代々木上原のミシュラン一つ星レストラン「sio」の鳥羽周作シェフがレシピ監修をした「ふつうのマヨネーズ」のオンライン販売が7月1日より開始されました。
「ふつうのマヨネーズ」は「ふつう」と銘打ちながら、まったくもって「ふつう」ではないマヨネーズ。一般的にマヨネーズといえば、どこのスーパーやコンビニでも安く購入できて、比較的長持ちすることが多い調味料。でもこの「ふつうのマヨネーズ」は、1箱3ピース入りで3800円、3箱セットで11,400円と、けして安くはありません。賞味期限も、本来の風味を活かすことを最優先に考えたため、一般的なマヨネーズの約1/3となる120日。ただしそのかわり、確実にお値段以上の価値がある美味しさ。透明感があり、野菜でも肉でも卵でも、何にあわせても素材のやさしい甘さが引き立つ繊細なマヨネーズです。
あらゆる意味で「ふつう」ではないのに、なぜ「ふつうのマヨネーズ」なのか。それは「今後は多くの人にとってのふつうになれたら」という想いから。
妥協を一切許さないsioの料理づくりの発想を食品づくりの世界に持ち込み、何度も何度も試作を重ねることで、自信を持って「新しいふつう」として食卓に届けられるマヨネーズが完成しました。
マヨネーズ本来の風味を追求するため、特にこだわり抜いたのは「酢」。通常のマヨネーズはさまざまな制約があるため穀物酢を使うのが一般的ですが、この「ふつうのマヨネーズ」に使われているのは選び抜かれたワインビネガー。風味が抜群なのはもちろん、卵の持つコクや味わいを引き立ててくれています。さらに、ハンドメイドのマヨネーズのような素朴で透明感ある味わいを実現するため、添加物はもちろん不使用。
鳥羽周作シェフは、今回のマヨネーズにこのようなコメントを寄せています。
「こんなマヨネーズあったらいいな」という僕の理想を形にしました。
まるでレストランで作ったような仕上がりに、正直驚きました。
透明感があって、素材のやさしい甘さが引き立つマヨネーズ。
これがみんなのふつうになったらいいなと思い、この名前を名付けました。
食パンに乗せるだけでも、野菜に付けるだけでも。違いが分かると思います。
僕らが考える「ふつうのマヨネーズ」、ぜひご賞味ください。
…そう鳥羽シェフは言うけれど、違いって本当にわかるもの? マヨネーズって「私たちが想像するマヨネーズ」を、そんなに超えられるもの? と、本当に正直申し上げて半信半疑。結局食べてみなくちゃわからない…というわけで、食べてみました。
◆「ふつうのマヨネーズ」実食してみた。
\どーん/
家にやってきた、明らかに「ふつう」じゃなさそうな「ふつうのマヨネーズ」の存在感。
瓶を開けるとたっぷりとマヨネーズが入っていますが…なんとなく、ふんわりした見た目です。
スプーンですくって、まずそのまま食べてみることにしました。
口にすると、ふわりとした口あたり。まず、この時点で「私たちが認識しているマヨネーズ」とは違います。どちらかといえばずっしり、どっしりしたイメージがありますが、これ本当に、ふんわりと軽い。そしてすぐに、甘さと、コクと、その奥に潜む酸味が三位一体で口の中に広がります。
なんだこれ、美味い。もうこのまま食べられる。もう一口食べた。ガチのマヨラーで「マヨネーズだけそのまま食べる」人がたまにいますが、マヨラーじゃなくても完全にこれだけで食べられる。
マヨネーズをあわせて食べることが多い「ゆで卵」「ブロッコリー」につけて実食してみました。
「うまっ」と思わずひとりごと言うレベルの美味しさ。正直私「ゆで卵にはどっちかというと塩×黒こしょう派」だったんですが「あ、ゆで卵にマヨネーズって、こんなに美味しくなるんだ」という新発見。近所のスーパーで買ってきて、お鍋で適当に茹でただけのいつものブロッコリーも、つけるだけで本当に美味しい。もっとブロッコリー茹でればよかった、もっと食べたい。と即思う美味しさ。(その後すぐ茹でました)
一般的にマヨネーズといえば、しっかりはっきりした「マヨネーズ味」を加えるイメージですが、このマヨネーズは、確かにマヨネーズの味なのに、とても繊細。自らが主役となるのではなく、一歩引いて、食材を立てる奥ゆかしさがある。…なんだか人を例えているみたいになってきました。
なんてことないいつもの冷蔵庫にある食材に、この「ふつうのマヨネーズ」を添えるだけで、もはや立派な一品。写真はあんまり映えなかったのですが、じゃがいもに塗っても、トーストにつけてみても、めちゃくちゃ美味しい。
マヨネーズだけで食べると、本当は主役級の美味しさ。なのに、いざ他の食材を合わせると、ちゃんと自分はちょっと下がって食材を引き立てるという、とても不思議なマヨネーズ。ふんわりしているのにコクがあり、優しい酸味がある…。食べれば食べるほどしみじみと「美味しいな」と思う奥深さ。
ちなみに、酸味が立ちすぎないため、実はバターのような発想でデザートとの相性とも良いそう。鳥羽シェフは「どら焼きに使うのもおすすめ」とのことで、もはやマヨネーズの域を超えた新しい何か。ニューノーマルな世界に生まれた、ニューノーマルなマヨネーズ。それが「ふつうのマヨネーズ」なのかもしれません。
毎日のごはんを作り疲れた方や、簡単に美味しいものが食べたい方。そんなあなたのご自宅に「ふつうのマヨネーズ」を招いてみると、おうちごはんの世界がグッと広がるはずです。