合コンで「相手のことをよく知る」ための会話テクニック
合コンでワイワイ盛り上がれば、カップル成立の可能性もグンと上がります。でもその反面、会話がない合コンほど気まずいものはないですよね。そうならないために大切なこと、それは相手に対して適切に話題を振ることができるスキルだと言えます。そこで今回は、「合コンで相手のことをよく知れる話題や話の振り方」をご紹介いたします。
■目の前にあるモノから相手との共通点を探る
合コンでの話題は、何といっても趣味に関する話が定番。自分と相手との共通点を発見することができれば、お互い好感を持つという研究結果もあるほど。でも、何となく知っているといった浅い程度の趣味を共有するだけでは、そこまで好感触を与えることはできません。そんなときは、目の前にあるモノを話題に挙げてみましょう。今現在、相手と一緒に見ているものというのは、お互いに共通する話題でもあるので、乗ってくる可能性はかなり高いものです。それらについて話しているうちに、打ち解けてお互いを知ることができるはずです。合コンの場であれば、出てきた料理や、お店の雰囲気についてまず話してみてはいかがでしょうか。
■上手に褒めて相手を会話に乗ってこさせる
人は褒められることで、認められた・期待に応えることができたと考え、モチベーションが向上していきます。このように期待をかけられると答えたくなる心理を、ピグマリオン効果と呼びます。合コンで会話を弾ませるためには、適度に相手を褒めることを心がけるといいでしょう。そのためのポイントは、彼の会話した内容に対してリアクションや相づちを入れ、会話の終わりのつど褒めること。そうすると、相手はもっと話したいという気持ちになってくれるでしょう。
■話題の基本は相手から引き出すのが正解
合コンで相手のことを知るためのコツは、できるだけ相手に喋らせることだと言えます。話のおもしろさは大して関係がありません。たとえあなたが口下手でも、質問力があり、相手に気持ちよく話をさせることができれば、会話は自然と弾むようになります。つまり、どんな話題を振ればいいのか悩んでいるなら、聞き上手になればいいのです。人が話していておもしろいテーマの基本は、「自分に関すること」です。これを心理学においては、自我関与と呼びます。そこを掘り下げていくことで、自然と会話も進み相手のこともわかるでしょう。
■たとえ話や比喩表現を上手にはさみこむ
自分の言いたいことを上手に伝えたり、相手の会話に響いているという印象を持ってもらううえで、最も簡単にできる方法のひとつに「たとえ話」があります。学習心理学の見地からみると、たとえを交えながら言いたいことを伝え合うことで、相手はそのたとえられたものをイメージしやすくなると言えます。相手の出身地に絡めて「○○県で言うと△△みたいなものなのかな」と表現したり、アニメ好きな相手には作品になぞらえて説明してみたりと、相手の関心のあるものに結びつけるのがポイント。心のハードルが一気に下がり、相手のことがよくわかるはずです。
ほとんどの合コンは一期一会。一度のチャンスをいかにモノにするかが大事です。だからこそ、いかに自然体で会話を盛り上げられるか、相手の記憶に残る存在になるかがポイントになります。たかが話題の振り方とはいえ、心理学の視点から見ると非常に重要な要素です。あなたのちょっとした機転ひとつで、合コンの流れは大きく変わっていく可能性だってあるのです。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。