えっ…。「中途採用で必要だと思うこと」個人と企業の意識ギャップがヤバい

中途採用で重要視されるポイントって何?個人と法人の考え方には大きな違いがありました…!


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日本でも一般化されてきた中途採用。テレビCMや街中の広告でも目にするようになりましたよね。そんな中途採用を受ける際、企業で活躍できることをアピールすることが重要ですが、個人と法人で求めるスキルにギャップがあるようです。パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」が16,000人のビジネスパーソンを対象に調査を実施。個人と法人とで、採用時に求められると考えているスキルにどのような違いがあるのか見ていきましょう。

■中途採用時に求められると思っているスキルは?

【コミュニケーション力】個人1位 49.1% 法人1位 78.1%

【柔軟性】 個人2位 46.5% 法人2位 55.1%

【専門性の高い知識】 個人3位 44.8% 法人3位 51.4%

【応用力】 個人4位 44.5% 法人5位 32.4%

【課題解決力】 個人5位 39.3% 法人3位 51.4%

個人、法人のトップ5は上記のようになりました。大まかな順位は似通っているものの、順位については、「課題解決力」が法人では3位なのに対し、個人では5位となり、認識のずれが生じていることがわかりました。

また、個人・法人の重視する度合いをみると、1位の「コミュニケーション力」に29ポイントの差があり、企業の方がより重視しているようです。さらに、「課題解決力」は約12ポイント差、「応用力」では約12ポイント差があることがわかりました。AIなどの普及に伴い、法人では重要視する度合いが下がりつつある傾向にある「事務処理能力」では、個人では7位、法人では11位となり、重視する順位に最も差が見られました。

■『doda』編集長の解説

転職活動時に、個人が求められると思うスキルと法人が求めるスキルでは、1位の「コミュニケーション力」の数字に大きな差が見られました。コロナ禍で、オンラインでのコミュニケーションが増えたことによって、これまで対面での何げない会話などでカバーできていたことを、オンラインで正確に伝えることが求められるようになったことも、ひとつの背景と考えています。さらに、コロナ禍で顧客との新しいコミュニケーションが求められるケースも出てきています。代表的なのは営業職。顧客に伴走していく形のカスタマーサクセスなどの新しい職種も増えており、顧客とよい関係を構築、維持するための力がより求められるようになるでしょう。さらに、リモートワークの普及により、オンラインでのマネジメントについても多くの企業で課題視されているため、そうした側面からも「コミュニケーション力」への企業の期待は高いと考えられます。(doda編集長 喜多 恭子)

従来の対面でのコミュニケーションが減っているから、その他の仕事を進める能力が重視されるのかと思いきや、このような時代だからこそよりいっそう求められるようになった「コミュニケーション力」。お客さんとなる人が何を求めていて、どうすればより「本当に欲しいもの」に近づけるのか…。毎日の仕事の中でも、改めて考えてみると良さそうです。

 

情報提供元:パーソルキャリア株式会社