Woman Insight編集部「神保町グルメ」連載担当の鈴木梢です!
この連載は、古書店街として有名でありながらグルメの街としても実は有名な東京・千代田区にある神保町の名店を、小学館のいろんな編集部の人たちに教えてもらいながら、巡って食べてレポートするというものです。そう、小学館は神保町にあるので、情報に敏感な編集者たちが毎日通う名店は美味しいに違いない!と思った次第。
そこで、小学館の全女性社員にアンケートを実施して「丼」「カレー」「パスタ」「スイーツ」部門ごとのランキングを作成、そこから上位3位をご紹介していきます。
今回ご紹介するジャンルは「カレー」! 神保町といえばカレーと言えるほど、カレーのお店がたくさんあるこのエリア。前回は有名インドカレー店「マンダラ」の「チキンバターマサラ」をご紹介しましたが、今回は、野菜とスパイスたっぷりで体にやさしい“カリーライス”専門店のメニューをご紹介します。
「カリーライス専門店 エチオピア本店」は、神保町駅、御茶ノ水駅それぞれから徒歩5分ほどの場所にある“カリーライス”専門店。昭和63年に創業し、元々は自家焙煎のコーヒーを提供する喫茶店でした(現在もコーヒーは提供されていますが、自家焙煎のものではありません)。
元々2階のみで営業をしていましたが、1階にカウンター席ができた10数年前から、カレーのお店として定着してきたのだそう。たしかにこの2階は、喫茶店の雰囲気が残っています。
カリーを注文しようとすると、メニューの上には辛さの一覧が……な、70倍?
エチオピアのカリーライスは、この辛さが有名でもあります。ちなみに0倍で、一般的なカレーの中辛くらい。70倍なんて想像もつきません……。お店の方いわく、1日に5人くらいは辛さ70倍を求めて訪れるそうで、大抵が常連でしっかり完食されていくんだとか。とんでもないですね……。
カリーライスを頼むと、先にじゃがいもが出てきます。これが程よい熱さで、ほっくほくで、おいしい! しかもおかわり無料。これをかじりながらカリーを食べると最高です。もちろんライスも食べますが、最高です。
しばらく待っていると、注文したものがやってきました。今回ご紹介するのは、こちらの「野菜カリー」(¥950)。
テーブルに置かれた瞬間、スパイス独特の香りが鼻にふわっと漂ってきます。非常に食欲がそそられます……。これ、写真の色味が緑がかっているのではないですよ。ルーは緑がかった茶色をしています。
見るからに野菜がどっさりと入っているのですが、実はルーにも。とろみは野菜によって出ており、小麦粉などは不使用。野菜の持つ栄養素や食物繊維がたっぷり溶け込んだ、非常に体にやさしいカリーなのです。
ナス、ブロッコリー、ミニトマト、キャベツ、ピーマンといった野菜(季節によってそれぞれ変更あり)、そして舞茸やしめじ、ひよこ豆などが使われています。どれもごろごろと贅沢に入っています。
使われているスパイスは10種類。季節によって少しずつ変わるようですが、どれも古くから薬草として、現在でも漢方薬などに用いられている種類ばかり。胃にやさしいので、食べ終えた後はもたれるどころかすっきりとします。
ちなみに煮込む間に余分な油は取り除いているため、より胃もたれしづらいカリーとなっているのです。
がつがついきます! ちなみにカリーライスが到着してすぐは本当にアツアツなので、気をつけてください。はふはふ言いながら食べるのも楽しいんですけどね!
食べ進めていきますが、どんどん食欲が湧いてきます。そしてスパイスで体の芯からぽかぽか温まるのを感じ、今の季節に本当にぴったり。毎日これを食べていれば風邪知らずになれる気がします。
非常にスパイスが効いていて独特の味がしますが、辛さは0倍を選んでいるので、ピリリとする程度。野菜から水分が出ているため、ルーはサラッとしています。具は食べ応えがある大きめサイズでごろごろと入っていますが、よく煮込まれていて程よくやわらかい。ルーとしっかり絡みます。
今回は女性に人気の野菜カリーをご紹介しましたが、お店としての一番の人気メニューは「チキンカリー」(¥900)。そして、辛さは0~5倍くらいが定番のようです。
混み合う時間帯はやはりお昼時。あとは19時頃とのこと。平日は学生やサラリーマン、OLなどの客層ですが、土日にはカップルや家族連れも来店するという客層の幅広さ。独特ながらも、誰からも愛されるカリーライスを提供しているのが、この「エチオピア」なのです。(鈴木 梢)
「カリーライス専門店 エチオピア本店」
住所:東京都千代田区神田小川町3-10-6
電話:03-3295-4310
営業時間:
1F 11:00~22:30(L.O.22:00)
2F 11:00~21:30(L.O.21:00)
URL:
http://www.ethiopia-curry.com/
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