後輩とどう接すればいい?「先輩力の高い人」のポイント4つ

先輩力の高い人ってどんな人?


女性

どんな会社でもある程度働いていれば、いつしか後輩ができて先輩になるものですよね。先輩風を吹かすわけではないにしても、後輩から慕われたらそれだけでヤル気が出てくるもの。先輩力を高めるには、どんな点に留意していればいいのでしょう!?

そこで今回は、「先輩力の高い人ってどんな人なのか」をご紹介いたします。

 

■後輩に適切な期待をかける

あなたが後輩の面倒を見るとき、最も心がけてほしいことがあります。それはたとえ才能や能力がなかったとしても、それを理由に怒ったり批判をしないということです。人は指摘をされると、その通りになっていくという心理傾向を持っています。これを心理学ではピグマリオン効果と言います。

あなたが後輩を叱ってばかりだとその通りの人物になり、ほめて期待をかけるとそれに応えようと魅力的な人物になってしまうのです。だからこそ、後輩に適切な期待をかけられるかどうかが、先輩力の高さと結びつくと言えるのです。

 

■後輩と一緒にランチをできる仲になる

もしもあなたが後輩に慕われるうえで一番簡単な方法があるとすれば、一緒にランチをとることが挙げられるでしょう。飲食を共にするというアクションには、素晴らしい心理効果があるのです。

誰かと食事をしている時、人の脳内では愛情に関わるホルモンのオキシトシンが分泌されています。このような食事の効果を利用して、親近感をぐっと高めることをランチョン・テクニックと呼びます。おいしい食事であればさらに気分がよくなり、後輩はあなたのことを好意的に見てくれるように。自然と先輩力のある人だと慕われるはず。

 

■具体的な解決策を示す

先輩力はメタ認知能力とかなり密接だと言えます。このメタ認知とは、客観的な視点を持ちながら認知する行為、つまり俯瞰(ふかん)してアクションを起こせるかを意味します。この能力が高い人ほど、仕事や人間関係の能力が高いとされます。尊敬される上司のほとんどは、冷静に自分を分析し問題解決できるため後輩から尊敬されるということですね。

例えば、遅刻ばかりの後輩に対しては、「何で時間を守れないの!?」と自分の感情ベースで批判するのではなく、「時計を10分前に合わせておくと遅れなくなるよ」というように、どこを改善すればいいか理解させてあげられると先輩力はグンと上がります。

 

■自分のちょっぴりネガティブな側面も隠さずに明かす

先輩として、後輩に示しをつけなくては!とがんばってしまう気持ちはよく分かります。でも、完璧な先輩になるのは実はNG。この人は特別なんだと思わせてしまい、後輩との間に距離が生まれてしまいます。そうならないためにも、自分が後輩の立場だったときのミスや失敗談を話してあげましょう

きっと後輩は「こんなことをわざわざ私に話してくれてるなんて……」と思ってくれるはず。このように自分のネガティブな部分を話すことは、心理学において自己開示と言います。この自己開示をすることで、相手との距離がグンと近くなり、あなたに信頼を示すようになるのです。先輩でもそんな時期があったんだ…… と思わせられるなら、後輩にとってとても先輩力の高い存在になれているでしょう。

人は先人から多くのことを学びます。どんな人でも必ず後輩時代があり、先輩の背中を見ながらやり方や対応を知ってきたはずです。後輩は意外と先輩のことを見ているものなのです。だからこそ、あなたの行動のひとつひとつは、後輩にとって大きな意味を帯びてくると言えます。立派な先輩になる必要はありませんが、見習われる先輩になることができれば、それが次の後輩へと伝わっていくはず。そうして先輩・後輩の素敵な連鎖が続いていくのでしょうね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。

 

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