山田裕貴が目指すのは“カメレオン俳優”。恋愛に関する大胆な「夢」も

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ドラマ&映画『HiGH&LOW』で「鬼邪高(おやこう)」の“村山”を演じて話題となった俳優、山田裕貴さん。

2011年の俳優デビューから約5年。「役者としての土台ができた」と語る山田さんへのインタビュー後半では、目標とする「カメレオン俳優」のこと、フォロワー急増のSNS、そして夏にまつわる話から“恋愛の夢”まで話してくれました。

★インタビュー前半はコチラ→ 鬼邪高・村山役で注目の山田裕貴。舞台『宮本武蔵(完全版)』で初座長を務める

 

 

Woman Insight編集部(以下、WI) 舞台が始まればそこに集中せざるを得ないと思いますが、稽古から本番まで、べったり舞台のことだけになりそうですか?

山田裕貴さん(以下、山田) 舞台は成功させなくちゃいけないし、成功させることができると思っているのですが、その合間に次の作品の準備として、ボクシングやベースの練習もしっかりしつつ……という感じです。目指すのは“スーパーカメレオン俳優”ですから(笑)。

 

WI その“カメレオン俳優”は、誰かに言われたのですか? それとも自分でこうなりたいという理想?

山田 最近、若手の役者さんで、窪田正孝くんや菅田将暉くんが呼ばれてますけど、僕が憧れるゲイリー・オールドマンもそう呼ばれているんです。だから、僕も“カメレオン俳優”って呼ばれたいなと思って(笑)。たとえば、たまたま『HiGH&LOW』と『青空エール』を観た方がいて、村山と碓井先輩を同じ役者が演じているって、どれだけの人に気づかれないんだろう……というのが楽しみだったりします。そんなふうに演じる役で全然別人になれたら、まずは30歳ぐらいまで生き残っていけるのかなと(笑)。

 

WI 30歳までといわず、もっと先まで残る俳優さんになれると思いますよ。ちなみに、カメレオン俳優としては、いま何色なのでしょう。

山田 本当にいろんな役をやらせていただいているので……12色ぐらい?(笑) よく考えてみると僕は「カメレオン俳優になる」と言うことで、自分にミッションを課しているようなところはあります。苦手な役にも挑戦し続けるし、得意な役はもちろん思いきりやる。自分は何をやれば評価が得られるのかわかってきたので、「この役をやらせるなら、山田裕貴」と言われたい。そして、人に気づかれない役もやっていきたい。だけどそれは反面、気づいてほしい……気づかれなかったら寂しいという気持ちもどこかにあるんです。舞台『宮本武蔵(完全版)』で、「気づかれたら本人だとばれる。でもばれないのも悔しい」というような台詞があるのですが、まさにいまの気持ちに当てはまるなって。「え、俺のこと知らない? 映画とか観ないのかな。けっこう出てるけど……あ、山田孝之じゃなくて、山田裕貴だよ」みたいな(笑)。

 

WI 宮本武蔵という役と山田さんがリンクして見えそうですね(笑)。それでは、少しプライベートのお話を。ツイッターやインスタグラムのフォロワーが1万増えるごとに、“感謝の舞”を動画でアップされていたりして、SNSがかなり面白いですね。

山田 ありがとうございます(笑)。フォロワーが増えたのは、『HiGH&LOW』に出演したことが大きかったですね。しかも、“オドオド”していた完成披露試写会後、一気に8,000人ぐらい増えました。「村山があんな人だったと思わなかった」というのと、「かわいい」という声が多くて……え、オドオドがかわいい!?って感じでしたけど(笑)。

 

WI あの場にいたキャスト中、役柄とのギャップは断トツでしたからね(笑)。あと、個人的に気になっているのが「どないー」のハッシュタグ(笑)。

山田 みんな「流行らない」って言いながら、けっこう使われてるんですよ(笑)。関西弁で「どないやねん」とか言いますよね。それをIKKOさん的に、(ひとさし指を前に出しながら)「それ、どない~」という感じで使ってたんですよ。意外といろんな場面で使えるんです。雨の日「マジ、雨どないー」とか(笑)。

 

WI 「どないー」は使う場面を限定してないんですね(笑)。

山田 そうです。いろんなシーンで使える言葉として流行らせたい(笑)。使い方、難しいですかね? 「それ難しい。どないー」とか「どないー! 美味しいんだけど」って、そんな感じで使えばいいんですよ。汎用性は抜群です(笑)。

 

WI SNSをかなり活用していて、共演者やお友だちとの公開やり取りも多いですよね。

山田 そうですね。絡めそうな人にはどんどん絡んでいってます(笑)。いちばんよく絡んでいるのは、芸人の“第2PK”ひろみさんかな。週1、2回ぐらいは、ひろみさんの自宅に行くぐらい仲よくさせてもらっています(笑)。これからは、監督とか、僕を知らない人にもどんどん絡んでいこうかなって思っています。

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WI 性格はひとなつっこいタイプですか?

山田 逆ですね。僕、めちゃくちゃ人見知りで、緊張しいで不安症だったんです。だけどそれってすごくもったいないことだと気づいたんです。だったら、嫌われてもいいから「ここにいるよ」というアピールを諦めないでいこうと思って。でも、SNSで自由にやっている僕も、本当の僕。別に偽ってるわけじゃないんです。ある仲良しの俳優で、テレビで見せている姿とプライベートにすごくギャップがある後輩がいて、「素の自分をそのままテレビでも出せばいいのに」と言ったけど、彼には彼のイメージがあるから、なかなか難しいってことを言ってたんです。だから僕は、そういうイメージがないままやってきてよかったな……と(笑)。“カメレオン俳優”と言われていれば、多少、何か弾けた役をやっても許されるところがありますよね。それに、『ワンピース』好きとしては、自由がないのがいちばん辛いことですから。「海でいちばん自由なやつが海賊王だ」という台詞がありますけど、「この芸能界でいちばん自由なやつが俳優王だ」という持論があるんです。いろんな作品に出て、自分がやりたい役を自由にやって評価をされたら、僕は“俳優王”になれる!と。

 

WI “カメレオン俳優”から“俳優王”に……話がかなり飛躍しましたが(笑)、ついでにお聞きしますが、『ワンピース』の中で演じるとしたらどの役がいいですか?

山田 サンジ。絶対サンジがいいです。もしくは、バジルホーキンス。藁人形の能力を使う、まがまがしいキャラなんです。でもいちばんやりたいのは、サンジ! いつか映画の声優もやってみたいんです。僕、『ワンピース』好きということをけっこう知ってもらえていると思うので、これからもどんどんアピールしていきたいですね。