斎藤工、「相手の体温で“人って温かいんだな”と感じた真冬でした」

成海璃子,池松壮亮,斎藤工,遠藤新菜,無伴奏,矢崎仁司3月14日、東京・一ツ橋ホール にて、映画『無伴奏』のホワイトデープレミア試写会が行われ、成海璃子さん、池松壮亮さん、斎藤工さん、遠藤新菜さん、矢崎仁司監督が登壇しました。

映画『無伴奏』は、矢崎監督が「私しか撮れない。愛と死とsexが美しい文章で綴られていて、生身の俳優さんたちで見てみたい」と、直木賞受賞作家の小池真理子氏が1990年に発表し『恋』『欲望』と並ぶ「恋三部作」として評価と人気の高い同名小説が原作。学園闘争真っ只中の1970年代前後の仙台を舞台に、クラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」で出会った男女 4人の激しい恋と青春―。誰も観たことのない衝撃的なラブストーリーです。監督は「動機が愛なら、やっちゃいけないことはない。人が人を好きになるのが、どういうことか突き詰めたい」とメガフォンを取ったそうです。

成海璃子,池松壮亮,斎藤工,遠藤新菜,無伴奏,矢崎仁司

主演の成海さんは、響子役について「脚本をいただいたときから、物語の最終的に、響子はすべてのものを背負って生きてかなきゃという役どころだったので、覚悟が必要だった」そうです。成海さん自体ラブストーリーは初めてで、池松さん演じる渉を実際に「好きになろうと」役作りしたそうです。

成海璃子,池松壮亮,斎藤工,遠藤新菜,無伴奏,矢崎仁司

その池松さんは、響子とのラブストーリー以外に斎藤さん演じる祐之介との友情も見どころ。ここでMCより池松さんに事前に打ち合わせなどあったのか?と聞かれるも、斎藤さんがいきなり「俺が行くからって」と話しに入り込み、MCより「今は池松さんに質問中!」と諭され、斎藤さん自ら「ハウス」とおとなしくする姿に、緊張気味の登壇者の皆さんから笑顔がこぼれました。

成海璃子,池松壮亮,斎藤工,遠藤新菜,無伴奏,矢崎仁司

斎藤さん演じる祐之介はかなりミステリアスな役。その難役にチャレンジした斎藤さんですが、初めて監督に会ったとき「祐之介がいる」と言われ、「それが(演じるうえで)勇気でもあり、演出でもあったのかもしれない」と監督から言われた内側に対する助言で演じられたそうです。