日本の和菓子には、なんと1000年以上もの歴史があります。そして飴やおまんじゅうなど、種類も多彩。そこには歴史や物語、つくり手の思いが込められています。味わうときにはぜひ、物語も一緒に。きっと、そのひとときはいつまでも心に残るものとなるでしょう。
『和樂』3月号では、おもてなしの場面に用意したい、各地のお取り寄せ銘菓をご紹介。ぱっと華やかでかわいらしいものや、素朴な見た目ながらも非常に味わい深いものなど、さまざまな銘菓をお届けします。
◆干菓子【塩芳軒/京都】(写真上)
美しい日本のかたちを干菓子でつくり続ける京都・塩芳軒。春の野のつくしは有平糖製でニッキの味、すみれも有平糖、わらびは州浜、蝶は和三盆で、それぞれ丁寧に作られています。
干菓子 ¥100(税抜)~
【店舗情報】
塩芳軒(しおよしけん)
住所:京都府京都市上京区黒門通中立売上ル飛弾殿町180
電話:075-441-0803
http://www.kyogashi.com/
◆五個えくぼ【菓道 冨来郁/東近江】(写真右下)
蕎麦、小豆、抹茶、梅肉の風味の皮で餡を包んだ小ぶりの薯蕷まんじゅう。中の餡は、こし餡や抹茶風味の白餡、梅風味の白餡。それぞれの味が違うので、ついもうひとつと手が伸びてしまいます。かわいい分量もありがたい。
五個えくぼ 15個入り ¥2,175(税抜)
【店舗情報】
菓道 冨来郁(かどう ふくいく)
住所:滋賀県東近江市宮荘町419
電話:0748-48-2919
http://www.fukuiku.info/
◆椿・大徳寺【森の香本舗/仙台】(写真左下)
森の香本舗の椿の干菓子は和三盆製で、こくがある甘さ。舌の上ですっと溶けていきます。大徳寺は、大徳寺納豆を刻んで入れた白州豆の落雁。黒い点が散って見た目にも面白いが、甘いものが続いた後には、塩味が新鮮に感じられます。
椿1個 ¥80(税抜)、大徳寺1枚 ¥100(税抜)
【店舗情報】
森の香本舗(もりのかほんぽ)
住所:宮城県仙台市青葉区大手町5-5
電話:022-223-1314
◆餡麩三喜羅【大口屋/江南】(写真中央)
山帰来(さんきらい/サルトリイバラ)の葉は、柏の代わりに古くからお菓子を包むために使われていたといいます。塩漬けの葉でなめらかな麩まんじゅうを包んであり、ほんのりと山帰来の香りがします。麩に移ったほのかな塩味も特徴。中には甘みが控えめのこし餡が入っています。
餡麩三喜羅 6個入り ¥820(税抜)
【店舗情報】
大口屋(おおぐちや)
住所:愛知県江南市布袋町中67
電話:0120-00-9781
http://www.ooguchiya.co.jp/
◆打吹公園だんご【石谷精華堂/倉吉】(写真左上)
餡で小さな餅をくるんだ打吹公園だんご。串全体の長さが10cmほどで、小さいところも◎。緑や白の控えめな色合いも好ましく、餡は品のある甘さで人気があります。配送しても壊れにくいので、実は茶人にもファンが多いのです。
打吹公園だんご 10本入り1箱 ¥862(税抜)
【店舗情報】
石谷精華堂(いしたにせいかどう)
住所:鳥取県倉吉市幸町459-1
電話:0858-23-0141
http://www.kouendango.com/
◆かいちん【石川屋本舗/金沢】(写真右上)
かいちんとは、金沢の言葉でおはじきのこと。半透明な寒天が、まるでガラスのおはじきのよう。寒天の表面に薄く張った砂糖の膜が、噛むとしゃりっとします。金沢・石川屋本舗では、動物シリーズが人気。季節のかたちもあります。
かいちん 1箱 ¥600(税抜)
【店舗情報】
石川屋本舗(いしかわやほんぽ)
住所:石川県金沢市示野町西22
電話:076-268-1120
http://www.ishikawaya-honpo.co.jp/
◆金花糖【加賀銘菓の越野/金沢】(写真左中)
鯛やざくろなど、形がおめでたくてかわいらしい金花糖。金沢では、おひなさまに供えます。長さ15cmくらいの鯛の大きさにはちょっと驚きますが、中は空洞。割ればコーヒーシュガーになります。越野は、金花糖の型を持ち、作り続けている数少ない店のひとつです。
鯛1個 ¥500(税抜)
【店舗情報】
加賀銘菓の越野(かがめいかのこしの)
住所:石川県金沢市東山2-18-18
電話:076-252-1856
http://www.spacelan.ne.jp/~k.koshino/
◆フルーツ餅【松竹堂/吹田】(写真右下)
やわやわした求肥や葛餅で、季節の果物と餡がくるんであります。甘酸っぱいフルーツと餡が、もちもちした皮と意外なマッチング。季節によってフルーツが変わります。春は宮崎マンゴーなどが登場。
フルーツ餅 6個入り ¥1,621(税抜)
【店舗情報】
松竹堂(しょうちくどう)
住所:大阪府吹田市山田東2-36-2
電話:06-6877-1125
http://fruitmoti-shoutikudou.jp/
◆コノ地カラモウイチド【森の香本舗/仙台】(写真左下)
森の香本舗が東日本大震災の復興を願ってつくったせんべい。名前には、「この場所から再生する」という気持ちが込められています。桂皮(ニッキ)入りの香り高いせんべいで、表面にココナッツシュガーを散らしてあります。
コノ地カラモウイチド 9枚入り ¥1,000(税抜)
【店舗情報】
森の香本舗(もりのかほんぽ)
住所:宮城県仙台市青葉区大手町5-5
電話:022-223-1314
今回ご紹介した銘菓は、どれもお取り寄せが可能。詳しくはお電話か記載のWebサイトからご確認ください。お客様に出すお菓子を考えるのも素敵な時間。ちょっとした話題にもなる、季節を語る銘菓たちを、ぜひご堪能ください。(鈴木 梢)
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