「ハリケーン」と「台風」と「サイクロン」って何が違うの?
毎年9月や10月になると多くなるのが台風。ですが、海外のニュースなどでは似たような天気のことをハリケーンやサイクロンって呼んでいますよね。今回は、意外と知らないハリケーンと台風、サイクロンの違いを解説します。
「ハリケーン」と「台風」って?
ハリケーンと台風ってどちらも風が強く吹いて災害をもたらすというイメージですよね。ですが、日本で「ハリケーンが発生しました」と聞いたことがないのは何故なのでしょうか。ハリケーンと台風の違いを解説します。
そもそも、台風って何?
まずは台風とは一体何なのか、から見ていきましょう。
赤道の近く(熱帯)あたりで発生する低気圧のことを「熱帯低気圧」と呼びます。その中で以下の2つの条件を満たすものを台風と呼びます。
1.「南シナ海」もしくは「北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)」に存在する
2.低気圧域内の最大風速(10分間での平均)が、およそ17m/s(風力8、小枝が折れたり風に向かって歩けなくなるレベル)を越える
ハリケーンとは?
ではハリケーンとは何なのでしょうか。
ハリケーンは、北大西洋、カリブ海、メキシコ湾および西経180度より東の北東太平洋に存在する熱帯低気圧のうち、最大風速が約33m/s以上になったものを指します。
出典:気象庁ホームページ
ハリケーンと台風は、熱帯低気圧の発生する場所によって区別されていたんですね!
ハリケーンや台風と違う?「サイクロン」や「タイフーン」とは?
勘のいい読者の方はもうお気づきかもしれません。続いてはサイクロンとは何なのかを見てみましょう。
サイクロンは、ベンガル湾やアラビア海などの北インド洋に存在する熱帯低気圧のうち、最大風速が約17m/s以上になったものを指します。
なお、サイクロンは熱帯低気圧と温帯低気圧の区別をせず、広く低気圧一般を指す用語としても用いられることがあります。
出典:気象庁ホームページ
サイクロンも場所によって区別された呼び方なことがわかります。
「タイフーン」とは台風のこと?
最後に「タイフーン」という呼び名について見てみましょう。
タイフーン【typhoon】
【まとめ】
ハリケーンと台風、サイクロンはすべて熱帯低気圧がある一定以上の風力を伴ったときの呼び方で、発生した場所によって名前が違うことを解説しました。だから日本でハリケーンが発生することは絶対ないんですね! 納得です。
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