目の中でどこかに行ったらどうする?カラコン・サークルレンズの意外と知らない正しい使い方

知っておくべきカラーコンタクト・サークルレンズの正しい使い方


着けるだけで簡単に可愛く、そしておしゃれになれるカラコン。日常使いをする方も多いのではないでしょうか? ですが、正しく使用していないとどうしても目に負担がかかってしまいがち…。

目の中でどこかに行ったらどうする?カラコン・サークルレンズの意外と知らない正しい使い方

そこで今回は、婚活レンズとしても人気の指原さんプロデュースブランド「TOPARDS」などを手掛けるPIA株式会社に「カラコン・サークルレンズの正しい使い方」を教えていただきました。それでは早速疑問を伺っていきます。

Q.目をいたわりながらコンタクトを使うにはどうしたらいいですか?


まずはこのふたつの基本を守ってください。

・付属の添付文書と言われる説明書や、眼科・販売店の指示書などに記載されている使用方法を守ること。

・定期的に眼科受診をし、自分の目にあったレンズを選ぶこと。コンタクトを初めて使う方は、装用開始してから1週間後、1か月後、3か月後を目安に眼科に行くのをおすすめします。それ以降も3か月ごとに受診されるとベストです。

 

その上で、他にはこのようなことを心がけてみてください。

・花粉症の時期や体調がすぐれないときはコンタクトレンズを使用しない。

・着けることで目に違和感を感じるレンズは使わない。念の為眼鏡を常時持ち歩く。

・レンズを着けず目を休める時間をしっかり作ってあげること。1日8時間以内を推奨していますが、着ける必要がない時間はなるべく外したほうが目の健康を考えると良いと思います。特にレンズ初心者の方は2時間くらいからスタートして、1日1時間ずつ装用時間を長くして試していくのがおすすめです。

・眼鏡同様、PC作業等で近くを見る作業が中心のときに、遠くを見る用の視力に設定された度数のレンズを着けると目が疲れやすくなります。そのため勉強や仕事など近距離作業が中心の日と、お出かけする日の2種類くらいの度数を眼科で測定して使い分けるのも、目をいたわる方法のひとつです。
 

Q.目の中でコンタクトがどこかにいってしまったとき、どうすればいいですか?


よく「目の裏側に行ってしまった」という声を聞きますが、瞳の構造上、瞳の裏側にレンズが移動することはありません

レンズがふたつ折りになり、まぶたと眼球の間に挟まっている、白目部分にズレてしまっているなどの可能性が考えられます。そうした場合は、瞳を閉じてゆっくりと眼を上下左右動かしてみる目薬をさしてレンズの張り付きを軽減させ、まぶたを少しだけ引っ張り眼を動かしてみると見つけやすいです。目尻を少しだけ引っ張って目を動かしてみてもいいですね。初めてのときは焦ってしまうと思いますが、裏側にいくことはないので、落ち着いて対応いただければ安全に取り出せると思います。

眼に直接触れるのは、眼を傷つける可能性が高いので絶対に避けましょう。どうしても取れない時は無理をせず、眼科を受診してくださいね。

Q.カラーコンタクトやサークルレンズはあまり目に良くない……という説を耳にすることがありますが、本当でしょうか?


<かつて「雑貨」時代は問題が多発していたものの、今は国の基準があります>

特別目に良くない、というわけではありませんが、クリアコンタクトレンズと比較すると、着色剤が原因による眼障害があった事例は過去に見受けられます。

ただ、それは以前の日本では、度なしのカラーコンタクトレンズやサークルレンズが「雑貨」扱いになっていた時代のことです。そうした問題を受け、平成21年から日本ではサークルレンズを含めたカラーコンタクトレンズは、「高度管理医療機器」となり、安全に使用するための承認基準を国が設けています。現在日本で販売ができるのは、この基準をクリアし、国から承認を受けているレンズのみ。それ以外のレンズ販売は禁止されています。

<海外のものは少々注意を>

ただし、逆に言うと海外で製造販売されているレンズ(パッケージや、添付文書といわれるレンズ説明書が外国語のものなど)は、必ずしも国の承認を受けているものではありません。そのため縁ギリギリまで着色され漏れやすい構造であったり、中心部まで着色され視野にかぶってしまったり、着色剤が目に触れる状態になっている危険がないとは言えません。

日本の承認を受けているレンズに関しては、必ず「高度管理医療機器承認番号」という番号が販売ページやパッケージ等に記載されているので、それが書かれているレンズを選ぶと安心です。

<正しい使用をしていれば、安全に使用できるアイテムです>

また、別の視点で申し上げますと、カラーコンタクト・サークルレンズを使用される方は比較的若い方が多かったり、ネットなどで簡単に購入ができるため、説明書を読まず正しく使用しなかったためトラブルが起きる、ということはままあります。特に度なしのものを使用している方は、眼科に行ったことがないため、つけっぱなしで寝てはいけない・レンズの取り扱い方を知らなかったためトラブルにつながってしまう……ということは否定できません。

視力矯正をするクリアコンタクトレンズに比べてトラブルが起きやすい、というイメージがあるのはそうした側面もありますので、説明書を読んで正しい使用をしていれば、カラーコンタクトもサークルレンズも、安全に使用できるアイテムです。

Q.カラーコンタクトとサークルレンズ、通常の透明コンタクトでは目に与える影響は違うのでしょうか?


カラーコンタクトレンズは瞳の色を変えるもので、サークルレンズはより黒目を大きく見せるものです。どちらも着色剤をレンズでコーティングする特性上、クリアコンタクトより厚みが出やすく、サイズも大きくなる傾向があります。
そのためクリアレンズと比べると、「レンズを着けている感・ゴロゴロ感」があったり、瞳に酸素が届きにくくなるという影響はあります。

きちんと正しく使用することで、目にも無理なくカラコンやサークルレンズを使い続けられます。まずはお持ちのカラコンに付属している添付文書を確認し、改めて正しい使い方を学んでみてくださいね。

 

取材協力/PIA株式会社

構成/齋藤有紗・後藤香織

 

★カラコン・サークルレンズの正しい選び方♡目が乾かない、かわいい色のレンズはこう探す!

★推しと同じ目になれる!爆発的話題のBTSがイメージモデルの1dayカラコン登場

>CanCam.jp TOPにもどる