最近よく聞く「サード・ウェーブコーヒー」って、いったい何?

最近雑誌やテレビでもよく目にする「サード・ウェーブコーヒー」という言葉。
「なんとな~く新しいものっぽいな~」くらいのざっくりした認識でストップしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、冷静に考えると「何がどうサードなの?」「サードって言うけれど、ファーストとセカンドはどこにあったの?」などの疑問が尽きません。
さて、そんな気になるワード「サード・ウェーブコーヒー」に関する疑問が『Precious』2月号にて解決されているのを発見しました。

coffee

【1】まず、「ファースト・ウェーブコーヒー」とは?

19世紀後半に、コーヒーの大量生産が可能になり、普通の家庭や職場でも気軽に飲める、浅煎りのアメリカンコーヒーが浸透し、大量に消費された時代のことを指します。その名の通り、コーヒーブームの「第一波」です。

 

【2】次に、「セカンド・ウェーブコーヒー」とは?

こちらは、コーヒーブームの「第二波」。1960年頃から始まった「スペシャルティコーヒー」の時代です。最も象徴的なものといえば、1971年に開業したスターバックスコーヒー。スタバやタリーズをはじめとした、いわゆる「シアトル系」のコーヒーチェーンが世界中に広まりました。この時代の主役は、カフェラテを筆頭とした、エスプレッソ系コーヒーです。

 

【3】そしてやってきた「サード・ウェーブコーヒー」とは?

1990年代後半からやってきた、よりコーヒーの個性にこだわろうとする動きのことです。豆はオーガニックやトレーサビリティ(※1)のものを選び抜き、挽き方・器具にもこだわり、ハンドドリップで1杯1杯ていねいに淹れる……というコーヒー。
現在あるお店では「STREAMER COFFEE COMPANY」「COUTUME」「NOZY COFFEE」あたりが有名でしょうか。2月にはこの「サード・ウェーブ」の先駆けでもあり、コーヒー界のAppleとも呼ばれる「Blue Bottle Coffee」がサンフランシスコから清澄白河に上陸するということでも話題ですね。

 

あら、こうして見てみると、「サード・ウェーブ」は、日本の「喫茶店」の名店と呼ばれる店では、もっとずっと昔からあった動きのようにも思えます。
豆にこだわり、1杯1杯ハンドドリップで淹れる……。おしゃれな「サード・ウェーブ」のお店に行くのももちろん素敵ですが、もしかしたら地元の喫茶店にも「サード・ウェーブ」と大きく言わなくても、同じような動きをしているお店があるかもしれません。
こう思うと時代は繰り返すものなのですね。日本のコーヒー文化の豊かさに感謝!(後藤香織)

※1 トレーサビリティ:食の安全性が求められるようになった流れの中で生まれたもの。生産・流通などの履歴を見ることができて、生産者の顔が見えるようなもののことを指します。

Precious2015年2月号表紙(『Precious』2015年2月号)

【あわせて読みたい】

※【今日のインサイト】2月6日、コーヒー界のApple「ブルーボトルコーヒー」1号店が清澄白河にオープン!

※おしゃれでコーヒー好きな男女がすすめるコーヒーの名店6

※働く女子が推薦!モチベーションUPの「朝ごはんカフェ」厳選5

※パリで一番美味しいコーヒーを飲めるカフェ『COUTUME(クチューム)』日本1号店オープン

※早起きして行く価値あり!おしゃれ女子行きつけ「朝食カフェスポット」(1)