最近は副業やWワークを認可する企業も増えつつあり、始めてみようかな…と健闘している人もいらっしゃるのではないでしょうか。中には、もう始めているという人もいらっしゃるかもしれませんね。とはいえ、ふたつのお仕事をするとなるとなかなか大変そう…というのが正直なところ。
今回はエン・ジャパン株式会社が運営する求人サイト『エンバイト』上で、サイト利用者を対象に「仕事のかけもち・Wワーク・副業」に関するアンケートを実施し、集まった4,619名の回答からその実態をご紹介します。
9割もの人が副業やWワークに興味アリ! その理由を聞いてみた
「仕事のかけもち・Wワーク・副業に興味はありますか?」と伺ったところ、91%の方が「興味がある」と回答しました。
興味がある理由を伺うと、トップ3は、「自由に使えるお金が欲しいから」(46%)、「生活費が足りないから」(46%)、「コロナ禍によって収入が減ったから」(45%)でした。やはり一番の大きな理由は金銭面にあるようです。
副業・Wワーク経験者は約5割! コロナ前から長期継続傾向
「これまでに仕事のかけもち・Wワーク・副業をしたことはありますか?」と伺うと、53%が「ある」と回答し、昨年よりも4ポイント高い結果になりました。
開始したタイミングを伺うと、約8割の方が「新型コロナウイルスの流行前」(76%)と回答しました。
「仕事のかけもち・Wワーク・副業の期間はどのくらいですか?」と伺うと、54%が「3ヶ月以上」と回答。半数以上が長期にわたってかけもち・Wワーク・副業を続けていたことが分かります。
仕事のかけもち・Wワーク・副業での月収を伺うと、「5万円~10万円未満」(27%)が最も多く、次いで「3万円~5万円未満」(24%)、「1万円~3万円未満」(22%)となりました。期間・月収ともに、第1位は昨年の同テーマの調査(※)と同じ結果になり、仕事のかけもち・Wワーク・副業の期間や月収に大きな変化が起きていないことがうかがえます。
経験者に聞いた副業・Wワークの良かったこと・大変だったこと
仕事のかけもち・Wワーク・副業をしたことがある方に、仕事のかけもち・Wワーク・副業をして良かったことを伺うと、第1位は「生活費の足しになった」(61%)、第2位は「自由に使えるお金が増えた」(33%)、第3位は「空き時間が有効に使えた」(29%)でした。経験者からは以下のような声が上がっています。
<仕事のかけもち・Wワーク・副業をして良かったこと>
・自身の改善点を見つけられた。接客スキルを他のバイトでも活かせるようになった。(22歳女性)
・子供に習い事をさせられるようになった。(36歳女性)
・環境や生活の変化があった時、複数の仕事をしていることで選択肢が増えた。(41歳女性)
・学費を稼ぐことができた。(50歳女性)
・自分の仕事が休みになり収入が減る時期があるが、そこで仕事を入れられたのがよかった。(54歳女性)
やはり金銭面で大きな支えになる点や、本業では経験できないことを学ぶことが出来る点に魅力があるようです。
一方で仕事のかけもち・Wワーク・副業をして大変だったことを伺うと、第1位は「体調管理」(53%)、第2位は「スケジュールの管理」(50%)、第3位は「かけもち・Wワーク・副業の仕事探し」(41%)でした。同様に経験者の声を集めてみました。
<仕事のかけもち・Wワーク・副業をして大変だったこと>
・副業がバレないようにすること。(29歳女性)
・源泉徴収票などの書類提出。(30歳男性)
・扶養内に収めて勤務しなければならないこと。(49歳女性)
・仕事が急に残業になり、次の仕事に間に合わなくなったりすること。(50歳男性)
・パートと内職との収入差でモチベーションが保てない。(60歳女性)
やはり本業との兼ね合いという点で様々な管理が大変になってくるようですね。
金銭面や経験できる幅が増える点で副業やWワークには大きな魅力がある一方、その分忙しくなったり手続きや管理が大変という意見も挙がりました。自分のできる範囲や目標などとのバランスをみながら上手にやりくりしていく必要があるのかもしれませんね。(山口彩楓)