10月25日東京・六本木ヒルズにて開催されている「第28回東京国際映画祭」のコンペティション部門出品作品の映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』(2016年1月3日公開)の記者会見と舞台あいさつが行なわれ、キャストの竹内結子さん、橋本愛さん、メガフォンを取った中村義洋監督が登壇しました。
本作は、主人公「私」(竹内結子)が手にした、女子大生・久保さん(橋本愛)からの一通の手紙から物語がスタート。「いま、住んでいる部屋で奇妙な”音”がする」という謎を解明するためにふたりは、 数十年の時を経た壮大な戦慄の真相にたどり着く。それは新たなる事件の序章に過ぎなかった……。
原作は、「手元に本を置いておくことすら怖い」と第26回山本周五郎受賞の際に、選考会で感想が漏れたベストセラー作家の小野不由美の傑作小説『残穢』。
記者会見で、ホラー作品への出演に竹内さんは「監督とは今まで何度も幸せな撮影期間を過ごしてきましたが、後悔しています。初めに監督の作品と聞いただけでオファーを受諾して……。私は怖がりなので」と話すと、隣の「私はフィクションならへいき」と涼しい顔の橋本さんに「頼もしい相棒です」と頼りっきりの竹内さんで場が和みました。
竹内さんは、本当にホラーが苦手のようで、撮影時も「怖くない、怖くない。なにも信じない」と呪文のように唱えながら撮影に挑んでいたそうですが、寝るときは電気をつけっぱなしにしていたそう。「観た人は後悔」まで話すと「あ!」と主演らしからぬ発言に手で顔をあおぐ竹内さん。
対して、橋本さんは「久保さんは話のドライバーの役割だと思い、現象に対して2時間(上映時間) 引っ張るために好奇心からの出発を意識しました」とここでもしっかりと答え、「いつも真っ暗にしないと寝られない」と竹内さんと真逆の反応に会場は笑いに包まれました。