相愛。
ところで、イメージと実際の“ギャップ”について質問が及ぶと、廣瀬さんは「玲二みたいにクールでキザなキャラクターだと思っていた」と青木さんのイメージを話し始めると、「人をキャラクター呼ばわりしましたね(笑)」という青木さんの返しに、盛り上がる会場!
このとき、「あ、そうじゃなくて!(笑)」と言いながら、その場で足をジタバタさせる廣瀬さん。それにしても二人、なんていい笑顔なんでしょうか……。
廣瀬さんはツッコミに負けず、「初対面の本読みで部屋に入ってきた瞬間から、『あ、キャラが違う』と僕はわかった」という話を。そう思った理由は、青木さんの歩き方に、「男……“雄さ”を感じた」からだとか。
その話の流れに押されるように、青木さんがいつも通り歩いて見せたのですが、廣瀬さんは納得のいかないというような表情。それを見て青木さんも「たぶん“それじゃない”って思ってる(笑)」と、またも廣瀬さんの脳内状況の説明をし、それならばと「僕じゃなくて廣瀬さんがやってくれたほうが……」と、今度は廣瀬さんにやってみるように促します。
廣瀬さんが「大げさじゃなく、真面目にやってみます」と、片手をポケットに突っ込み、上手から中央に向かって歩いてみたのですが……これ、写真では伝わりにくいのですが、肩で風を切って歩く、そんなイメージの歩き方でした。
青木さんは「そんな歩き方はしていない」と否定していましたが、いずれにしても、廣瀬さんは青木さんの歩き方に想い描いていたイメージとのギャップを感じた様子。
逆に青木さんは廣瀬さんに対し、「クールで、ひょっとしたら気難しい性格という可能性があるかもと思った」とか。それもあり、会うまでは少し不安を抱いていたようですが、「会って話してみたら、あったかくて優しくて。ここに集まっているみなさんはよく知っていると思うのですが、初対面から『あ~イジりたい!』という感じだった」そう。でも、さすがに初対面では……と思い、“2日目ぐらい”からイジり始めたのだとか。青木さんいわく、「我慢できなかった(笑)」と。そして、「怒ったところを見たことがないし、廣瀬さんを嫌いになる要素がない」という話も。
そこで廣瀬さんの「最近、怒った話」に。「物に対して怒ります。……『なんでないんだよ』とか」という返答。一瞬、周囲の「?」という空気もありましたが、「たとえば、リモコン」と言った廣瀬さんに、そこは青木さんも「わかる」と同意し、「部屋入って、すぐにエアコンのスイッチを入れたいのに、ないないない!ってね」と話を広げたのですが……
「……エアコンはつけないタイプです」というまさかの返し。
会場大爆笑! そして青木さんは肩をすくめ、“お手上げ”のポーズをしながらも、「でもね、100点満点です(笑)」と。打合せ一切なしで、この展開。青木さんの振りを見事に決めた廣瀬さんを、「このバディ感、見ました?」とちょっと嬉しそうな青木さん。
今回、廣瀬さんは主題歌『candy lights』(キャンディライツ)も担当。「この作品のためになるのであれば、自分のチャンスにもつながると思ったので、楽しんでやらせてもらった」と話し、最初こそ緊張していたものの、“楽しく歌う”というのが前提にあり、途中からは、「ノリノリで歌った」そう。
と、それまで割と淡々と話していたのですが、レコーディング中の様子を急に再現しだしたので、さすがの青木さんも目を丸くして凝視。そして、「だんだんエンジンかかってきたな」と、ひと言。
廣瀬さんの歌を聴いた感想を求められ、青木さんが「歌、上手いなぁって。歌上手いですよね!……歌上手いですよね!?」と、廣瀬さんに向かって言うも、本人は否定も肯定のリアクションもなく……。これには青木さんも「ビックリしました。この近距離で無視されるとは(笑)」と、廣瀬さんのペースに振り回されっぱなし?
余談ですが、フォトセッションで「笑顔」を要求されるたび、顔を合わせて見つめ合う二人……。その様子があまりに微笑ましかったので、写真も置いておきますね。
交わりそうだなと思うと、次の瞬間、廣瀬さんの肩透かしを食らう、という青木さんでしたが、「玲二と廣瀬さんは共通点が多く、(いまは)どっち?というときもあった」(青木さん)とか、「お芝居の中で、お互いを感じられる瞬間があった」(廣瀬さん)という話を聞くと、この二人、役者としてもお互いにとっても最高のバディなのでは?と思ってしまいました。
イベントで十分に楽しませてくれた二人ですが、最後に廣瀬さんから、「僕らは役者なので、役者として動いている姿をみなさんに見ていただきたい」というメッセージとともに、本編公開前から、“続編”に意欲を見せるという場面も。
映画『探偵は、今夜も憂鬱な夢を見る。』の公開は、3月4日(土)から、ユナイテッド・シネマ豊洲ほかにて全国順次公開です!(さとう のりこ)
映画『探偵は、今夜も憂鬱な夢を見る。』
2017年3月4日(土)よりユナイテッド・シネマ豊洲ほかにて全国順次公開
http://tantei.united-ent.com/
(C)2017「探偵」製作委員会
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