「スーパーフード」と聞いて、思い浮かべるのはどんな食材でしょうか? 海外セレブやモデルがきっかけで日本でもブームとなった、「アサイー」や「ココナッツウォーター」もそのひとつ。
「スーパーフード」は、いわば“自然のサプリメント”。日本スーパーフード協会の鈴木絢子さんによると、スーパーフードにはっきりとした定義はないそう。そこで、日本スーパーフード協会では、「栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること、一般的な食品とサプリメントの間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食材としての要素を併せ持つ」ことを、スーパーフードの定義としています。
これを踏まえた上で、『美的』2月号より、2015年に注目すべき「スーパーフード」(【厳選!最旬スーパーフード12】と【伝統食材で最注目!スーパーフード15】)全27食材を紹介! 各食材の成分と効果的な食べ方もあわせてチェックしてみてください。
<厳選!最旬スーパーフード12/前半>
●アサイー
ポリフェノールの一種であるアントシアニンを、赤ワインの30倍も含んだフルーツ。美肌やアンエイジングの強い味方として、さまざまな形状で市販されています。
【注目の成分】アントシアニン、鉄分、食物繊維、カルシウム、ビタミンE
【おすすめの食べ方】パウダーはスムージーやヨーグルトに混ぜるのがポピュラーな食べ方。ドレッシングやドリンクに混ぜるのもおすすめ。
●マキベリー
チリのパタゴニア地方の奥地にしか自生していないベリーの一種。あらゆる食材のなかで最も高い抗酸化力を持ち、ポリフェノールはアサイーの約5倍とも言われています。
【注目の成分】アントシアニン、ビタミンC、カリウム、鉄分、必須脂肪酸
【おすすめの食べ方】日本で入手できるのはフリーズドライパウダー。ブルーベリーを濃厚にしたような味で、ヨーグルトやドリンクに混ぜると美味。
●ブロッコリースーパースプラウト
ブロッコリーの新芽で、栄養素をたっぷり含んだ機能性野菜。有害物質の解毒促進効果が高いスルフォラファンを豊富に含んでいるため、デトックス目的で摂取するのも◎。
【注目の成分】スルフォラファン、βカロテン、ビタミンC・E
【おすすめの食べ方】パックから出してそのまま食べられる生素材なので、サラダのほか、薬味感覚で麺類、スープなどに。
●マルベリー
生ではほとんど流通せず、ドライフルーツが一般的。特筆すべきは、長寿遺伝子を活性化させると話題のレスベラトロールを含んでいること。白と赤紫系の品種があります。
【注目の成分】レスベラトロール、ビタミンC、カルシウム、鉄分、カリウム
【おすすめの食べ方】ドライフルーツはキャラメルのような甘さがあるので、そのまま食べられる。デザートやサラダのトッピングにも。
●チアシード
ミントの一種であるチアの種子で、水に浸すと10倍に膨らみジェル状に。ダイエットや便秘解消に効果的と人気。体内で作ることができないαリノレン酸を摂取できます。
【注目の成分】たんぱく質、αリノレン酸、食物繊維、亜鉛、鉄分、マグネシウム
【おすすめの食べ方】浸水させたものをジュースやスムージー、デザートに入れると、プチプチとした食感が楽しめる。
●ココナッツ
白い果肉は固形胚乳でオイルやミルクに、中心にある液体胚乳はココナッツウォーターに加工。ココナッツウォーターはカリウムを多く含むので、むくみを取る効果も。
【注目の成分】カリウム(ココナッツウォーター)、中鎖脂肪酸(ココナッツオイル)、食物繊維(果肉)
【おすすめの食べ方】オイルは、バター代わりにパンに塗ったり、コーヒーに混ぜてもおいしい。熱や酸化に強いので炒めものや揚げものにも使える。
スーパーフードとしてすでに人気のアサイーやココナッツなど、6食材をご紹介しました。次回は、【厳選!最旬スーパーフード12】後半をお届けします。(さとうのりこ)
(『美的』2015年2月号)
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