「おもてなし」って何すること?いいことがやってくる「おもてなし」のコツ

「おもてなし」って何すること?いいことがやってくる「おもてなし」のコツ


2019年8月に原宿・東郷神社で開催されたイベント「GLOBAL PRODUCE Presents HARAJUKU NATSUMATSURI at 東郷神社」で、「東京美人PROJECT」というプロジェクトが初お披露目されました。

アンバサダー

この「東京美人PROJECT」は、訪日外国人が3,000万人を超え、東京や大阪など日本の主要都市を舞台に国際的なイベントが多く予定されている一方で、語学・日本文化・おもてなしなどに精通した人材不足が懸念されているのを背景に、世界中からお客さまをお迎えし、魅力溢れる体験を提供すべく立ち上げられたプロジェクトです。

世界各国の官公庁・大使館・企業などが日本でイベントを実施する際に、海外からのお客様のアテンドや、イベントの司会としてサポートするのが、彼女たちの役割。まさに日本の「おもてなし」の心を体現する女性たちといえそうです。

そのうちのひとり、MC・アテンダントの須山梨菜さんに「ところで、おもてなしってつまりどういうことなんですか?」とインタビュー。私たちが日々の生活で実践できるおもてなし行動のヒントがいっぱいです♪

 

■日本人が持つ思いやりや礼儀正しさはアピールすべき!おもてなしのコツは?


須山さん
須山 梨菜さん

須山さんは空手のスキルに長けており、マリンスポーツを趣味とするアクティブな女性。常日頃から日本人の思いやりや礼儀正しさを世界に発信したいと感じており、エントリーしたとのこと。今後、東京美人PROJECTでは、これまでの経験を活かし、企業イベントのMCや表彰式のアテンダントを行っていくそうです。

そんな須山さんに、日頃の行動や、おもてなしのコツを聞いてみました。

●外国人の方に対しては、特におもてなしの心を持って接している

「私は訪日外国人の方に対しては、友達、見知らぬ方どちらも、おもてなしの心を持って接しています。これも国際交流に役立っているのではないかと思います。

例えば、海外から自分の友達が来るときは、なるべくたくさんの友達と一緒に食事会を開くなどして歓迎しています。また町で偶然出会うような方、例えば飲食店で近くの席になった方、観光地で写真を撮っている方、公共交通機関を利用している方などにも、同じようにおもてなしの心を持って接しています。以前、海外旅行中にモノレールの乗り場がわからずひとりでキョロキョロしていたところを、現地の方に助けていただいたことがありました。そのときはとても嬉しかったですし、思い出深い体験でした。このようなできごとが日本でもたくさん起こると嬉しいです。

日本人は、自分から日本のいいところなどを発信していくことがあまり得意でないように思いますので、自ら発信して自分の気持ちを伝えていこうという心の持ち方は、おもてなしにもつながるのではないでしょうか」

●日頃からおもてなしを実践できるシーン

「おもてなしの心からは、心遣いの言葉が生まれると思います。これは『何か特別なおもてなしをしよう』と構えなくても、日常でできることです。例えば、荷物を届けてくださった配達員さんに『ありがとうございました』とお礼を言ったり、出張から帰ってきた家族に『おかえりなさい。体調は崩さなかった?』と体を気遣ったり、先に職場を出る同僚に『お気をつけて』と安全を祈ったり。ちょっとした一言が出ることが、あたたかい心遣いの現れだと思います」

●おもてなしを日常から実践するメリット

「日頃からおもてなしを実践していると、友達ができやすくなったと感じています。実際、私の友達が海外の友達と日本で会うときや、知り合いの方が参加するセミナーの懇親会など、いろんなところから声をかけていただく機会が多くなりました。また私の活動を知っている方が『人脈づくりに』と事業家や経営者の方との食事に招待してくれることもあります。
そういった場でも、心遣いの言動があるとコミュニケーションがうまくいきます。それが、また別の機会にお声がけいただけるチャンスにもつながります。また、おもてなしの心を持って接することで、『ありがとう』の気持ちをいただくことも増えてきたように思います」

●おもてなしをするときの心がけ

マナーと笑顔、表情をいつも柔らかくできるように心がけています。ふと声をかけられた際に、固まった表情などでは、印象もよくなく、お互いに緊張してしまうかと思うので、常に笑顔で応えられるようにしています。
私は長年、空手をやっているのですが、空手でも、常に感謝の気持ちを持つということを教わっていました。道場に入る際など、道場に礼、正面に礼、練習の相手に礼、と常に礼の気持ちを持って行動します。それらの教えも今のおもてなしの所作につながっていると感じます」

●おもてなしを実践するときに注意していること

「おもてなしというものは、慎み深いものだと常に意識するようにしています。慎み深い心遣いあっての行動、見返りを求めないサービスのようなものだと思います。だからこそ、『こうしてあげたのに何も返ってこなかった!』とは思わないことが重要です。そのうち、誰かにおもてなしをすることそれ自体が楽しくなってきて、自然といいことが集まってくると思います」

イベントでは、壇上で空手の型を披露していた須山さん。近くでお話をしているときは、目がきらきらして表情も輝いており、立ち姿も美しく素敵な女性でした。

おもてなしの心は、何気ない言葉はもちろん、姿や行動にも表れるのかもしれませんね。(西村朝子)

●教えてくれた人

須山 梨菜(すやま・りな)さん
MC・アテンダント。空手初段。趣味はマリンスポーツ。日本人女性はこれからもっと輝くべき。強く優しく慎ましく、ハイクオリティなおもてなしで世界の方々を驚かせたいと意気込んでいる。

取材協力/東京美人PROJECT

 

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