レシピの「適宜」「少々」…って結局どのくらい!?意外と知らない表現を徹底解説!

これさえ見ればもう間違わない?わかりづらいレシピ語の意味を徹底解説


レシピ本を見ると「少々」「ひと煮立ち」「適宜」など、抽象的な表現がよく書かれていますよね。ですがどの程度を意味するのかわからず失敗してしまうなんてことも…。そこで、そんなレシピの独特な表現に着目。ハウス食品株式会社が男女1,000人を対象に調査を行った結果をもとに、戸惑ったレシピ語のわかりやすい意味とともに見ていきましょう!

 

戸惑った「レシピ語」ランキング


1位 適宜…30.1%

2位 少々…16.1%

3位 さっと…12.5%

4位 ざっくり混ぜる…10.0%

5位 ひと煮立ち…9.5%

6位 しんなり(するまで)8.5%

6位 粗熱を取る…8.5%

8位 色が変わったら…7.1%

9位 くし形…6.9%

10位 時々かき混ぜる…5.5%

1位が2位と大差をつけて「適宜」となりました。また、2位に「少々」(16.1%)、3位は「さっと」(12.5%)という結果になりました。その他にもよく見るレシピ語が勢揃い。もはや感覚?と思いたくなるような表現に戸惑い、失敗した経験のある人も多いかもしれません。

ハウス食品が発表した「レシピ語超解説辞典」から、ひとつひとつ、その意味を見ていきましょう!

「適宜」

適宜は、「てきぎ」と読みます。意味は「自分の好みで加減した、ちょうど良い量」。味見しながら好きに入れてね!ということです。よく似た言葉で「適量」は、ちょうど良い量を必ず入れるという意味ですが、「適宜」は入れても入れなくてもいいという意味もあります。あえて何も入れないという選択もできるため、あなた好みの味付けをして下さい!という意味なのです。

「少々」

軽量スプーンやキッチンスケールを使わずに測る「手ばかり」という方法のひとつ。親指と人さし指の2本で摘んだ程度の分量です。重さは約0.5〜0.8グラム、小さじ1/8〜1/12

相当。手の大きさはひとそれぞれなので、大体でOK。自分好みの「少々」がいつかきっと見つかるはずです。

「さっと」

「さっと」のスピードが謎ですよね。実は「さっと」は、ゆでる具材によって違うんです。モヤシは30秒、小松菜は1〜2分、オクラは少し長めの2〜3分。なので、さっとゆでる際は、モヤシ、小松菜、オクラを思い浮かべ、この食材はどれに近いかで判断するといいでしょう。さっとゆでたものを後から加熱することもあります。その場合はさらに短い時間でさっとゆでましょう。

「ざっくり混ぜる」

ざっくり=テキトーではなく、「練らないように縦に切り込み、底からすくいあげるようにして混ぜる」という、一応ちゃんとした混ぜ方なんです。 主に小麦粉やメレンゲを加えて混ぜ合わせる際に使われる言葉で、ゴムベラや木べらを使って生地の気泡を消さないように大きく混ぜるのがポイント。ざっくりとおおらかな気分で混ぜてみてくださいね。

「ひと煮立ち」

煮汁が沸騰して、ひと呼吸おいてすぐ火を止めることをさします。急いで止めても、ふた煮立ちくらいしちゃうんですけど!という完璧主義な方もいるでしょうが、煮立ってから30秒程度が目安なので焦らなくて大丈夫です。例えばハヤシライスなどは煮込んでもおいしいのであまり気にせずに。

「しんなり(するまで)」

元の状態よりも見た目が全体的にすき通って、少しクタッと固さがとれて柔らかくなった状態になっていれば「しんなり」したと思っていただいて大丈夫です。例えば、ハヤシライスの玉ねぎは、ちょっとしんなりでも、超しんなりでもおいしいので、あなたのお好みの「しんなり」具合を探してみてください。

「粗熱(あら熱)を取る」

「あら熱」とは字の通り粗いままの熱さ、加熱直後のアツアツの状態のこと。つまり、手ではさわれない程の熱さを意味します。「あら熱」だけでも難しいのに、それを「とる」なんて難しいと思われるかもしれませんが、完全には冷やさず、湯気がおさまる程度の熱さまで置いておけば大丈夫ですよ。

「色が変わったら」

「変わる」の度合いがわかりませんよね。例えば肉で言うと、火が通って、全体の色が変わった状態をさします。豚・牛などの薄切り肉の場合は、最初ピンク色だった肉の色がむらなく白っぽく変われば大丈夫です。一部分だけでなく、全体的に。ここがポイントですね。

「くし形」

くしの形に切るので「くし形」と言われており、特に長円形・球体の玉ねぎやトマト、カボチャなどを切る際に聞きますよね。切り方としては、縦半分に切り、切り口を下にして、中心から放射線状になるように包丁を斜めに入れて切ること。そうすると、櫛のような形になります。

「時々かき混ぜる」

厳密に回数で書いていない時点でお察しの通りです。ゆるい気持ちで「ずっとじゃなくて大丈夫」程度に思ってください。焦がさないように少しだけ注意しつつも、ゆったり、優しい気持ちで混ぜてみてください。その気持ちさえあれば、きっとおいしい料理ができますよ。

 

ここまで、わかりそうでわからない、レシピ語を紹介してきました。意外と想像通りと感じた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。ちなみに、レシピ語超解説辞典ではそのほかにも「一口大」「軽く焦げ目がつくまで」「焼き色をつける」など、気になる「よく見るフレーズ」をしっかり解説しています。日頃料理でお悩みの方も、改めて知っておきたいあなたも、ぜひチェックしてみてくださいね!(大嶋美穂)

ハウス食品 レシピ語超解説辞典 https://housefoods.jp/products/special/kanjuku/recipego/?cid=nr

 

情報提供元:ハウス食品株式会社