全オタクがガチで知りたかった!「捨てない片づけ術」が役立ちすぎる
何か「好きなものがある人」、いわゆるオタクたちにとって、世の片づけ術の大半は「気持ちはわかるけど、できない」ワザです。
たいていの片づけ本を見るたび思うことは「この部屋、ものが少なすぎない?」ということ。
そりゃあおしゃれでシンプルな、いわゆる「持たない生活」が実践できればそれに越したことはないし、「今使わないものは捨てろ」というのがごもっともなことはわかる。
……けれど、なんらかの「オタク」にとっては「使わないけれど、とっておきたい」ものが死ぬほどある。
たとえば、今捨てたら一生手に入らないであろう番組を録画したDVD。成長記録と言ってもいい生写真の数々。大好きだったツアーの、友達になんとか譲ってもらった銀テープや、やたらでかいライト。飾るわけじゃないけどとっておきたいポスター。ランダムだからいっぱい買うことになった缶バッジ。……そんな、オタクじゃない人にとっては「なんでそんなものに執着するの?」と思われるかもしれないけれど、私たちにとっては「宝物」が、部屋にたくさんある。
思い当たる節があるあなたのための片づけ本が、10月に発売されたばかりのコミックエッセイ「捨てない片づけ術」です。
「役立ちすぎる!」と話題を呼び、重版も決まったこちらの本の中から、いくつかのお役立ちトピックスをピックアップしてご紹介します♪
【1】「捨てずに片づいている部屋」を作るコツ
おそらく、どんなジャンルのオタクであっても思うことは「片づけ本の通りに捨てられたら部屋は片づくけれど、捨てられないものが多すぎる」ということ。
とはいっても、そこで一般的な片づけ本にしたがって、自分のほとばしる愛を殺してまで捨てたところで、きっと満たされない気持ちが出てきて、また買い直して部屋がリバウンドしてしまう……という未来が見えます。
「部屋は片づけたい」「でもモノは捨てたくない」人は、下記のふたつを徹底していけば少しずつ片づいていくはず。
1.限られたスペースに、効率よく収納すること。
2.そのモノの活用率を考えて配置&収納すること。
モノの効率的な定位置を作って収納することが何よりも重要です。
【2】超悩む! 増え続けるCDやDVDの収納法
2次元でも3次元でも、どんなものが好きでもたいてい増えていくのが「CD」や「DVD」など、いわゆる「円盤」モノ。
次から次へと出るDVDの中でも「よく観るもの」ってありますよね。そういうDVDは、観たいときすぐに取り出せるよう、中身だけを専用のディスクファイルにまとめて、棚の前列に置いておくと便利。
入っていたケースはそうそう見返すものでもないので、棚の後列に収納。奥行きがある収納場所は、使う場所を手前と奥に区切って考えて、
「よく使うものを手前に、あまり使わないものは奥に」
が鉄則。
ただし、Blu-rayは構造上DVDやCDよりも傷や汚れに弱いので、不織布ケースから出し入れしているとデータの再生ができなくなることがあるそう。不織布ではなく、100均でも売っている塩化ビニール製の10枚収納ソフトケースがおすすめです。(つい大容量のものを選びがちですが、片づけ下手な人ほど整理しきれなくなるので、このくらいの容量がおすすめ!)
【3】銀テープはアイディア収納!
ライブの思い出として欠かせない、通称「銀テープ」。
せっかく手に入れたのに、どう収納したらいいかわからない。もちろん最近さまざまなところで売られている専用ケースを使うのもいいけれど、100均グッズを賢く使う方法もアリ。
たとえば…
製氷皿:とにかく数を収納したい派。
収納力の高さなら製氷皿がベスト。フタつきのものならホコリも防げるし整理しやすい♪
ビーズ収納ケース:見えるところに飾りたい派。
中身が透明なので、くるっとまるめた銀テープを収納して飾ればお部屋のインテリアに変身! タワー型のケースを選ぶとさらにディスプレイに最適です。
【4】ぬいぐるみの収納
「ぬい撮り」文化もますます発展していて、大人でもぬいぐるみを持つ人増加中!
でも、意外とかさばるし、やりがちな「ベッドの上」に置いておくといつのまにか寝るスペースが狭くなる……。
もし収納に悩んでいるなら、おすすめは「デッドスペース」を活用したもの。
たとえば壁と棚の間につっぱり棒を渡してぬいぐるみを座らせたりぶら下げたり(2本設置すると座らせやすい♪)、部屋の隅を利用してハンモックのように寝かせてみたり……。アイディア次第でかわいいお部屋が作れます!
【5】年に一度はモノの総量を把握し直して!
できるだけ「捨てない」が理想だとしても、それでも年に一度はコレクションを見直しましょう。あまり読まなくなった本、ダブっているトレーディングアイテム、特典目当てで複数買いしたものなどは、人に譲ったり処分する候補です。
自分では「置けている」と思っていても、保管場所がぎゅうぎゅうだったり入り切らない分を床に置いていれば、それはすでにキャパオーバー! 特に「床に直置き」は、一度でも行ってしまうと、そこを起点にしてどんどんモノが増え床が侵食されます。「床置きしない」を鉄則に。
そして「ぴったり収納におさまる量」にしてしまうと、数か月経てば間違いなく溢れかえるので、「収納場所にまだまだ余裕があるくらいの量」まで整理するのがベストです。
他にも、書籍やコミックスの収納、地味に増える「ラバーストラップ」「アクリルキーホルダー」の収納、かさばるライトやうちわ、ポスターの収納、かわいく見えるグッズのディスプレイ法、録画番組の整理法などなど、かゆいところに手が届くトピックスが盛りだくさん!
「熱烈に好きなものがある人」にとって「そうそうこれが知りたかった!」が凝縮されている片づけ本、是非これからの大掃除シーズンに向けてチェックしてみてくださいね。(後藤香織)
『マンガでわかる!捨てない片づけ術』
宙花こより 著
1000円+税/学研プラス
★「モノが捨てられない…」片づけ苦手さんでも、ゴミ袋10袋以上捨てる7つのコツ