料理上手な人と下手な人の違いはコレ!料理初心者でも美味しく作るコツ4つ

料理上手の人が自然とやっている「調理中の4つのポイント」


最近、自炊にチャレンジする人が増えています。新生活で一人暮らしをスタートした人や、新型ウイルス感染症の対策としてリモートワークを始めた人……きっかけは様々でも、「美味しい食事を作りたい」という思いは同じですよね。

 

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でもいざチャレンジしてみると、料理って意外と難しくないですか? イマイチ美味しく作れなかったり、段取りでバタバタしてしまったり。「冷蔵庫にあるものでパパッと」作れる、料理上手な人が羨ましくなってしまいます。

料理上手な人は、そうでない人と何が違うのでしょうか? その違いと美味しく作るポイントを、初心者向けのレシピを研究・開発しているパパ料理研究家の滝村雅晴さんに伺いました。

●お話を伺ったのは……

滝村雅晴(たきむら まさはる)さん:家事初心者の男性でも簡単にできるパパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。FamCookオンライン料理教室企画・講師。ゆとりうむプロジェクト(https://yutorium.jp)理事。

今回は、男女問わず「自炊デビュー間もない人」に向けて自炊のコツを教えてくださいました。

 

■料理上手な人はココが違う!4つのポイントを解説


滝村さんいわく、料理上手な人とそうでない人の主な違いは、次の4つです。

料理上手な人とそうでない人の違いは……

  1. 献立の選び方
  2. 事前準備
  3. 同時調理ができるかどうか
  4. 経験値

順番に見ていきましょう。

 

■1.献立の選び方


料理上手な人は、献立選びの段階で色々なことを考えています。その思考をマネすれば、自炊ビギナーも料理上手な人に一歩近づけそうですね。

具体的には……

  • 今ある食材で作れるレシピは何か?(=食材を余らせて捨てずに済む)
  • ガスコンロ、電子レンジ、オーブンなど、今ある環境で作れるか?
  • 「おかずを全部作ろう」「一汁三菜」なんて最初から無理をしていないか?(料理上手な人は無理しない)

こうした考え方をマネしてみてください。

最後の「無理をしない」というのは、とくに意識したいポイントです。滝村さんいわく「料理上手な人は、手抜きではなく『手間抜き』するノウハウをよく知っている」とのこと。「手抜き」とは、本来はしなければいいけないことを面倒だからと省くこと。それに対して「手間抜き」とは、時間を短縮するための知恵や工夫のこと。「手抜き」は料理の味が変わってしまう可能性がありますが、「手間抜き」はあくまでもレシピ通りの調理なので美味しい料理ができます。

お惣菜、冷凍食品、缶詰、作り置きなどをフル活用して、「まずは1品作ればOK」という考え方に切り替えるのがおすすめです。

 

■2.事前準備


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「料理は段取りが大事」と、よく言いますよね。でも段取りって何をしたらいいの?と悩む人も多いのではないでしょうか。

料理で言う「段取り」とは、調理中の手間を減らしてスムーズに作るための「事前準備」にあたります。

  • 食材、道具、調味料など、使うものを全て取り出して並べておく
  • 材料は全部切っておく、計っておく

この2つの準備をあらかじめやっておきましょう。

 

■3. 同時調理ができるかどうか


料理上手な人の多くは、同時調理が得意です。2〜3品の調理を並行して同時に進めることができるので、時短にもつながります。これは経験がものを言う作業でもありますが、ビギナーにも不可能ではありません。

1の献立選びの段階で「これとこれは同時に作れそう」というレシピを選び、2の事前準備をきちんとした上で調理をスタートすれば、パニックも防げます♪

コツはあらかじめ頭の中で段取りを組み立てておくこと。そして、コンロ、電子レンジ、オーブン、冷蔵庫など、自分の代わりに調理してくれる道具をうまく利用することです。

たとえば……

  • コンロに火かけて湯を沸かす
  • 電子レンジで肉の解凍
  • オーブンで肉や魚を焼く
  • 冷蔵庫で下味をつける(ジップロックなどのフリーザーバッグに食材と調味料を入れて置いておく)

など道具に任せている間に、自分の手で直接しなければいけない調理をするのがポイントです。

「時間がかかる煮物を火にかけたら、その間にサラダを盛り付けよう」とか「電子レンジで肉を解凍している間に、コンロでお湯を沸かしておこう」など、簡単なところからチャレンジしてみましょう。

 

■4.経験値


誰でも最初は失敗するもの。料理上手な人だって、これまで何回も失敗してトライ&エラーを繰り返して経験を身に着けてきました。

「時間配分が分からない」「レシピの応用の仕方が分からない」……ビギナーなら当たり前の悩みです。こればかりは経験を積むしかありません。簡単なレシピを選んで、まずは1品作ってみることが大切です。達成感や楽しさを味わいながら、少しずつ経験値を積んでいきましょう。そのうち、いつのまにか「完成時間から逆算して作る」「足りない食材を今あるもので代用する」といったこともできるようになっていきます。

 

■美味しい料理を作るため、自炊ビギナーが意識すべきポイントは?


失敗を恐れず経験を積むのが大事!……というのは理解できても、やっぱりできれば美味しい料理を食べたいなあと思うもの。そこで、失敗を減らして美味しい料理を作るために「自炊ビギナーが意識するとよいポイント」も教えていただきました。

◆自炊ビギナーが意識したい「調理中のポイント」は……

  1. レシピ通りに作る(レシピに書いてある食材・分量をきちんと守る)
  2. 必要なものは最初に全て出しておく(食材、道具、調味料など)
  3. 切る作業から始める(包丁を使う作業をまず終わらせる)
  4. こまめに味見する(炒める、煮る、焼くなどの工程では、常に味見し続ける)

 

「とくに自炊ビギナーに守ってほしいのは、レシピ通りに作ることです」と、滝村さん。自分好みの味にしたくてついアレンジを加えそうになりますが、そこはぐっと抑えて「レシピ通り」を守りましょう。

美味しい食事、楽しいおうち時間のために、ぜひ今日からマネしてみてくださいね!

 

構成/豊島オリカ

 

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