Z世代=一括りじゃない!生まれ年別新3タイプ分類「Origin/Core /Neo」で全然違った…

「Z世代って○○だよね」
そんなふうに一括りにされて、ちょっとモヤっとしたことありませんか? 同じZ世代同士で「なんか考え方が合わない…」と感じる瞬間も、意外と多いですよね。

というのも、“Z世代”と呼ばれるのは1995年〜2009年生まれの約15年間。これだけ年齢が幅広いと、育ってきた環境や当たり前だと思ってきたことは本当にバラバラ。たとえば学生時代はガラケーやテレビ中心の生活だった人もいれば、生まれたときからiPhoneやSNSコンテンツが身近にあった人もいます。さらに、コロナ禍をどの青春期で経験したかどうかによっても、人生の考え方や優先順位は大きく変わってくるはずです。

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そこで今回、新しい価値観を調査・研究する「NEW STANDARD THINK TANK」は“コロナ禍”という大きな転換点に注目。日常の考え方から、仕事や人間関係にも表れやすい価値観の違いを軸に、Z世代を「Z-Origin」「Z-Core」「Z-Neo」という3つのタイプに分解しました。
自分はどのタイプ? 友達や恋人、職場のあの人とは何が違う? 気になるタイプ別の性格をチェック!

Z世代の価値観の違いは、コロナのタイミングが影響!?

Z世代という言葉は、今ではネットやSNS、ビジネスシーンなどさまざまな場面で使われるようになりました。ふと“便利なラベル”としてひとまとめに語られることも多いですよね。でも実際のZ世代は、想像以上に多様な価値観をもっていて、その背景はかなり複雑なもの。

その背景の中から「NEW STANDARD THINK TANK」が着目したのは、Z世代の価値観の違いを生んだ自然な分岐点ともいえる出来事。それが、多感な青春時代=価値観が育まれる時期に「どのタイミングでコロナ禍を経験したか」。これをZ世代の解像度を上げるひとつの軸としました。

コロナ禍の非日常を迎えたのは、社会に出たばかりのとき? 大学や一人暮らしの真っ最中? それとも中高生? どの時期に経験したかで「当たり前に来るはずだった日常」をどんなふうに失ったかが変わり、それが“今”の人生や仕事、人間関係への考え方に影響しているといいます。

では、この視点から見えてきた、Z世代の3つのタイプとそれぞれの価値観や強みをご紹介!

【タイプ1】Z-Origin(Zオリジン):1995〜1999年生まれ/20代後半

◆アナログもデジタルも知っている、世代をつなぐ“橋渡し役”

いわばZ世代の長男・長女ポジションにあたるのが、1990年代後半生まれのZ-Origin。
学生生活の終わりごろから新入社員になったばかりの時期にコロナ禍を経験している人が多く、学校や会社での「対面が当たり前だった時代」も味わっている層です。

学生時代には「家族でテレビを見る」「Facebookで近況を共有する」といった、すこしアナログ寄りなコミュニケーション文化も残っていました。一方で、社会に出るタイミングでは急激なリモート化を経験。アナログとデジタルの両方を実体験として知っているのが特徴です。

◆変化の真ん中で育ったからこそ“バランス感覚”が強い

飲み会の空気感や、対面ならではの距離感を身につけながら、コロナ禍による突然のリモート移行には戸惑いも感じてきたZ-Origin。
だからこそ「どちらが正解」ではなく、「対面の温かみ×デジタルの効率性」の間でバランスを取ろうとする視点が自然と備わっています。

SNSではInstagram全盛期を経験し、「映え」や「いいね」といった他者からの視線を意識する感覚も残っています。同時に、裏アカウントやXでは本音を吐き出すなど、建前と本音を使い分けるスキルにも長けています。この切り替え力は、社会人としての適応力にも直結している大きな武器!

◆このタイプに刺さる価値観:共感・納得感

Z-Originを動かすのは、スペックや数字だけの話ではありません。
「なぜそれがいいのか」といった納得できる理由やストーリー、そして誰かと気持ちを共有できる共感があるかどうかを重視する傾向に。

・このタイプには響きにくい考え方:「とにかく効率化」「結果さえ出ればいい」
・このタイプを動かす価値観:「つながり」「バランス」「納得できる理由」

社会でも、上司世代(対面重視)と後輩世代(効率重視)を繋ぐ“翻訳機”としての役割が果たせる、貴重なバランサーになることが期待されています。

【タイプ2】 Z-Core(Zコア):2000年〜2005年生まれ/20代前半

◆青春の制限とともに大人になった、究極の“現実主義者”

いわゆる「Z世代らしい」とイメージされがちな特徴が、いちばん色濃く表れているのがZ-Core。
入学式や文化祭、成人式、留学、サークル活動など本来なら一度きりのはずだった学生時代のイベントが、次々と制限・中止になった真っただ中を過ごしてきました。

「楽しみにしていたのに、なくなった」「期待しても叶わなかった」そんな経験を重ねたことで、自然と現実をシビアに見る視点が身についていった層です。

◆感覚より根拠。“最適解”を探して動くタイプ

Z-Coreが大切にしているのは「失敗しないこと」「ムダをつくらないこと」。夢や理想を語るよりも、納得できるかどうかを軸に選択したいスタンスです。

何かを決める前には、得意の情報収集から。買い物ひとつでもTikTokやXでリアルな口コミをチェックし、メリット・デメリットを比較したうえで判断します。「なんとなく」や「勢い」にまかせたリスクは避け、自分なりに正解だと思える選択かどうかをしっかり見極めるのがZ-Coreらしさ!

◆このタイプに刺さる価値観:透明性・実利・タイパ

Z-Coreに響くのは、ぼんやりした感情よりも、わかりやすく整理された情報とメリット。

・このタイプには響きにくい考え方:「とりあえずやってみよう」「夢を見よう」「背中で覚えろ」
・このタイプを動かす価値観:「失敗しない」「タイパ」「正解」「根拠」

一見するとクールでドライに見えるかもしれませんが、それは不確実な時代を生き抜くために身につけた知恵。情報の海から“最適解”を見抜く目利き力は、社会でも頼られる存在になるZ-Coreならではの強みです。

【タイプ3】Z-Neo(Zネオ):2006年〜2009年生まれ/10代後半

◆“感性とAI”を掛け合わせた、新しい思考スタイル

Z世代の中でもいちばん年下で、α世代にも近いポジションにいるのがZ-Neo。
マスク生活やオンライン授業は「非常事態」ではなく、日常の風景として受け止めてきた人も多い層です。

生成AIや翻訳機を使うことにも抵抗や罪悪感はなく、「自分の能力を広げるための相棒」という感覚。デジタルありきで物事を考え、新しい情報やツールを柔軟にとり入れるスタイルが自然と身についています。

◆制限が当たり前だったからこそ惹かれる“リアルな体験”

行動や交流に制限のある環境を長く過ごしてきた反動で、今のZ-Neoが強く惹かれるのは、リアルな体験や感情が動く瞬間。
ただ見る・消費するだけでなく、「その場の空気を感じられるか」「自分も関われているか」といった没入感を重視する傾向があります。

さらに、学校や会社といった枠組みだけでなく、ゲームや推し活、趣味を通じてつながる「界隈(コミュニティ)」への帰属意識が強いのも特徴。国やジャンルの境界にこだわらず、「好き」を軸に人と深くつながりたいという想いを持っています。

◆このタイプに刺さる価値観:世界観・共創

Z-Neoにとって大切なのは、コスパやタイパ以上に「心が動くかどうか」。世の中の評価やトレンドを追うよりも、自分の感性にフィットするか、ワクワクできるかを重視します。

・このタイプには響きにくい考え方:「みんな持ってる」「流行りの」「常識」
・このタイプを動かす価値観:「没入」「体験型」「推し」「青春」

完成されたものをただ受けとるだけでなく、自分も参加して一緒に盛り上がれる「余白」に魅力を感じるタイプ。デジタルの力と感性を活かし、社会でも“想像力”を発揮できる可能性大!


コロナ禍で失ったものに目を向けると、すこし切なく感じますよね。でも、その背景には、それぞれの環境に合わせて自然と身についた強みがあります。

・Z-Origin:世代間のギャップを埋める“調整力”
・Z-Core:情報の海から正解を見抜く“目利き力”
・Z-Neo:新しいテクノロジーと感性が交差する“創造力”

もちろん性格や価値観は人それぞれ。「私はこの層だけど、考え方はこっち寄りかも」「このタイプのここ、すごく共感できる」と思う人もいるかもしれません。そして見方を変えれば、10代後半〜20代前半という多感な時期に大きな変化や制限を経験してきた世代同士だからこそ、共感できる気持ちや通じ合える瞬間もあるはず。

似ているようで違う…そのズレこそ、新しい視点や可能性を生むきっかけにもなります。3つのタイプで語り合えば、思わぬ発見があっておもしろそうです!

 

情報提供元/NEW STANDARD THINK TANK 構成/Mai