「読本」の正式な読み方、知っていますか?元々は「どくほん」ではなく…

「読本」の正式な読み方、知っていますか?


日本語って奥が深いですよね。ずっと正しいと思っていた言葉の読み方が、じつは間違っていた!という経験、誰もが持っているはずです。

「ちこ」と間違えやすい「知己」
「せんでん」と間違えやすい「喧伝」
「わりあい」と間違えやすい「割愛」……など。

そんな読めそうで意外と読めない日本語クイズ、本日のお題はコチラです!

「読本」。
この日本語、いったいなんと読むのでしょうか? 素直に読んだら「どくほん」というイメージですが、じつは正式な読み方は違います。

正しい読み方の前に、まずは言葉の意味を知っておきましょう。小学館デジタル大辞泉によると、「読本」とは次のような意味です。

(1)太平洋戦争前まで小学校で国語の授業に使用した教科書。また一般に、教科書のこと。
(2)読みやすいようにやさしく書かれた入門書や解説書。

現代では(2)の意味で使われることが多く、「初心者のための●●読本」といったタイトルを本屋さんでたまに見かけますよね。
そんな「読本」。いったいなんと読むのでしょうか? 正解を見てみましょう。

 

■正解は、こちら!

本屋さんで見かける「読本」の読み方、正解は「とくほん」でした。正式には「ど」ではなく「と」なのですね。
ただし、最近では多くの人が「どくほん」と読むようになってきたため、「どくほん」も間違いではないとする辞書もあります。

また、同じ漢字で「よみほん」と読む場合もあります。
「読本(よみほん)」とは、江戸時代に書かれた特定の分野の小説(「雨月物語」「南総里見八犬伝」などの空想的、伝奇的なもの)や、古文書を分かりやすく現代語訳したものを指す言葉です。
「よみほん」と「とくほん」では、言葉の意味が違ってくるのですね。

時代や状況で変化するのが、言葉というもの。身近な日本語にもいろいろな歴史があると思うと、新鮮に感じられるかもしれません♪
(豊島オリカ)

 

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