推しを持つメリット1位は、「〇〇になる」|女子高生&女子大生439名に聞いた、最新「推し活」事情
突然ですがみなさん、「推し」はいますか? 近年注目度がぐんぐん高まっている「推し」や「推し活」という言葉。推しがいる方の中には、学校や仕事で疲れていても、推しの顔を見るだけで一気に癒される…という方も少なくないはず! そして推しがいない人の中には、「推し活ってどんなことやってるの?」と気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、女子大生・女子高生マーケティング集団「Trend Catch Project」が10代後半から20代前半の現役女子高生・女子大生439名を対象に行った「推し活」に関するアンケート結果をご紹介。さっそく見ていきましょう♪
9割以上が「推しがいる」と回答!
まず初めに「“推し”がいますか?」と質問したところ、98.4%が「いる」と回答し、「いない」はわずか1.6%となりました。アンケートが「推し」のいる人に広まりやすい内容であることを考えても高い割合で、女子高生・女子大生のほとんどが「推し」といえる存在を持っていることがわかりますね。
ここからの調査は、「推しがいる」と回答した人を対象にさらに深掘りしていきます!
推しは1人とは限らない!
次に「推しの数」について質問したところ、最も多かったのは「1〜9個」。数字単体で見ると、「2個」が一番多い回答を集めました。
また、個を選び取るのではなく、組織全体を「推し」とする場合もあるよう。界隈にもよりますが、グループ全体を応援することを「箱推し」と表すこともあります。
「推しの対象」は、日本の男性アイドルが最多
「推し」の対象は、全体の約半分(47.4%)を「アイドル」が占める結果に。最も多く票を集めたのは「日本の男性アイドル(265票)」でした。また、インフルエンサーが全体の14%を占めることから、芸能人だけでなくインフルエンサーに関しても「推し」という言葉が馴染みつつあることがわかります。
「推し歴」は?
推している期間は、「12~23か月」が最も多いという結果になりました。また、数字単体で見ると最も多く回答されたのは「36か月」。この場合、中学・高校時代に発見し、高校・大学で推し続けているといえます。
一方で、全体的にどの選択肢でも一定の表が集まっていることから、様々な歴の方がいることがわかりますね。
最小限の出費で楽しむ傾向も
次に「1か月あたりの推し活代」を聞くと、「0~4,999円」の価格帯が最も多く回答されました。また、その中には「0円」という回答も24票ありました。YouTube等でチャンネルを持っているグループや、インスタライブを行っているアーティストもおり、SNSの普及による無料コンテンツの充実が影響していそうです。
また、数字単体で見ると最も多く回答されたのは「5,000円」でした。ファンクラブの更新月、ライブや舞台、その他イベントのチケット代を振り込む月…など、各月によっても変動がありそうですね。
TVやSNSが推しはじめのきっかけに!
推し始めたきっかけを聞いたところ、最も多かったのは「テレビで見て(254票)」。その後に「YouTubeで見て(212票)」、「身近な人からの影響(168票)」が続きました。
また、5位の「Instagramで見て(68票)」、6位の「TikTokで見て(64票)」という結果から、SNSを使う機会の多い若者世代ならではの情報の得方がうかがえます。
ちなみに筆者は1年ほど前から新しい推しができたのですが、「身近な人からの影響」でYouTubeに辿り着き、「YouTubeで見て」好きになったという、まさに2位と3位のハイブリッド型。テレビ、SNS、配信サービス、イベント…など活躍の場が多岐にわたる現代において、推しとの出会いは身近なところに転がっていそうですね。
推しのことを考える場面1位は「疲れたとき」
どのようなときに「推し」について考えるのかという質問では、「疲れたとき(352票)」が最も多いという結果に。その後に「時間が空いているとき(338票)」、「話題に上がったとき(320票)」と続きます。
やはり疲れたときは、推しのことを考える人が多い様子。また、8割近い回答が複数あることから、1日の様々なタイミングで「推し」について考えていると推測できますね。
推しを持つメリットとデメリットは?
「推し」を持つメリットを聞いたところ、2位の「癒しを得られる(129票)」に64票の差をつけて、「生きる糧になる(193票)」が1位に。推しを持つ人の中には、「あと〇日後にライブがあるから頑張ろう!」と自分を励ました経験がある方もいるのではないでしょうか。
また、「勉強や仕事を頑張れる」「自分磨きを頑張れる」等行動のモチベーションや、精神的な支えとして、様々な場面で「推し」の存在が役立っていることがわかります。
一方で、「推し」を持つデメリットを聞いたところ、「お金がかかる(232票)」が圧倒的に多い結果となりました。特に学生にとっては、交際費、洋服代、美容代など様々な出費がある中で、推しに関する出費は大きな意味を持つと考えられます。
また、「会えない・冷め期によって気に病む」の「冷め期」とは、「推し」への関心が薄れる時期のこと。ファン自身がそれに戸惑ったり落ち込んだりすることがあるようです。このような精神的な揺らぎは、常日頃「推し」を愛するが故のデメリットであると考えられます。ちなみに「冷め期」の反対語は「デレ期」で、好きで好きで仕方がない状態のことを指します。
コロナ禍の推し活、ぶっちゃけどう?
お次に、「推し活」のコロナ禍における変化と、その状況に関してどのように考えているのかを調査しました。一部コメントを抜粋してご紹介します。
「会いにくくなったけど、推し達も何か出来ないかと取り組んでくれていて、一緒に頑張ってる感じがします!」
「オンラインライブという選択肢が増えてより身近に感じるようになった」
「現場がほとんどなくなって、これまでのように会って気持ちを伝えられないのが悔しい」
「配信ライブになって出費が増えた」
嘆きの声がある一方で、「推し」のファンを想った行動に喜びを感じているという意見が目立ちました。直接会えないことを悲しみながらも、SNSやオンラインイベント等を通じて「推し」の気持ちを感じ取り、可能な範囲で楽しむことを受け入れるようになったと推測できます。
今後「推し活」がこうなってほしい! と思うことは?
「推し活」をする上で今後期待する変化を聞いたところ、以下のような意見が寄せられました。
「早く推しが世間に見つかってほしいです」
「コンサートで大声出してコールしたい」
「ファンの民度を上げたい」
「もっと供給が増えてほしい」
ファンのモラル・マナーを気にするものから「推し」の認知度向上を期待するものまで様々な意見が得られました。また、コロナ禍以前の「推し活」を切望する意見や、SNSアカウント開設を希望する意見も多く見られました。
推しを持つ人にとっては、「あるある!」と共感することが、推しを持たない人にとっては、「そんな世界があるんだ!」と新発見があったのではないでしょうか。
金銭的・時間的・体力的な負担を感じる場合があるにしろ、推しが人生にもたらす豊かさを感じる場面はそれ以上のはず。自分に合った推し活スタイルを見つけて、最高に楽しい推し活ライフを送っちゃいましょう♡(平田真碧)
情報提供元/RooMooN株式会社