カキ、くじら、あんこ…個性豊かすぎる「ご当地お雑煮」TOP10

あけましておめでとうございます! お正月に欠かせないグルメといえば…やっぱり「お雑煮」! 各地域ごとにまったく違って面白いですよね。

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さあ今日は、株式会社リクルートが20~50代の男女1038名に調査した「ご当地お雑煮」を見ていきましょう♪

お雑煮は、「ふるさとの数」だけある

お正月の代表料理のひとつ、お雑煮。

角餅か丸餅か、すまし汁か味噌仕立てか…このあたりは「地域によって全然違う!」というのは有名ですね♪でも実は、それだけじゃないんです!細分化してみると、地域ごとに多種多様なお雑煮が存在していました。

地域色豊か!「ご当地お雑煮」ランキング

「もっとも”地域色豊か”だと思う、ご当地お雑煮は?」と聞いてみると…こんな結果になりました!

字面だけで、お腹が空いてきますね……ひとつずつ、見ていきましょう!

■1位 広島・カキ雑煮

さすがカキの産地、広島。旬のカキがぷるんと乗っています。というのも、「賀来(カキ)」=「福をかき寄せる」ということで、縁起物とされているんです。

瀬戸内は食の宝庫。尾道市・三原市(広島)ではアナゴ、宮島ではブリやハマグリなど、カキ雑煮のほかにも、海の幸をふんだんに使った華やかなお雑煮がたくさん見られます♡

■2位 宮城・焼きハゼ雑煮

ド・迫力の「焼きハゼ雑煮」が2位にランクインです。お椀からはみ出すほどのハゼ&ハラコ。

こちらの一品…歴史も深いんです。「仙台雑煮」とも呼ばれ、江戸時代末期から食されているとか。仙台せりや「ひきな(野菜を干したもの)」の彩りが、とっても美しいですね!

■3位 香川・あん餅雑煮

紅白の色どりが、一年のはじまりにピッタリ!いりこのだし汁であん餅を煮て、白みそで仕立てた一品です。「家庭円満」の願いを込めて輪切りにした大根や金時人参が入り、あん餅から小豆あんが溶け出して、独特のおいしさだそう♡

年に一度、正月の特別な料理としてお雑煮に貴重な砂糖を使用したのが始まりといわれています。

■4位 京都・白みそ雑煮

洗練された美しい一品!こちらはかつおと昆布だしを使って白みそ仕立てで、焼かずに「煮た」丸餅が入るお雑煮です♪

お餅や具材を「丸く切る」のは「家庭円満・ものごとを丸く収める」ことを意味し、「亀甲型に切る」のは「長寿を願う」ことを意味しています。

■5位 鹿児島・さつまえび雑煮

うわ~!椀からはみ出るほどに大きな海老がのった、贅沢すぎる一杯です。海老は「長寿」、里芋は「子孫繁栄」、そして「“まめまめ”しく元気で働けるように」と豆もやしが使用されるのが特徴。

鹿児島では「切り餅を焼いて食べる」家庭が多いのですが、実はコレ、「島津家の食」が広まったとされているんです!

■6位 青森・くじら雑煮

く、くじら!? 実は八戸市、かつて捕鯨基地があったとされているんです。こちらは「皮くじら」を野菜と煮込んだ郷土料理「くじら汁」をベースに、焼いた角餅を入れたお雑煮。

大きな鍋で作って数日かけて食べ進めると…くじらから出汁が出て、コクが増していくんだそう♡

■7位 奈良・きなこ雑煮

お雑煮自体は、京都とわりと似てる…んですが、特徴はやっぱり添えられた「きなこ」。きなこの黄色は「米の豊作を願う」とされていて、取り出した丸餅に絡めていただくそう。

■8位 鳥取・小豆雑煮

もうこれ、見た目から美味しい。煮た丸餅を小豆汁に入れた、おぜんざいタイプのお雑煮です。小豆の「赤」には、邪気を払う力があるとか…!

山陰エリアだけでなく島しょ部など、全国的にもこのお雑煮を食べる地域が点在しているのが面白いところ。どこからどうやって広まっていったんでしょう?

■9位 福岡・博多雑煮

お魚に野菜に…彩り豊かな一杯の登場♡ 焼きアゴ(トビウオ)でとった出汁にブリを入れ、煮た丸餅を入れるのが特徴です。なかでも伝統野菜の「かつお菜」は欠かせない!

出世魚のブリは“嫁ブリ”とも言い、博多では「嫁の里帰りにブリを持たせる」という習慣があるとか。お正月の食材に多く使われているんです!

■10位 岩手・くるみ雑煮

なんとお出汁のきれいなこと!!!三陸沿岸の宮古地方で親しまれる、煮干し出汁に焼いた角餅を入れた醤油仕立てのお雑煮です。

餅はそのまま汁椀から食べても良し、別の器の「くるみだれ」をからめても良し、2種類の味を楽しめちゃうんです♡


今日は「ご当地のお雑煮」をたくさんご紹介しました。「あ、おばあちゃんちで食べた!」「これ、うちの地域の自慢!」そんな一杯は、ありましたか?

ご家族やお友だちとの会話のネタにぜひ。それでは皆さま、楽しいお正月をお過ごしください!(筒渕朱音)

情報提供元/株式会社リクルート