今、異性を選ぶとき重視すること1位は…
新型コロナウイルスの影響で私たちの生活は大きく変化しましたね。実はそんな環境の変化の影響が、恋愛トレンドにまで影響しているようです。
今回は、株式会社Parasolが運営する未婚男女のマーケティング研究機関『恋愛婚活ラボ』が未婚男女2,595人(男性1,917人、女性678人)を対象に行った「コロナ禍の恋愛事情」の調査を基に、最新恋愛トレンド情報をお届けします! それでは早速見ていきましょう!
恋人に求めるポイントは「内面重視傾向」に
今回、「新型コロナウイルスの影響で、恋人を探す上で重視するポイントは変わったか」を調査したところ、男性の「14%」、女性の「23%」が「変わった」と回答しました。
「変わった」と回答する未婚男女414人(男性260人、女性154人)に、追加質問として「恋人を探す上で重視するポイントがどのように変化したか」を調査したところ、男女ともに「倫理観重視」が最も多い結果に。男性は「15.8%」、女性は約4人に1人の「28.8%」が選択しました。
また、男性は「14.1%」が、女性の「内面」を重視すると回答。コロナ前は「外見」という選択肢も多くみられましたが、新型ウイルスの影響で、女性の「中身」を重視する傾向になっていることが分かりました。
短期的な観点で分析すると、外出自粛によって会うことが難しい状況下で「どのような内容・頻度でデートをするか」という互いの考え方が一致しないと、恋愛をすることは難しい状況にあります。そこで最近では、相手に「倫理観」を求める男女が増加しているのだと思われます。
長期的な観点で分析すると、今までふわっとしていた「恋愛の価値観・価値基準」が、新型コロナウイルスの感染拡大により「コロナに対する考え方」という明確なテーマが現れ、「清潔感の違い」「危機管理意識の違い」など、相手との考え方の違いを、同じテーマで検証することが容易になりました。
「外見」や「雰囲気」などなんとなくの部分で相手を選んでいた「恋愛」よりも、緊急事態下の明確な価値基準において相手を見極める機会を得たことで、人生を共にする相手を見極めやすくなったといえます。
会うことが難しい今だからこそ! マッチングアプリの恋愛トレンド
「外出自粛期間中、マッチングアプリを使って、どのように恋人を探したいか」を調査したところ、全体の約4割となる「44%」の男女が「まずは会う前にビデオ通話・電話をしたい」と回答しました。また、その割合を見ると、やや男性のほうが多い傾向にありました。
最近は「会うこと」が難しいため、そのハードルが上がっています。知り合ったばかりの相手に対しては、最初のデートや会話を「ビデオ通話や電話」にすることで、「本当に会いたい相手なのか?」と見極めているようです。「そこで互いに好意を抱いたら、実際に会うという方法のほうが、その相手と付き合う確率が格段に高くなる」という声もあがっていました。
また、女性のほうが「テキストでのやりとり」を好む傾向があることが分かりました。「ビデオ通話だと家にいるのにメイクしなければいけないのが面倒なので、テキストでのやりとりのほうが気軽」との回答が多く、マッチングアプリなどで初めて出会った相手とは、ビデオ通話する前に「ある程度、テキストメッセージのやりとりをしたい」、という回答もありました。
「外出自粛期間中、マッチングアプリを使って、どのように恋人を探したいか」を年代別に調査したところ、「外出自粛期間中でも直接会いたい」と回答した人は、20代は「14%」、30代は「17%」、40代以降は「21%」という結果になりました。
若い人ほど外出自粛期間中は会わないという行動をしている人が多いようです。実際、20代の75%以上が、自粛中はテキストメッセージでやりとりを重ねたり、電話・ビデオ通話をすると回答しています。
この結果がでた理由として、大きく2つのことが考えられます。まず1つ目は、若い世代のほうがオンラインでのコミュニケーションに慣れていることです。「Zoom」や「LINE」のビデオ通話などのITツールを使いこなしているため、オンラインでの恋愛に抵抗が少ないといえるでしょう。
2つ目は、恋愛に関する価値観の違いです。年齢が上の世代ほど、オンラインで出会うことに対して抵抗がある人が多く「実際に会わずに恋愛をするなんて難しい」と思っている方も多いようです。一方で、若い世代のほうが、「会う前に相手のことを知ることができれば、会ってから失敗するリスクが減る」という考え方の人が多く、このような結果が出たと分析できます。
コロナによって恋愛はどう変化する?
新型コロナウイルスによる恋愛の変化について『恋愛婚活ラボ』の局長でマッチングアプリ情報を発信する伊藤早紀さんにお話を伺いました。
「コロナ禍において、最も難しくなったのは、職場やサークルなどの「コミュニティ内恋愛」です。なぜなら、こういった“自然な関係性から発展する恋愛”のきっかけは、「飲み会の帰りにたまたま二人になった」、「残業で顔を合わせる機会が多かった」など、現状では成立しがたいシチュエーションから生まれるためです。さらに、「合コン」などのオフラインの出会いの場も、緊急事態宣言下においては非常に難しい状況です。
そのような中で、「マッチングアプリ」を介して相手と出会い、電話やビデオ通話を通じて“相手の人となり”や”互いの気持ち”を確かめ、「本当に会いたいかどうかを見極めてから会う」、というスタイルで恋愛をする男女が増加しています。
このスタイルは、コロナ禍において恋愛をする上では、非常に合理的であり、また、コロナから身を守る上でも重要と考えます。実際に相手と会うまでに、オンライン上でコミュニケーションを重ねることによって、これまで以上にお互いの価値観や考え方を共有することができます。
知り合ってからすぐにデートをすると、相手の「外見」や「雰囲気」など、長期的な関係性を築くのに影響が少ない要素が、相手を判断する際に大きな影響を与えます。また、事前にコミュニケーションを重ねないでデートをすると、上辺だけの会話のみで初めてのデートが終わってしまい、次に繋がりにくいこともしばしばあると聞きます。
しかし、直接会う前に電話やビデオ通話をすることで、こういったことを防ぐことができます。実際にビデオ通話や電話を重ねてから会った男女は、高い確率でお付き合いや結婚に至っています。こういった恋愛の流れは、コロナ収束後も、特に目的が明確であり、効率化を求め婚活市場では続いていくと考えられます」
伊藤早紀(いとうさき)さん
恋愛婚活ラボ所長。マッチングアプリの総合メディア「マッチアップ」を運営し、結婚相談所の仲人も務める所長伊藤早紀が自ら未婚男女に聞き込みをして得た知見を調査に活かしている。自身も20個以上のマッチングアプリをやりこみ、出会った男性は100人以上。2018年の夏に「出会い2.0 スマホ時代の「新」恋愛戦術」を出版し、最旬のマッチングアプリ情報を発信。
また、2019年8月に開設された「堀江貴文の女性限定オンラインサロン」では、特任教授にも任命されている。
新型コロナウイルスによる生活の変化が恋愛観にまで影響を及ぼすことになるとはびっくりですね。恋愛観に加えて、出会いの場やデートの仕方なども変わってきているようです。もしかしたら、これを機に今後の恋愛トレンドはかつてないような変化の局面を迎えるかもしれません。
そんな変化に乗り遅れないように、今回の記事を是非参考にしてみてくださいね♡(山口彩楓)