大好評だったCanCam10月号『中村麻美さんみたいに働きたい』特集。ブランドディレクターとして活躍する中村麻美さんに、働き方や仕事に対する向き合い方を徹底的に取材したこちらの企画では、中村さんにあこがれる女性達に中村さんへの質問を募集! CanCam10月号でも質問に答えていただきましたが、まだまだ聞いてみたいことがいっぱい。「こんなことも聞いてほしい!」という反響の声にお答えして、WEB版ではより多くの質問にお答えいただきました♡ 中村さんの答えには、働く現代女性のよきヒントがいっぱいです。

中村麻美
1995年4月23日生まれ。MBTIは「ENFJ」。商社勤務を経てアパレルの世界へ飛び込み、現在は自身のブランド『ánuans』をディレクション中。SNSで発信するきれいめ通勤スタイルの提案やバランスのいいSサイズコーデが支持され、メディアでもひっぱりだこ!
★中村麻美公式Instagram @asami_nakamura_
★『ánuans』公式Instagram @anuans.official
★『ánuans』公式サイト https://anuans.com/
「転職すべき?」「好き仕事にするには?」中村さんに聞きたい仕事にまつわる11の質問!
ハードなスケジュールでも、自分らしく朗らかくに働く中村さん。作る服の素晴らしさだけでなく、その働きっぷりにも注目が集まっています。そんな彼女に、働く女子たち集めた「仕事にまつわる質問」をぶつけてみました!真摯に答えてくれた、中村さんのアンサーをお届けします!
Q.ハードな仕事でも疲れない秘訣は?
「疲れって、結局は『気持ちの問題』な気がしていて。意気込んで熱中している最中はどんなに忙しくても頑張れるのですが、区切りがついてほっとすると一気に疲労感が襲ってくるんです。なので、忙しいときほど仕事に集中して、気分を上げて頑張ります。そう最近ピラティスとジムに週3回通っているんですが、始めてから体力がついて肉体的には疲れにくくなった気がします」(中村さん、以下同)
Q.アラサーです。今の会社で働き続けるか、キャリアアップ目指して上京して転職するか悩んでいます。
「人によって状況が様々なので一概には言えないのですが…。いちばん大事なのは、あなたの気持ちなんじゃないかと思います。やりたいことがあるならば、早めに挑戦してほしいな。私自身は『やらない後悔より、やった後悔』のマインドで行動するタイプ。もし今住んでいるのがのどかな町なら、東京に出てくるとたくさんの刺激を受けられる気がします。騒がしいけれど、やっぱり東京は刺激的! あの時出ていれば…なんて後悔しないよう、自分の気持ちに正直になってくださいね」
Q.好きなことを仕事にしたいのに、怖くて一歩踏み出せません。アドバイスお願いします!
「1つ前の質問と似た答えになってしまいますが、『怖さ』より『やりたい気持ち』が大きいならトライしてみてほしいです。 まずは、今やらなかったら数年後に自分はどう思うだろう…と想像しみるといいんじゃないかな。私がアパレルの世界に飛び込むか迷っていたとき、こう想像して『後悔するな』と思ったんですよね。なので、思い切って転職を決意しました。自分の心に問いかけてみると、すっきり答えが出るかもしれません」
Q.仕事のエンジンのかけ方ってありますか?
「仕事を頑張りたい時は、自分の身なりをしっかり整えます。メイク、ヘアセットはもちろん、コーディネートも抜かりなくおしゃれするんです。そうすると、外向きにスイッチが入って、バイタリティが戻ってくる気がします。逆に身なりが整っていない日はパワーダウン。肌荒れやむくみもテンションが下がる原因なので、日々ケアしていますね。ちなみに、気合が必要な仕事に臨む前日は、マッサージで体を整え、しっかり寝てエネルギーチャージ。翌朝しっかり身支度して家を出ますす」
Q.元気をくれるお守りジュエリーはありますか?
「アクセサリーが大好きで、つけていないとスタイリングが完成しないので毎日コーディネートに合わせて変えています。なので、特定のお守りジュエリーというよりは、その日のコーディネートにハマるジュエリーがお守りです♡」
Q.創作アイデアを掻き立ててくれる「もの」「こと」を教えてください!
「やっぱりファッションに触れることかも。今はネットで海外の情報もすぐチェックできるので、コレクションの情報は常にチェックしています。ファッションスナップもよく見ますね。トレンドや着こなしの参考になるので。あとは、ファッション雑誌を隅から隅までくまなく読みます。日本の雑誌だけでなく、海外の雑誌も幅広く確認。あとは、日常的に、道行く人を観察してしまいます。「こういう色いいな」「あのバランスかわいいな」なんて思ったことがあればメモ。フランスに旅行に行ったときは、歩いていてふと見かけた人の服装が素敵すぎて! 空港でも人間観察ばかりしていました」
Q.仕事の不安でいっぱい! 自分の気持ちに振り回されてしまいます。どうしたらいいですか?
「これは、自分と対話をするしかないかも。『自分の本心ってなんだろう』『不安の本質は? それを解決するには?』をとにかく考えて答えを導き出す以外に、自分の中で生まれる不安から逃げる方法ってなかなかない気がします。不安って、自分の気持ちの持っていき方がよくないときに湧いてくることが多いもの。とにかく自分と語り合ってみて。考えがまとまらない時は、信頼できる人に聞いてもらうのもいいかも。ただ、自分の悩みは自分で答えを出すのが大事。他人に整理を手伝ってもらうのはありですが、最終的な決断は自分で下したほうがしっかり納得できてスッキリしますよ」
Q.年上の方の上司になってしまいました。年上部下への接し方に迷っています。アドバイスください。
「私は『特に年齢を意識しない』ことを重視しています。仕事柄様々な人と交流しているので、年上の方に意見を述べなくてはならないこともよくあるんですが、接し方や口調などは、他の人と特に変えないようにしているんです。上司でも部下でも、相手にリスペクトがないといけないですし、礼儀を持って接することでいい関係性ができていく気がします。逆に、遠慮しすぎるのもマナー違反だと思っています。相手が年上だから年下だからといって、仕事内容や接し方を変えるべきではないというのが私のポリシー。仕事をする上で伝えなくてはいけないことは、はっきりと伝えるべきだし、お互いの意見をしっかりとキャッチボールした上で円滑に進められるといいですよね。年上部下に戸惑っているなら、何かを指摘したくなったとき『自分が口を出すべき所なのか』を考えてみるといいかも。そうすれば、自分の取るべき行動が見えてきます。もし相手に任せたほうがいいかもと思えたら、あまり口を出さずに見守り、尊重してあげてくださいね」
Q.仕事をする上で尊敬している人を教えてください!
「ずばり、母です。母は本当にいつもポジティブで明るい人。私は落ち込むときはかなり気が沈むタイプなんですが、母はいい意味で元気で楽観的。仕事の相談事をすると『大丈夫だよ、気にしなくていいよ』『考えすぎだよ』と声をかけてくれます。今まで、母のポジティブな言葉にたくさん助けられてきました。ファッション業界に飛び込み、初めて作った自分のブランドがコロナ禍で急にクローズすることになったとき。それはそれはショックで、職と居場所と収入、などを一気に失うかもしれないピンチに震えていました。あのとき母に会いに行って『長い人生の中で見たら、そんなの大したことじゃないわよ!』と言われなかったら、こうして乗り越え『ánuans』を立ち上げることはできなかったかも…。母は働くお母さんで、エステティシャンとして今も活躍中。たまに母の働くサロンを訪れては、マッサージしてもらいながらおしゃべりして英気を養います」
Q.ミスして落ち込んだときの切り替え方は?
「ミスをすると申し訳なくて情けなくて落ち込みますが、それでしてしまったことが元に戻ることってないんですよね。したことはしたこと。繰り返さないように、次につなげるのが大事かなと思います。仕事をしていたら『ああしておけばよかった』『こうしなかったら…』なんて後悔することは必ず出てきますから、そんなときは『二度と起こさないようにしよう』と対策を練るほうに力を入れますね。ミスもひとつの学びと捉え、『これで次から対策できるな!』とポジティブに考えれば、気持ちも少し明るくなるはず。あとは、今できるベストを尽くす! こうすれば、落ち込みずぎずに済むんじゃないかな? と、思います」
真似したくなる! 自分らしく輝く「クリエイティブディレクター・中村麻美さんの働き方」
脱サラしてファッション業界に飛び込み、今では自身のブランド『ánuans』が大人気に! 情熱と愛をかけて洋服を作り、多くのファンを獲得する中村麻美さんの働き方をクローズアップした連載は全6回予定。
美の秘密や人に贈って喜ばれたアイテムなど、真似したい情報が満載です! 次の更新をお楽しみに。