延期した人、挙式した人。「ニューノーマルウェディング」のリアル

結婚にまつわるアレコレ、どう変わった?


新しい日常で価値観が変わりつつある今、形式にとらわれずもっと自由な結婚を模索している人も多いもよう。CanCam7月号では、新時代”ニューノーマルウェディング”をテーマに座談会を開催!CanCamライター・稲垣あすか(2019年11月入籍、式は延期中)、CanCam it girl・前坂美結さん(2020年2月入籍、式は延期中)、COCO DEALプレス・細田絵菜さん(2019年3月入籍、2020年12月挙式)、ウェディングプランナー・望月実沙さんの4人に話を聞きました!

スタイルを変えて結婚式をする人が、増えはじめている!

前坂さん:「私は2020年の5月に実家のある岐阜県で結婚式を挙げる予定でした。ハネムーンはフランスへと思っていたのですが、コロナ禍ですべて延期に。今年こそは式の形を変えてもできたらいいなと思っているんですが、親族が地方に多いので、感染してしまったらどうしようという不安があって踏み切れません」

稲垣:「私も2020年11月に東京のアニヴェルセルで式を挙げる予定でしたが延期にしました。ハネムーンは元々沖縄に行く予定だったので行ってきました。でも、式も挙げていないのにハネムーンも変な感じだねという話になり、合わせてフォトウェディングもしました」

「ロイヤルブルー沖縄で撮影してもらいました」(稲垣)

前坂さん:「沖縄の写真素敵ですね〜!私も昨年、フォトウェディングくらいは撮ろうという話になって、姉の知り合いにお願いして森と海の2か所で撮影しました。今って、1か月先の状況も読めない状況だから『いつなら式をしてもいいのか』とか『国内ならハネムーンに行ってもいいのか』などギリギリOKラインを手探りしていて。私以外にも不安に思っている人はたくさんいるんじゃないかな」

「岐阜県出身なので、森でのウェディングフォトは憧れでした」(前坂さん)

稲垣:「年末くらいから、少しずつ結婚式をしたという人も見るようになってきましたよね。不謹慎なのかもしれないけれど、行動を起こしてくれる人のSNSを見るとちょっと勇気がもらえます」

結婚式の感染対策にもバリエーションが!

望月さん:「私がお手伝いさせていただいている人たちも、2020年はほとんど延期になりました。でも最近は、招待する人数を減らしたり、対策を考えながら徐々に式を挙げる方が出てきたなという印象はありますね」

細田さん:「私は2020年4月に式を挙げる予定だったんですが一度は延期になって、でも12月に式を挙げました」

稲垣:「すごいです!どんな対策をされたんですか?」

細田さん:「最初はすごく悩みました。徐々に感染人数が増えている時期でもあったので。まずはお互いの両親に相談しましたね。親族は高齢が多いところが心配で、今回は親族にはお手紙と式の写真を送る形で結婚のご報告をしようということになりました。人数をだいぶ減らして、消毒用のアルコールやマスクケース、感染対策のアナウンスポスターを作ったりもしました。前例がないから正解がわからないし、どんなに考えたつもりでも不安で大変でしたね(笑)。途中で心が折れそうになったりもしたんですけど、会場の担当の方が本当に素敵で、何度も勇気づけてもらいました」

「マスク&和装の写真を使って、感謝の気持ちと感染対策のお願いを書いたポスターを作り会場に入り口に」(細田さん)

望月さん:「結婚式の会場を選ぶポイントって色々あると思いますが、コロナ禍の中、結婚式をされるなら、担当の方がどのくらい親身になってくれるかは、本当に重要だと思います。私は会場に付いているプランナーではなくて、一から新郎新婦にイメージをお聞きして、場所やドレスなどをすべてプロデュースする仕事なんですが、最近は屋外を希望される方がとても多いです。元々テントを使ったガーデンウェディングが得意だったということもありますが、コロナ禍でより一層ニーズが増えた印象はあります」

前坂さん:「確かに室内でやるよりもガーデンウェディングのほうが、感染対策にも安心感があります」

望月さん:「他にも感染対策は、みなさんそれぞれに工夫されていますね。まず、テーブルにつく人数を減らす人が多いです。それ以外に同じ柄のマスクを作ったり、テーブルの装花を高くしてパーテーション代わりにしたり、フォーク&ナイフの代わりにお箸を引き出物のひとつにしたり、引き出物自体を配送にしたり、式に来られない親族の方にオンラインで参加していただいたり、さらにオンラインで参加の方には事前に料理も配送しておいて、式当日に一緒に食べるという工夫をされる方もいたり…。全員が全員じゃないですが工夫される方が多いですね」