「最近の20代は恋愛にあまり積極的じゃない」なんて耳にすること、ありませんか?
SNSや推し活、趣味や仕事に時間をかける人が増えた今、恋愛の優先順位は昔より下がっているという声も。果たして本当なの……!?

ということで今回は、恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」を運営する株式会社エウレカが男女1,011人(昭和・平成・令和 各世代377人)を対象におこなった調査をもとに、「昭和・平成・令和、それぞれの20代の恋愛スタイル」を大解剖! “恋愛にかける時間や優先度”の変化から、時代ごとの恋愛観が見えてきました♡
※本調査では、昭和世代(1950〜1960年生まれ)、平成世代(1980〜1990年生まれ)、令和世代(1999〜2009年生まれ)としています。
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20代の頃、「恋人探し」にかけた時間はどれくらい?
まず注目したいのが「20代の頃、パートナーを見つけるために割いた平均時間」。最も長かったのは平成世代で、なんと『週あたり6時間36分』。対して令和世代は『4時間34分』と、約2時間も短くなっていることがわかりました。
わずか1世代(10年)の間でここまで変わるなんて驚き…! 「わざわざ時間をかけてまで探さない」と、まさにタイパ重視な令和世代らしい結果です。SNSやアプリなど効率よく出会えるツールがあるのも影響していそう。
一方で、平成世代の6時間超えは「週末の飲み会や合コン、友人の紹介」など、リアルな場での出会いに時間を割いていた背景が感じられます。当時を思い出して「確かにそうだった!」と頷く人も多いのでは?
恋愛、仕事、友情…日常生活の優先順位は?
日常生活のなかで恋愛がどのくらい大事にされていたのかもチェック! 「20代の頃に優先順位が高かったこと」を質問すると、世代別にこのようなランキングとなりました。
◆どの世代も1位は「仕事・学業」
まず共通して1位に選ばれたのは『仕事・学業』。とはいえ割合には大きな違いがあり、昭和世代は77.2%と圧倒的に高く、平成世代は50.5%、令和世代は35.6%と世代が進むにつれて低下。昭和世代は「仕事第一!」なモーレツ世代らしさが数字に反映されています。
◆令和は“スマホ世代”らしい結果に
令和世代では『SNSの利用』(35.3%)が仕事・学業とほぼ並ぶ2位に! さらに『映像コンテンツの視聴』(30.6%)が3位にランクイン。スマホや動画配信サービスが日常の中心になっている世代らしさがはっきり出ています。
◆「友人との時間」が大きく変化
また、注目したいのが『友人との時間』。昭和・平成世代では2位だったのに、令和世代では19.9%で5位に後退。リアルでの交流よりも、オンラインやコンテンツに時間をかける傾向が強まっていることがわかります。
◆恋愛は…平成世代が最も積極的♡
『恋愛』は、平成世代が27.0%で3位にランクインし最も高い結果に。対して令和世代はSNSや推し活など“好きなこと”が分散しているぶん、恋愛の優先度は低め。
【恋愛に時間を使わない理由】
「なぜ恋愛に時間を割かなかったのか?」という質問にて、全世代で共通して多かったのが「仕事や学業の忙しさ」。
そのほか「女性がいない環境で学業・仕事をしていた」(昭和世代・男性)、「働き方改革なんてなかった時代で、平日も土日も仕事や研修で手いっぱい」(平成世代・女性)、「月の半分は推しのライブに行っていた」(令和世代・女性)など、世代ごとの背景がわかるリアルな声も寄せられました。恋愛の優先度が下がるのには、それぞれの時代のライフスタイルや価値観が大きく関わっているようですね。
20代の頃、恋人探しのためにしていたことは?
「パートナーを探すためにどんな行動をしていたか」を質問したところ、昭和・平成・令和で大きな違いが!
◆昭和は“自然な出会い”
昭和世代では『友人・知人からの紹介』と『職場やアルバイト先での交流』がトップで、さらに『何もしていない』と答えた人が36.8%と、他世代の3倍以上にのぼりました。出会いは“自然なきっかけ”に委ねるスタイルが多かったようです♡
◆平成は“社交的な出会い”
一方で平成世代は『友人や知人からの紹介』56.1%、『合コン参加』53.7%と、どちらも半数を超える高い数値に。さらに『婚活・お見合いイベント』の参加率も3世代トップとなり、積極的に出会いの場を広げる行動が目立ちました。
◆令和は“デジタルな出会い”
令和世代では『マッチングアプリ』が堂々の1位に! 合コンや紹介、職場での出会いは平成世代より減り、SNSやアプリなど、自分の関心や好みに沿った相手と効率よくつながるスタイルが浸透しています。
20代の頃の「恋愛のイメージ」は?
恋人探しの手段が世代ごとに変わるなかで、「恋愛に対する印象」も変化しているみたい。昭和・平成世代は共に『楽しい』という回答が1位だったのに対し、令和世代では『お金や時間がかかる』がトップに! この傾向は、昭和→平成→令和と時代が進むほど強まっています。
令和世代は、ほかにも『面倒』『不安や悩みが増える』『自由が制限される』との回答も多く、恋愛をネガティブに捉える傾向に。経済的ゆとりがなかったり、趣味やひとり時間、オンラインコミュニティなど恋愛以外にも楽しめることがあるからこそ、恋愛に時間や労力をかけることが負担に感じられる…と考える人も多そう。
恋愛自体は楽しいものの、効率や自由も大事にしたい令和世代ならではの“リアルな恋愛観”が反映されていると言えそうですね!
20代の頃の「恋愛の悩み」は?
恋愛や交際相手探しの悩みも、世代によって変化。昭和・平成世代の1位は『相手が本気かどうか判断しづらい』でしたが、令和世代ではこれが4位に下がり、代わってトップになったのは『出会いが少ない』(27.9%)。
また『自分に自信がない』と感じる人は、昭和17.2%→平成22.9%→令和23.7%と世代を追うごとに少しずつ増加。『相手に気を遣うのが面倒』と感じる割合も、昭和世代ではトップ5外だったのが、平成で19.6%(5位)、令和で21.1%(3位)に!
令和世代は、マッチングアプリなど個人で相手を探すスタイルが広がったことで、出会う前の段階から自分の課題や不安を意識しやすくなっているようです。自分に自信が持てないのも、SNSなどで周りの恋愛や楽しそうな日常と比べてしまうことが影響しているのかも。
世代によって恋愛の優先順位や手段は変わっても、好きな人に出会ったときのドキドキやワクワクする気持ちは変わらないもの。それぞれのスタイルで、自分らしい恋、そして人生を楽しみましょ♡(Mai)