周囲を癒やしたいときに心がけておきたい心理テクニック

周囲を癒やしたいときに心がけておきたい心理テクニック

(c)shutterstock.com

ギスギスした環境でも、誰かムードメーカーがいてくれると場の空気が和みますよね。その原因は、そこはかと流れる癒しの空気によるものかもしれません。そんな癒し系になってみたいと思いますか? そこで今回は、「周囲を癒やしたいときに心がけておきたい心理テクニック」をご紹介いたします。

■感動や感激を素直に表現する

癒やし系になりたいなら、感動や感激に対して素直なアクションを出してみましょう。かわいいキャラを見つけたり、カフェでおいしいスイーツを食べているときの顔は、子供のときの無邪気な表情であることが多く、相手に“快の感情”を与えられるのです。そんな無防備な姿を見ていると、何とも言えないホッとした気分になるもの。それが癒しの正体である“安心感”です。周囲に対して、素直に楽しさや嬉しさを言葉や態度で表現しましょう。きっとそこに周りは癒されるはずです。

■頼って感謝の言葉をかける

どんな人であれ、ほめられて嫌な気持ちになることはそんなにありませんよね。それは、人には自尊心があるためです。では、どうすれば相手の気持ちを高められるのでしょう。そのための方法は、相手をちょっぴり頼ってみること。自分を頼ってくれる相手には、自尊心がくすぐられるのです。これを心理学では“ベンジャミンフランクリン効果”と言います。もちろんその後には、感謝の言葉を忘れずに。

■顔の筋肉をすぐに○○の体勢に

エール大学のシュワルツ教授は、顔の筋肉を動かして笑顔を作る実験を行った結果、多少無理矢理に作った笑顔でも相手は癒やされるということを発見しました。つまり、心からの笑いや作り笑いに関係なく、表情が明るくなれば、自然と楽しいという感覚が芽生えるということです。あなたが表情を明るくするだけで、その場にいる人は癒され、気分が上向くはず。そこで、鏡を見ながら笑顔の練習をしてみましょう。いつでも瞬時に笑顔になれれば、それだけで癒やし系になれるはず。

■近しい距離感と親しみある接触を心がける

相手の身体に触れるというのは、親愛の情を表現するうえで最も簡単にできることです。仲よくないなら話は別ですが、友達くらいの関係なら円満な関係を維持する上で欠かせないアクションです。つまり、身体的な接触は、相手に自分の感情・愛情を伝える最も優れたコミュニケーションなのです。非常に親しい相手との理想の距離は45㎝以内とされ、ある程度のスキンシップは関係に安心感を与え、心に癒しをもたらすのです。

おわりに

誰かを癒やすという要素には、さまざまなものが詰まっています。相手に対する思いやりから、裏表のない姿勢による安心感、そしてマスコットのような自然体のしぐさ。さまざまな要因が絡み合って、その人の空気はつくられています。そこに意図を入れてしまうと、不自然さが生じてしまう結果に。あなたの中に眠る柔らかな愛情を、素直に引き出すだけで十分なのです。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。